異国の空を飛翔する一匹の竜の軌道に同調して、その大樹の枝の一本は静かに幹から伸びていった。枝の数は竜の数。竜の数は異国の数。無知な子供が遊びでその大樹の枝の1本を折れば、一匹の竜が、人知れず、異国の荒 ....
ブルー・ライト・ヨコハマをききながら、飲めないのに酔いつぶれる真似をしてみる
毛布をかけてくれる相方
感謝、かんしゃ、かん。。。Zzz
*YouTube ブルーライト・ ....
君が真っ赤に手を染めていた
僕は君が人殺しには見えなかった
僕は君が太陽を盗んできたのかと思ったよ
だって僕はその時
真っ青にこの両手を染めていたんだもの
夏の太陽は熱くて
何でも溶かすけど
冬の太陽は冷たくて
何でも凍らせるけど
夏の太陽も冬の太陽も
いつもと変わらず眩しい
王は一筋の血の為に
無数の柩を用意した
百舌が早贄の為に選んだ
ネズを切り倒し
おもてに朱を塗った
流れる血を塗り潰すように
見えるか水平の先
東方に輝くあの孤島
時に幽閉され ....
駆け落ちをした女と男は
首飾りを持っていた
その日の米に困る
そんな彼等に残された最後の手段であった
女に恥をかかすまい
男は恥を忍んで個人商店に
つけがきく
でもたまっていた
....
質量のないさかなの群れが
雲の上をすいすいと泳いでゆく風景をわが子と見ている
色彩の細道にちいさく咲いた花々の
枯れゆく姿を眺めては何か言いたげに顔をこちらに向けるね
夜に月が浮か ....
コンビニを出ると
タクシーに ひかれそうになる
青い光だ
熱のない
遠い大地で
祝福されたその光に
私は
音もなく追われてる
ふと
私はあなたを想う
強い光だ
だけど
....
ふるい駄菓子屋さんで買ってきた縄跳びは、のばした水飴みたいに、すぐにくずれていたからね、
私、縄が切れるのを待っていたんです
こつこつ続けるしかなかった、なんて、ずるいこと、いっぱ ....
世界は敵意と悪意で充ちている
暗黒の嘴で抉り喰われる民族とは 何か?
殺戮と暴力と攻撃が融和を汚辱する
固執する差別が残忍な狂気を産み
権力という傲慢の手袋を嵌めて扼殺を繰り返す
憎悪の布に ....
夕暮れ迫る広島の路面電車で
ホームレスの有名人、広島太郎に遭遇した
少し混みあう車内に乗り込んで来た彼は
青いビニールシートをマントに羽織り
汚れたヌイグルミを首から十数個ぶら下げて
腕時計 ....
第1の矢を放ちました。
大胆な金融政策でした。
金融を緩和しました。
異次元レベルで緩和しました。
円高を是正しました。
円安が進みました。
株高が進みました。
輸出の後押しにつなが ....
私の一票には見えない血が滲んでいて
そのまま死んでしまうのかもしれない
それでも私は貴方の名前を書いて
見向きされない片想いにも似た
愛の告白をする
貴方は私の名前すら知らない
....
この道は海へ続くという
海へ至り海のいちばん深いところで尽きるという
僕は道端において山脈が途切れる村をまなざし
もう後には引き返せないと強く心に刻む
そのとき確かに海はいくつもあった ....
世の中って、不公平だと
子供の頃からずっと思っていた
器量の良い女の子👧は
ちやほやされて
そうでないあたしは蚊帳の外
家の中でもそう
話題の中心は美人のお姉ちゃん
あた ....
頭が痛いと君は言う。
私が死んだらという話はしない約束だが、つい君は口にする。その度に僕の手に握られている砂粒が少しづつ隙間からこぼれ落ち、風に吹かれて飛ばされてゆく。
そのあと、僕の心は痙攣 ....
私の育った施設ではカツと言うとくじらだった。
ごはんと言うと麦が半分以上混ざった灰色に変色したものだった。
米軍が施設に寄付したので、パンは多かった。
長い卓に全員正座してパンを喰らう様は奇妙だ ....
毎年恒例となりつつある
甥のいる楽団の定期演奏会に行く
残業を断って 実家の母を乗せて行く
年に一度の演奏会だ
最初から見せたい 見たかった
クラッシックなどよくわからないけど
歌謡曲 ....
団扇は夏にだけ使うものではないんだ
冬だって十分役に立つんだよ
きみのわれめちゃんに挟んで
一晩寝かせた次の朝
それで扇げば
きみの爽やかな香りを
楽しむことが出来るもん
挟む場所を前か ....
遠い砂漠から汽笛が聞こえる
旅人は足跡を創造する
風が砂と 錆びた金属の骨を運び
空気の帯びる熱の温度が上がる
一歩踏み出すと砂が落ちてくる
目の前にある白い黄金の丘
その向こ ....
私の本棚に収められている本は、人生のそれぞれの時点での興味や意欲を摘み取ってきたものなので、その総体でもって私の第何番目かの人格として静かに呼吸している。一つの本は別の本に呼ばれたのかもし ....
世の中の全てが化け物に見えてしまうのは
きっと私が化け物だからで
あなたがいる場所でだけ
私は人間でいられるのだと思う
何も言わない方法を探す
嘘を言うほど
本音だけを聞き取られていたようだ
彼は人が本心を語るという幻想を持たない
言葉には本心という前提がない?
なぜなら本心は常に言葉を介さな ....
◎帰レナイ
かつてまだ少年法なんてのに守られてたとき毎日帰りたいってつぶやいてた家族の待つ家までの道あるきながら帰りたい帰りたいって何度も何度もあれはいったいどこに帰りたかったのかそのときだって ....
死んだ私の指先に
一匹の優しい蝿がとまる
あなたはアンプルの血を
冷蔵庫に入れて
時々ゆらすけれど
やがてそれは固まって
動かなくなる
復号された珈琲に沈み込む
メールは上空から
ミリ秒単位で届けられ
カップの中に沈み込んでいく
届けられたメールの数は
誰も数えられない
世界中のメールを砂浜にならべて
一つ一 ....
宵の口は足早に過ぎ
暗幕の街に窓のかたちの灯が燈る
風に揺れず
風に消えず
暗幕の街の灯が増える
眠りにつけば ひとつ ひとつ
灯は夜に吸われて
それでもいくつかは燈り続ける
暗幕 ....
言葉がどこまでも走りつづけるから、後ろ姿さえみえなくなった。
いつものことである。
いつも言葉は吸収される。
多くの縊死がそうであるように、死のまえに言葉は無力だ。
けんめい、という汗をかいて ....
ピッ ピッ ピーーーーーー
耳障りな 目覚まし音から一日が始まる
人の数だけは 多いが
空虚な空間の電車に飛び乗り
見慣れた門をくぐる
走ってきた 突っ走ってきた
....
バイトも週二日で、この春休み、お前は勉強もせずに何をやっているのかって?あのね、笑わないでくれよ、僕はね、詩を、詩を書いているんだ。なんで僕は詩なんか書いてるのかな、大学も三年生になるのだから、詩なん ....
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