人を、愛、する、 ということに、疲れて、しまった、人の
愛、している、というものに 縋りってみたくて 家出した
「し」はいつも隣り合わせに居たし
高速バスに頬づえつく、くらいの、考え ....
残雪に春のひかり溢れ
谷の椿、メジロ飛びかう
遠く福知山(ふくち)は霞み
山の色ほのかに青し
小雪舞う寒さ和らぎ
季節の香、かすかに甘し
白き雲、のどかに漂い
鳥の声、野山にこだます
春風の寒さに打ち負かされ
春物を脱ぎ捨て冬着を着込んだ
清涼な陽射しに
静寂で満たされていた部屋はかき乱され
命の騒乱が飲みこんでゆく
呼び声のホイッスルが吹き鳴らされ
水はわき出し
....
あの光はオールトより
私の息の中から生まれる暗澹を
オールトへ還そう
彗星のしっぽ
そのぼぼけた毛並みに掴まり
オールトへ還ろう
ハジけるプラズマ
流れるダストのリングを
横目 ....
帰路道すがら
すでにお姿のない
貴方から
語り足りないとでも
いうように
.....悲しみだけでなく
この町の美しい景色を見て
お帰りくださいと...
訪ねました窓からは
....
杉の花粉が飛ぶ頃に
人も鞄をぶら下げて
何処へいくのか 東へ西へ
人混みを通過していく
訛りや方言を
マスクで覆って
笑って ハクション
新人の 媚びた上目使いに ....
満開の桜を見るとするなら、どこにいけばいいのだろう。
私は右手を預けるから、君は私を笑顔にさせて。
東京の街は汚いけれど、今だけは皆目をつむって歌っている。
風が吹いて舞うのは花びら ....
東口から出て
街道沿いにしばらく歩いたところに喫茶店があった
煉瓦製の防空壕のような店だった
バータイムになると円い小さなテーブルやカウンターの上に
高価な猫みたいな目をした店員が
ひと ....
革命なのだ
武器を捨てろ
旅に出て
よく見ろ
旗印は平和
広島の悲惨
再度せざるべき
革命は君の心で起きるのだ
さあ
たて
君は男だろう
心を閉ざしてしまうことは簡単です。私はそれを何回も繰り返してきました。
世界中を敵にして、私自身が救世主になって、
この色だけは変わらないものだと心を真っ赤にして生きていました。
その時 ....
私は小学生高学年の頃
ものもらいを患った
瞼の下がぷっくらと腫れ膿んできたので
近くの総合病院に行くと
診察台に抑えつけられ
はんだごてのようなもので
じゅうと焼かれそうになったので
必 ....
かなしみはいつだって
握りつぶされた
缶コーヒー
むけられた怒りは
やり切れなさと
くやしさの色をにじませ ....
お父さんセンサー稼働中 んがしかし
やっぱりポンコツはたしてアナログ
溜息で曇るカレンダー
ようやくつきとめた洋子彷徨う大阪
西中島南方
北方面東出口は見つからない
最 ....
行かないで花形くん!
わたし、わたし、
花形くんのことが好きなのよ
これは驚いたね
お嬢様がこんなところで
愛の告白かい?
茶化さないで、花形くん
茶化しちゃいねえよ
ただ ....
特集 上手な盗撮の仕方
★巻頭グラビア
サザエのツボを着けた武田久美子
★イチオシ盗撮グッズ
便器のなかに仕込むなら
こんな小型高性能カメラがいい
★エッセイ「日本経済と盗撮 ....
あの頃の君ときたら
明日しか見ることが出来ずにいたけど
ボクはそれを望みはしなかった そして
解り合えぬまま手探りで心確かめ合って
二人の暮らし夢見ていた 幾つかの夜を過ごし
あの頃のボ ....
緑ヶ丘小学校の低学年の頃だから
3年生位のことだと思う
その頃は、野良犬や野良猫が
近所には随分と居たっけ
リボンの似合うおでこの広い
髪の毛がお嬢さんみたいだった牛島さんや
キュ ....
スマタと
本番の違いを
意識しているのは
男だけではないだろうか
女性からすれば
ゴム被せれば
大した差ではないのではないか?
そんなことを考えていると
いつの間にか
雨は上がっ ....
アシンメトリーな少女
歪な前髪をピンで止めて
空白の通学路 目を伏せ歩く
誰かの声 聴こえないフリしながら
孤独なんかじゃない
いつでも誰かと繋がっている
けれどノートに描き出すのは
....
モナリザの目は、妊婦の目。
腹に掌をそっとあて
――遠い明日をみつめるような
――胎内の子を、見守るような
モナリザの目は、母なる目。
絵画は幾世代も旅をして
今日も世界の何処かで、出 ....
煙草を燻らしながら
想いの海に言葉をたずねてさまよう
軋む船はちょっと疲れているようだ
シフトをわずかにに緩めて波間をただよう
遠望する水平線にはゆっくりと一日がかたむいてゆく
....
ほんとうは、虹は七色なんかでは無く、もっともっと、
ぼくたちにわからない色をふくめているらしい。
その原理に基づくと、ぼくたちがきれいだきれいだと
ほめちぎる石鹸水も、計算された形の高いほうせき ....
どうしても
どうしても越えなければ
ならない壁がある
それが今だ
翼は手折られても
もう一度
もう一度生える
どうしても
どうしても越えなければ
ならない空がある
それが今だ
瞳 ....
その瞳をみていたら
どうしようもなく
嬉しくて
どうしても
忘れたくない
君たちのその瞳
滲んだり潤んだり
それが笑顔に
かわる瞬間
教室は
手を繋ぐように
一つになった ....
一人称、「生きて」いる間の永遠
/午前七時、ぼくはあなたに見出す
ぼくを失いかける「きみ」は誰なのか
青く、暗い部屋で少し俯きがちに
ほどかれたい一心で待っているしかし
気がついてもらえない ....
6時に起きて水を飲み
コーヒーを沸かす
新聞を読みながら
鉛筆で印をつける
本日はどこをまわって
職務を遂行するとしようか
ティシューでメガネを拭いて
ついでに頭上の輪っかを磨く
寝室 ....
密談だだ漏れ軟骨磯辺揚げ
咳すれば砂の味
神様に見落とされている
無い物ねだりのあのこは一人
いつだってカフェオレを飲んでいる
カップの内側についた泡は
小さなおうちが並んだみたいな形
その隣には尻尾の短い犬
また隣ではキリンが首を伸ばしてる
時計の ....
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