なまめかしい赤い舌を
あたしにみせてください
なにも清くもない無音の闇が
好きな訳ではないのだから
光ふりくる蒼空なら
あたしを新しくしてください
なにも冷た ....
人はみな線香花火のようですね
ひとりで家にいるから寂しい
というのはありきたり
都会の喧騒の中で寂しい
というのもバリバリ既視感
寂しさに貴賤はないとする
軽重はあるとする
浅薄深慮があるかは知らない
寂しさと孤 ....
つぶれた靴を
見ていると雨を思い出す
ほの明るい 窓硝子のむこう
僕の心が僕の心に変わっていく
その間も絶えず 雨は降り続けている
米粒一粒分の確率に
もしかしたらと思う
藁にすがるつもりで
紙幣を握りしめて
くじを買いに行く
夢は大きくジャンボで
テレビCMの歌が
頭の中で鼓舞している
診断の後の朝
くもり空の下に
駅へと足早に歩む
ひとひとひと
吹き付ける寒風、
在る者の輪郭を
もはや形造らず
一群れの隊列を
容赦なく凍らせ
吹き抜けていく
改札を潜れば
....
黒電話の尻尾に
ボールペンを巻き付け欠伸
落ちた文字
を掬う気もなかった
引っ掻かれた痕、は
途端喋り出した
絵のない額縁
のようなホテルの窓
ひた、と
冷たい壁に頬擦りし
小 ....
混迷の闇の中を照らす一筋の光。その向こうにあるのは、希望ばかりではないぞ。
リストカットする。自分で自分を傷つける。何故自分でそんなことをするのか分からないと、彼女はいう。
図書館へ行けば色々な本 ....
誕生日のプレゼントに
かわいい小鳥が欲しいのだそう
箱入り娘の願いだから
意気込んで狩りに出かける
ところが
意気込みが強すぎたのか
生け捕ったのは
巨大な怪鳥
かわいい小鳥とは似ても ....
夜になれば 月を殺して
くらやみから
星を一つ引き出し
ガムのように噛んでみるか
うん
しからば
さらば
悪魔になりたかったわたしだ
箒に乗って
指呼のあいだにきらめく
星 ....
指先に透き通って
春の朱の血潮が浮かびあがる
女は白雪の様な顔を両手で隠し
泣いていた
あれ荒んだ心のあなたは
客の少ないバーで何故か気さくに語る
笑顔の背後に宿る夜更け ....
黙祷があなたを訪ねて来た
笑う門に来る福もあるのに
豆腐の角に頭をぶつけて
わたしの父は
大人しく一生を終えた
あなたは黙祷と
何かしゃべりながら
優しい手つきで
機器の類 ....
僕が生まれる日、絶対に同じ世界のどこかで人が撃ち殺される
世界はそうやってつり合いを取っている
そんなたわ言で世間はまわる
時々それが骨身に堪える
もうすぐヒーローが現れて、みんなを救 ....
牛に呼ばれた
これは牛の呪い
中途半端故にどっか経由して
ボロボロになって
舞い込む紙飛行機を開いてみれば貴方からのメッセージ
思わず折り直した紙飛行機は誰も見ない見ない ....
甘ったるい
紙の本たちは眠りこけ
つみかさねられたその時間は
子守唄よりやさしい響きを感じさせる
かなり音程の外れた歌声で
耳を撫ぜるように笑うのは君かなと
つきとお ....
悲しいですね
苦しいですね
人は誰しもただ独り
後ろ姿を追いかけても
戻ることなどできなくて
ポツリと独り呟くことばかり
交差点ですれ違った人があの人に似ていて
ポロリと一粒涙を流し ....
目覚めている私の前には現れない
ずっと待っていたのに決して
出てこない気配あっても黙して
祈っても願っても姿を見せない
その名前はたくさんあって
その現象を呼ぶ名もたくさんあって
だか ....
ひみつ
口にもしないから
風も通らずよどんで
古い醤油瓶底のようなそれ
そんなものが胸のすきまに
たまって
口がどんどん重くなる
もう一言も発せないから
すこしばかり目 ....
今までは数えることもなかった
あと何回会えるのか
誰もが背負うカウントダウン
先が見えた時だけ思い出す
できるだけいくつも季節を乗り越えてくれたら
思い出を一つでも多く記憶に残せたら
願い ....
千里の浜の渚に寄り添い
ひとりの人が海原をひらいた
開くべくもなく海の紺碧を開き
巨大な炎の渦を渚に打ち上げ果てた
浜辺の人々は息を呑み足をとどめて
巨大な炎の渦が減速し窪みゆく一処 ....
くまちゃんにピンクのパーカーを着せて
代官山を走らせる
みんなが『何?』って振り向くような
かわいいポエムがいいんじゃない?
詩は言霊だとか言うな ....
○「政治家と金」
いくら規制を厳しくしても
必ず抜け穴をつくる習性があるようだ
いたちごっこである
○「言葉」
本当に悲しい時には
なんていったらよいか
わからなくなる
○「言 ....
ねれないの と少年は云う
ただわからないだけなのに
酷い話
黒いリボンのあの子は去って行く
彼の孤独に巻き込まれないように
不安に震える彼女の身体
彼は虚無を胸に
今日も浅い ....
雪の透明な土臭い冷たい香りが鼻の中を刺激する
ふんわりとかけられたまっさらな雪の上は太陽光がキラキラ反射して早朝の希望に溢れてる
自転車で走る通学路はアイスバーンで危険です
手袋を忘 ....
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+
◆ケイコ47歳
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜ ....
くらやみ 霧のような きもちを閉じて
結露のような まよい 触らないで 消えるまで
雪色のブランケットを どうぞ
こんや さまようわたし ささやく繭の変化 気づくことなく
朝日色の花び ....
ZZZ(・・・ちょっとした記念日のように髪を束ねた君の、まるで陽だまりのような白いほほえみ、そんなぬくもりの中で老いていけたら良いな・・・)ZZZZZZ・・・・・・、
朝 ミートボールコンソメ煮、キャベツとベーコン炒め
鮭ふりかけ、サトイモ味噌汁、ヤクルト
昼 サバのゆず胡椒焼き、ポトフ、春菊とにんじん和え
夕 豆腐ハンバーグオクラなめ茸あんかけ、 ....
もうそんなに刺激が欲しい年頃でもない
とつぶやきはじめて
ヘアーサロンへ消えてゆく
それでも
歌はどうですか?
詩に込めてみますか?
高鳴るものはすべて
すべて消えてし ....
ブラックコーヒーをもらう
飲めば喜ばれる
その代わり自分の時間はなくなる
油断すれば尊厳さえも
わかっていながら
最初はチビチビと
やがてゴクゴク飲み干す
今では自らブラックコーヒー ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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