◯ 梅ヶ枝餅→花餅→(雪見だいふく→さくらんぼ餅→安倍川餅)→玉椿→花びら餅
枝垂れ梅の下
並んで歩く
梅のかむざし染まるほほ
(初恋は梅ヶ枝餅の味がしたような、
しなかったよ ....
かたい誓いで
組まれた幾何学の
奥に在るもの
血潮の波が打ち寄せる
月夜の砂浜
密やかな産卵
営みを遡ったら
きみたちを見付けた
やさしい三つ子
星の並びから零れる
....
花はどこで咲いていようと美しい
花は誰が見ても美しい
ただ見る人の心の目が閉じられていたら
その花の美しさを感じることはできない
花の美しさを知らずに生きるとは
寂しいね
悲し ....
公園に若いお母さんと小さな女の子がいた
お母さんはベンチに座ってスマホをいじっている
女の子は傍をちょこまか歩きまわる
女の子がお母さんに話しかけても
お母さんはスマホに夢中で返事をしない ....
シュン! シュン! 飛び去る一瞬一瞬
びょう! びょう! 風吹く一秒二秒
塵 散る 満ちる 青い問い
埋もれ生まれたガリガリ亡者
スン! スン! 寸の間 一分二分
掻き毟る両手につかめはしな ....
灯火管制の都会の底では
光を漁って深海魚が徘徊している
魚卵たちの夢は皆カーキ色をおびて
時折光る虹色の粒は
懐疑が延ばす触手に喰われ
光彩を失う
幼魚は皆同じ方向を見てかたまり
群 ....
春の目覚めに
ひとひら 揺れた
美しすぎる
瞳 重なる
夜のツキ
芽吹きも イイ
はらはらと 散る様を
連想など したくないと
希(こひねが)う
歌う いつまでも
....
そらのいろはいつしか
こわれやすいビー玉ににていた
むらさきの焔をあげる焼却炉の
そばにたって、あなたは体を温める
それは遠いところへいくための
慎ま ....
あなたのみらいのために祈らせてください
そう語りかける女の瞳は
目の前の現実であるわたくしではなく
どこか遠い国を見ているようでした
ミライは
いつの間にか
ミイラにすり変わってい ....
どこでもドアでお遍路巡り
青く見える空間の端で
一つだけゆっくりと時が流れる部屋があったんだ
空は血に、海は点になって
音もなく流れる砂のような
体温の無い柱が何本も立っていて
その部屋には白い君がいて
僕はただ、 ....
髪は黒
まともな格好をまとい
カモフラージュされた自分
ああ、一般人のよう
この学校に生えてる木も
歩いている大半の人々の
名前も知らないまま卒業しちゃう人たちに混ざって
キンキンの ....
寒くて寒くて
やってられないよ
地下道とかも
閉め出されちゃうしさ
ああ?そんなもん、暖かいのに
越したことないだろよ!
道端にバナナとかマンゴーとか
一年中なってりゃ
飢え死にするこ ....
群れからはずれた ひつじがいっぴき
光に打たれて たっている
かなしいでも
誇らしいでもなく
ひつじがひとり たっている
まるく くらい 影をおとして
ひかりがひつじを 打っている
....
遠い昔のことよりは
今の家族を思うとき
苛立ち不満を見るよりは
今の楽しさを感じて生きる。
不自由な君の手をさすり
冷たい君の手をさすり
世間話につい昔
未来の話は嘘になる。
今の楽し ....
一人一人が
一人一人であることを超えて
一つの波打つ連合となり
一人であることを忘れる
言葉は言葉を呼び
笑いは笑いを呼び
そこに何の抵抗もなく
めまぐるしく連鎖する
四人 ....
アギーレが
実はヨルダンの
予選1位通過に賭けているので
急遽、街をぶらぶらしていた
日系ブラジル人らしき
ホルヘ・リベラ・ナカジマと
カルロス・ミゲール・デ・オリベイラ・ルイス(なげえよ ....
広島市内は川が多い
元安川をゆっくり走る遊覧船
見慣れた景色でも
川から遊覧船に乗り見る景色は
何もかもが新鮮に目に飛び込んでくる
穏やかな風を浴びて
見上げるように街を見つめて
....
ふと誰かが呼ぶ声にはっとして玄関に出てみた。やや関西訛りのする初老の胡散臭い中年が立っていた。薬売りだという。昔ながらの熊の謂だとか、小さなガラス瓶に入った救命丸など、まったく利きそうもない薬をずら ....
「あんたたちのせいでわたしいつまでたっても大人になれない」
を使って文章を作りなさい (10点)
あんたたちのせいでわたしいつまでたっても大人になれないなんて大人になれないことを他人の ....
道路わきで見かけるほとんどの獣は
車に引かれてしまった獣
口をぽかんと開けて
横たわっている
腹が裂けたり
頭が割れたりしているものもあるが
たいていの獣は毛むくじゃらで
....
ぽかりぽかりとうかんでいく
呼吸を見上げて
たましいはあんなふうに揺れるのかな
と君が言う
小さい手で何でもつかもうとするのは
おなかの中に忘れてきたものを探しているんでし ....
塒と書いて「ねぐら」とよむ
人には塒が必要だろう
その場所で朝と夜を重ねるうち
いつしかそこが自分にとっての塒になる
住めば都というけれど
いろんなものがなじんで
しっくりとくるに ....
毎晩この時間になると
小さな星のうかぶ
銀河を注ぐ奴がいる
注がれる女は
眠りのなかで
星の声を聴いている
星の声は
色をかえ
姿をかえて
女の胃袋に吸い込まれてゆく
毎晩 ....
缶に溶けた母を見て泣く幼年時代に
奥まで続く棘々で手は汚れています
その目で見ないでと服の袖をとり、
ガラスの破片で鳴く秒針の合間に。
三種のサラダが詰まった徳用パックのフタを
開け左手に持ったあまおう苺ジャムが挟まる
シフォンケーキサンドを齧ると同時に右手は
牛乳をたっぷり注いだコーヒーのカップ握り
しめているのに目線ならば ....
ぼくらはたったひとりなのだ
いくら目を凝らしてみたって
ぼくらはたったひとりなのだ
恥も外聞も捨ててしまおうよ
ぼくらはたったひとりなのだ
いくら耳を澄ませてみたって
ぼくらはたったひとり ....
楽しいことが
どんどん
なくなっていくのが怖くて
何か新しいことに
飛びつきたくなるんだろう
でも直ぐにつまらなくなって
惰性でやるようになって
やがて止めてしまうんだ
アナルセックス ....
昔 いっとき 叫ばれた
つたないスローガン──
「発想の転換」
そうだ そうだった
卒寿に甘えて
弱きになるのか
卒 ....
一瞬
僕の目蓋の裏に
君の姿が像を結んだ
それは夢
永遠に届かない
形のない幻であったのだ
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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