丘陵地帯の
新しい住宅街に
つま先立ち
迷うまひる

人ケない辻に
木陰のみ揺れている
せつな
魚眼ミラーの中で
ユルい坂道を
背泳ぎの君が行く
白い息を漏らしてさ
きっと走ってきたんだろうね
雨か汗か、それとも涙か
そんなに顔を濡らしちゃって

馬鹿みたいだね、鼠みたいだ
汚らしくて仕方ない
都会の隅でごみを漁る
君にお似合い ....
俺たちに故郷はない
所謂音信不通さ

だから正月は関係ない

コンビニが俺たちの家族

と言いつつ
そのおでんに
浮かんでいるのは何だ?

アッ、てめえ
今掬って捨てたろ?
 ....
人指し指
中指の息
硝子の欠片
それぞれの目に
異なる子のうた


うなじから背へ
ひろがる岩
空へ還る痛み
怒り 苛立ち
羽から心へ過ぎてゆくふるえ

 ....
一つ歳を重ねる
一つおかずを作る
一膳のメシを喰う
一筆を絵に加える

一つしか出来ません
一つで良いのです
私は不器用ですし
多くを望んでいませんし

重ね重ね生きて来ました
 ....
ぐるぐる回る時計の針
ほらまたタイミングを逃してる
ブルーライトで目を焼いて
気付けば今日も陽が昇る

止まない頭痛を誰かの所為に
殴りたい壁は遠すぎて
微睡む思考と俯瞰する誰か
気付 ....
朝の陽が

淋しい小道を照らすころ

役目を終えた街灯は

静かに眠りにつくだろう

迷っていたきみを

泣き顔のきみを

朝の陽が

やさしく包んでくれる

きみはだ ....
綺麗なものが見たいと呟いて

角っこの先を歩いてみたくなった。

(観たいものが見えるまで、心を空にして彷徨うがいい。)

足は

石畳の階段を

アスレチックみたいに飛び跳ねる。 ....
ぐったりと身を任せる
その体はじんわり痛んでいく
触るたびに鱗がはがれ

痛ましく考えていた、そのはずで
さわってはいけない、そのはずで
ああどうして、と水槽の外で息をついていた、そのはず ....
日本語の檻の中でもがいているのは
あれはいわゆる詩人です
なんとかして檻を破って
脱出しようとしているのです

けれども彼は知っているのです
あれやこれやの手練手管を使っても
すかしてみ ....
洋楽の歌詞を日本語に訳したみたいな
とても洗練されているけれど実在しない生活の話をしよう

朝が来てやけに真っ白な部屋
だれかが一晩眠ったとは思えないほど整ったベッドのなか
そばでまだ君が眠 ....
夜も冷えてきて
歩いて来た道が
どんどん凍りついてゆく
帰れなくするように

悲しくなって
一本道のその先の
海の上を歩いてゆく
魚は悲しそうな目で
こちらを見ている
地平線まで凍 ....
見上げると
天井に氷針ができていた
草で覆った隙間から
冷気が流れてくる

エイミーは
左手で剣を探り
胸当てのオニキスを抱いた
火は永遠にある

出口のない
雪に覆われた島
 ....
昼のひかりで目覚めてはいけない。できるならひかりの青いうちにドアを開けたほうがいい。つめたい風すら味方につけて、歩いていくためには。

サファイアを薄めたような朝があるね。この街には。

した ....
  金魚鉢の水が
  飴色によごれていく
  たくさんの人がおもてを横ぎる
  近所じゅうの家で年の瀬の支度がはじまる
  取り返しのつかないことや
  取り返しのつきそうなことで
 ....
  誰のものともしれぬ侮辱が
  枯葉とともに足元に落ちていた
  ひからびた爪をもつ獣が屋外の
  潅木の陰で忍び笑いをしていたけれど
  あれで聞かれていないつもりだったのだろうか ....
あなたのポッケに手をすべりこませると

もれなくあなたの手もついてくる

ぱんぱん 幸せ ぱんぱん



 
寒いのにご苦労様
「神の国は近づいた」らしい
罪も咎もあっさり流されて
永遠の幸せが来ると言う

盲信とは言いたくないが
実質的な行いをする方を信じます

救いの御手は神とは無縁
神 ....
誰か俺を殺してくれ
自分で死ぬ事が
出来ないほど弱いのに
死ねない俺を
どうか
強い人よ
どうか
弱い俺を
殺してくれ
ねえ、ジェリー
君が目にしたものを
言葉にして僕に教えてくれよ
ねえ、ジェリー
今、何をしてるの?
そんなこと言ったら
君は怒るかな?

ねえ!!ジェリー!!
君は僕にとって
邪魔 ....
雑煮の餅を
チンしている姿は
他言無用だ
もし口にしたら・・・

間違いなく
5日に
お前を殺しに行く

嘘ではない
必ずだ

俺には孤独と言う名の
友がいる

それを忘 ....
いっそ
海の泡になりたいと思う
宇宙の塵になりたいと思う
風の粒子になりたいと思う

透明で音もなく 時間さえ遠く
人々に忘れ去られ
柔らかな光だけに包まれ
悲しみも憎しみも、笑顔さえ ....
ブリのアラあら安いじゃないか
ずっと南の鹿児島の海で泳いでいたらしい

立派な大根白々の太くて素敵
もしも女性の御御足ならば
私は抱きしめたい

米を研ぐ
すなわち白い研ぎ汁得たり
 ....
年末の満タンの汽車の中は
タバコとナフタリンと
金属が焼けるような暖房の匂い
腰から下ばかりの景色がきゅうくつで
ひとりひとつの受け持ちバッグに
僕はうんこ座りでつかまっていた

突 ....
     海の反射から凍った塵が




      ちらほらと気まぐれに



      この退屈な地上へと




        ....
女がひとり
長い腕をいっぱいに広げ
羊を導いている
その盗人の手付き
理を持って国を逃れ
荒涼とした冬の山へと
低い草を刈りながら行く
その黙する細い背中は
重なる別れにも揺るがず ....
人々は何かを語りあっていた
笑いながら
泣きながら
ときに真面目な貌して
どこかで共感しあっているのだろう、
愉しそうに喋っていた

けれど
ぼくには何を語りあっているのか
さっぱり ....
気が狂うほどに

目も向けられない位に

両手いっぱいの愛を

落としてはすぐさまに

君は僕にかじりついた

目を閉じたら何もない世界で

歌い踊り続ける理由も

今なら ....
せまい巣に閉じ込めて御免なさい
今日は罪滅ぼしの為にかわいい君を

「鼠袋」と私が呼んでいる
スライドジッパー式のポーチ
袋の鼠なのだけれど
上着のポケットに収まれば
温かいのでじたばた ....
私は福島の田舎の自治体に生まれ、地方の国立大学を出たのち、生まれ故郷の市役所に就職した。私は原子力災害以降、主に除染技術の研修の業務に携わり、日々様々な問題を解決しながら業務に励んだ。確か ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
魚を字に持つ街塩崎みあき3*14/12/29 16:58
雨の下たいら114/12/29 16:54
ホームレス、レスポンスレス花形新次014/12/29 16:36
夜とはばたき木立 悟314/12/29 16:05
後4日ドクダミ五十...214/12/29 15:23
ネロたいら114/12/29 13:07
朝になれば花咲風太郎214/12/29 10:28
みちくさ。梓ゆい014/12/29 8:26
白に赤這 いずる214/12/29 7:24
惨敗浩一3*14/12/29 2:06
洗練された実在しない生活の話木屋 亞万3*14/12/29 0:31
夢の中だけ瑞海3*14/12/29 0:30
Amymizuno...214/12/28 23:41
勝手に汚してくれるなユッカ414/12/28 22:43
金魚鉢草野春心314/12/28 22:37
潅木414/12/28 22:18
ぱんぱん殿上 童18*14/12/28 21:06
街頭にてドクダミ五十...214/12/28 20:40
よわいリィ014/12/28 20:38
ジェリー北橋勇輝014/12/28 19:19
ハードボイルド・スタンリー「他言無用」花形新次014/12/28 18:52
その世界の向こうから猫の耳214/12/28 17:59
ブリ大根ドクダミ五十...4*14/12/28 15:04
帰省游月 昭114/12/28 12:58
凍片凍月2*14/12/28 11:24
ながい腕衣 ミコ2*14/12/28 10:49
酒の功名鵜戸口利明014/12/28 4:12
君らは笑って空を食うときたまこ114/12/28 3:17
おともだちドクダミ五十...014/12/28 2:50
葉leaf114/12/28 1:28

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