結局殺してしまうなら
愛していない事など明白で
高尚な正論を振りかざす
瞳には何も映らない
そんなものに未来を託して笑う
おまえたちの強かな愚鈍さ
憐れみさえ通り越し
嘲笑だけが満ち ....
「時」はきしみを刻み
「空」はゆるみを映すなか
古来の卒寿にめぐまれて
おらはおひとりさまとなった
自問自答のたわごと それは傷いた
....
その昔ニューヨークに
サムの息子という
シリアルキラーがいたが
よくよく考えると
安室の息子とも言えたなあと
今は思う
何故突然サムの息子なのか?
それは誰にも分からない
ただひと ....
それは鉛の重力で
垂直に私を引っ張るので
テグスに結び付けられた浮きのように
私は
水面に立っている
もうふわふわも
ぐらぐらもしない
磁針のように空を指し
己を標として生きるのだ ....
田舎からダンボールで送られてきた
白菜、大根、里芋に 手紙
走り書きで 手入れが行き届かなかった、という
詫び状が 一通
私が手伝っていた畑 耕していた土地を離れて
間もない冬 ....
詩のようで詩ではない言葉をジューサーにかける
コップにいれた言葉のジュースを圧力鍋へ
ドライアイスと一緒にいれる
気化したドライアイスはジュースに溶け込みシュワシュワする
シュワシュワ ....
長い歩道が
河馬のようにみえる午後
男はあおいホースで車を洗っている
ふたりの老親と数十万程度の借金と
慣れ親しんだ不眠とが彼の歪な肩に載っているが
飛沫のな ....
世の中には 斜めに差した方が
安定する 軸も有れど
軸が ズレてしまうと
行動したいという 心ごと
すぽっと 抜けてしまうかも 知れません。
大地に 確りと 軸を 差していたいです ....
【大草原の星の王子様】
いつしか はだかになれない自負が
少年を呼び寄せたのだろうか
ひつじの絵を書いてと言われて
ツノを書いてしまった
ダメじゃんぼくの星で おじさんの思い ....
一つ去って
二つ去って
三つ去って
それでもまだ何か残るというなら
彼が持っていてほしい
わたしはひとりで空になって
白い大地を這う無限の生き様をながめていた
泣いている
どこ ....
雛が手の中でちいちいと鳴いている
あたたかく手を打ち
ほのかな振動を伝える
握りつぶせば止まる小さな脈動
頭上でちよちよと響く鳴き声
やめろといやだと
本能から鳴いている
露悪的なわ ....
猿や猪がふもとの町にあらわれ
人々は大混乱というニュースをみると
俺は猿や猪を応援しがちである
へっ 何が現代社会だ きどりやがって 猿や猪一匹登場でこのザマか
とまあ少しひねくれているのか ....
川を越え海を越えた向こう岸へなど
渡ることは考えもしないけれど
対岸に上がった火の手を見付けて
騒いでいる
ディスプレイの中で
銃を構えてうろつく男を眺め
騒いでいる
....
私たち糸で結ばれてたの
小指とか そんな細いものじゃなくて
身体 繋がれてたの
隣にいれば百人力だったのに
ゴールが違うことに気付けば
全く進まなくなってしまう
それに私た ....
雪が音を吸い
うたに意味だけがのこる
だから冬は
うたわない、と
歌手たちは言った
うたのなかのことば
ことばのなかのうた
かれらが一人
また一人
重い罪を負わされて ....
地上に楽園を築きたいから
仮に命が繰り返すとしても
ただがむしゃらに生き続け
平和に 空へと人々を解き放ちたい
鉱物を食物に変えてしまうほどの
欲望で地上を満たし
食物連鎖からさえも解 ....
心の闇に眼を凝らせば
悲しまなければならない事があるのに
夕暮れの中で 人を想う時
幸福を感じてしまう
正午過ぎに届いた葡萄を
くるんでいた 三年前の夕刊を読みながら
自分の中の
穴 ....
目を凝らすことで
見失っていったものたちを
再び見出す時を
夢見て生きたい
少年の日に抱え込んだ
得体のしれない何かに駆られて
夜通し誰かと語りあっては
ひたすら答えを求め続けて
....
追い求めていたものが
幻だった、とは言わせない
きみは
きみのままに
ぼくのところに
きたんだから。
追い続けていたものが
壊れてしまった
などと
絶対に言わせない
だれに ....
金属片や虫が入ってたって
新マックセットですとか
言い張ればイインダス
俺なんか
この間
中国で
ダブルマックを頼んだら
バンズと肉が
肉-バンズ-バンズ-肉の順に
なってたんたぜ( ....
悲しめば
きっとあなたを責めることになるでしょう
そう言ってあの日
病院のベットの中で
疲れきっている
君を見ていた
たったひとつぶの
サクランボをわけあって
生 ....
風邪かくしゃみか運命か
ぼくも彼女も頭が痛い
一体いつからだろうか
体調バッチリなんてこと
肩肘張って肩落とす
擦り切れトンボが尻切れトンボ
甲状腺でも調べたら ....
小陰唇の妹が
体臭(たいが)ドラマの主人公?
国営放送もなかなかじゃね?☺
でもよ、国営放送のくせに
日本語ちがくね?
正しくは妹の小陰唇じゃね?
ヤバくね?
マオの陰唇
....
グラスをのせるコースターの上で
ハネ蟻がバレエを踊っている
勢いよく足を屈伸させ
股を180度に開脚させる
そして一回転半
せまい舞台とはいえども
どこまでも彼女は ....
極楽へ連れていってもらえるんですか?(゜゜;)
トカゲは待合室で女と並んで斑毛の猫を見た
薪ストーブで温まった部屋
いずれの客もカップルだ
トカゲはレザー貼りの黒いソファー ....
砂粒は
この星の記憶を宿した欠片
掬いあげた端から
零れ落ちてしまうから
そっと
天地の間に閉じ込めました
遠く遠くに旅をする
命が離れ離れになろうとも
同じ時を刻めるように
小 ....
紫煙を燻らす人が美しいのは
呑み込んだ
言葉にできない想いや
ぐっとこらえた言葉を
煙まじりに
昇華させて
弔って
その煙は
....
流れたはずの星が戻ってくるの
あのほうき星
スイングターンをして戻ってくるの
ながれた命の象徴
同じ空を見上げて同じ星を指さし
あれはお父さんだよお母さんだよ
お兄ちゃんだよ一番小 ....
どうか哀しみが
祈りとなって
河の流れのように
流れ去っていきますように
そして夢が
夢が
光となって
大空に届きますように
そして希望が
希望が
大いなる音楽となって
....
本当の靴を履いていますか
本当の街を歩いていますか
本当の虹を見かけましたか
本当の人と出会いましたか
本当の夕焼け眺めましたか
本当の夜を過ごしてますか
本当の星を探していますか
本当 ....
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