今年6月
鶴見スポーツに掲載された
「中国ではたまに公安が風俗店の
一斉取り締まりを行い、その場にいた
慰安旅行中の日本人も強制的に連行されることがある」
とのスクープ記事により
日本で急 ....
積雪に隠れた
蕾のまま枯れた赤い花
その上を跳ねる
帰る巣を失くしたセキレイが
か細い声で歌う
新しい神話の調べ
誰にも愛でられないまま
続く仕舞が
私の庭で
月明かりの下で
私が誰かなんて
問いたださないで欲しい
私は私
あなたはあなた
たくさんの未知数の中の一人
名前なんか
大して重要じゃないのよ
ミステリアスな方が
時には素敵に映るもんだわ ....
等間隔で並んだハードル
一定のリズムで走り抜けながら
傍から見れば軽々と
それを飛び越えていく
到底私には太刀打ちできないと思わせる
人生が凝縮されたような
すばらしく難しい競技
もちろ ....
愛を無駄遣いするの?
捨てられた犬のようになるの?
背中が水玉模様なのは雨雲に射抜かれたためなの?
だだだだだだだ、と?
だだだだだだだだ、と?
後悔することもあるの?
ふりだしに戻りたい ....
別に以前と特に何かが変わったわけではなくて
美味しいものを食べれば美味しいと思うし
嬉しい事があれば嬉しいと思うし
楽しい事があれば楽しいと思う
そこに見出すべき何がしの喜びを
蓄積する ....
いつもおもってた
脱出しようかと
ちいさな小舟を手に入れたら
天候をみはからいながら
島伝いにたどって行こう
風を感じ雲の流れにのって
星が堕ちてゆくところまで
落雷のように ....
社食から見える
向かいの会社の平たい屋根から
ぽとぽとと
雪のかたまりが落ちていた
そのリズムは
なんだか
アヴェマリアに似ていた
某神様は
奇跡のようなのを
起こしてるのかもし ....
フランソワーズは寂しかった
たくさんパンケーキを焼いたのに
一緒に食べる相手がいなかったからだ
ママはキッチンで
パパはソファーベッドで
弟は階段で
おばあちゃんは庭のユーカリの下で
そ ....
夜の帳を押し上げて
陽が昇る
すべてが地に均された
荒野の一面に
広がる金狗尾を
女が摘んでいる
その姿は美しい
夕暮れの後の闇を連れて
月が昇る
建ち並ぶ摩天楼
すべてが ....
あなたは月に向かって銃を撃つ
バン、バン、バンと三発
これでクレーターが増えたなと言って
踵で火を消す
車のキーを投げて寄越し
アカプルコに行けと笑う
弾倉を変えて
煙草に火をつ ....
雪原で凍った
抜けないままの靴
住みついた雪ネズミ
旅の二日目。波止場で追い剥ぎに遭い
荷物をすべて失う。
迷って左を選んだのが致命的だった。
彼らはズボンとシャツを投げてよこし
(下着は返してくれなかった)
生きたければここに行け、と紙切れ ....
どしゃぶりの雨の中
透けたシャツの後ろ姿のまま
途方に暮れた君が、突ったっている
僕は時空を越えて未来から訪れた
透明人間の旅人だから
声をかけることすらできないけれど
誰よりも親しめ ....
遠い旅路に目を凝らせば
吹雪の風によろめきながらも
なんとか歩いている奴の姿が
幻のようにぼやけて、見える。
(ああ、あれは幼い頃のよちよちの、
思春期の頃のぼろぼろの、年老いた
日々 ....
音楽雑誌の裏表紙で好きな音を探した。
新しい知識と歌詞で心は満たされた。
ヒットチャートにヒップホップ。
数十年の時を超えて帰ってくるらしい流行。
自分自身を水中に沈めるラジオごっ ....
海のなかの
窪みはあふれる
浪は押し寄せ
押し寄せ 吹き上げ
幾度も幾度も
空に溺れる
雨が雨の甲を握り
指の隙間を光に満たす
重なる雨 震える雨
雨の上 ....
こころ決して身を投げる
あなたの瞳の奥底へ
海の深みに沈んで落ちて
胸苦しさに酔いしれて
あなたの底に潜むものが
闇に蠢く魔物なら
どうかその触手で存分に
わたしを探って下さいな ....
いつからか
お喋りですら
怖くなってしまって
今に至るのです
ふわりと暖かい風が
背中を押してくれると
良いのですが
今は冷たくて どうもダメ
青い心は封を閉じているのです ....
つきそこねた手鞠を追う様に
それは穏やかな足取りで
少女は薄闇の向こうへと
消えた
金木犀色の夕暮れは鬼が通るから
はやく帰っておいでなさいと
置き去りにした過去
思い出せば影が伸びてき ....
雨はいつ止むのだろう
あなたの柔らかな胸のなかへ
いっぴきの野犬をときはなちたいのに
この雨はいつになれば止むのだろう
決意にみちたやさしさよ僕を睨め
凪より ....
晴れた朝は寒いよ
抱いた膝さえも
もっとどんよりと
できれば空から
私に呼び掛ける様に
何かが降れば良いのに
何も無い自由と
そんな呼び方
良くはないけれど
そう思う
独り ....
「ただのキスよ。最初で最後だから...忘れて」
報われることはないと知りながら
君への想いで身を焦がす僕を慰め
そして罰するかのように
君は僕にキスをした
そうね、あたいが気にしているのは
女性器の呼び方ね
辞書に載っていないような
言葉は使わない
そりゃ、だって神聖なところだもん
汚らわしいのはイヤよ
素敵なのが好き
例えて言うと
中森 ....
.
聞いて 聞いて!
なーに おにーさん
少し
落ち着きましょう
....
漠然とした不安に
暑苦しいくらい重ね着させて
頼りない平気に
大袈裟な添え木をして
大丈夫という
お題目を唱えながら
見て見ぬふりの
巡礼の列は果てしなく続く
弓なりに反りかえ ....
自己愛に溺れ
生の卵を糧に
真っ白く継ぎ目の無い美しい理性
と
透かして見える血の筋の
隠し切れない本能
というすべて
を知って
私たちは人肌を保つのです
生まれてくる場所は
ヒナ ....
タコの足を遠心分離器にかけてプラスチックにしたような洗濯物を干す器具に色とりどりのタオルを干して強風にくるくる回る様をみていたい
乾ききった空気の中で凍えたタオルが真っ直ぐな姿でパリパリになっていく ....
誰かが笑うその先に
誰かの醜態があり
その滑稽さが
僕らを笑わせる
人は悲しみが好きだ
認知を覆い隠した悲しみが
でも、
問題なのは
だから人が浅ましい、
という訳ではない
....
オルガンが響きわたる
神聖の声
共鳴ししびれる四肢
びりびりと降りそそぐ音の粒
光はそこから 神の光
体を染めあげる乱反射の彩り
その揺れる空
車窓から流れる街は
空に溶けた白雲は ....
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