おまえと
おまえと
おまえ
それに
おまえと
おまえ
やっぱり
おまえも
いや、おまえじゃないな
こっちのおまえだ
まてよ、おまえもか?
そうだ!おまえもだ!
....
白青色の空気
吹き上がる息
赤らむ頬
睫毛まで凍らして
手足も動かない
氷板が溜息を漏らす
白熊が遠くでアザラシを捕食する
波と波が衝突し
破裂音が木霊する
ザッパーン
....
現実の家族関係が希薄で
もう崩壊寸前なので
ネット上で家族になりたい人を募ったら
3万人が応募してきた
僕はその中から
おとうさんとおかあさんと
おねえちゃんを選んだ
現実の彼等がどんな ....
地方都市の春が好きだ
雑駁な緑たちが
蔓延ってゆくさまが好きだ
世界が桜の花から解放されて
自由な死体のように日を浴びている
だだっ広い街道に地元の店舗
低い建物が ....
お父さんが死んだ日
いつもより輝いてみえた北斗七星。
お父さんが死んだ日
いつもより白く見えた庭の雪。
お父さんが死んだ日
いつもより寒く感じた六畳の客間。
寝ていたはずの猫 ....
ただ頷いている風合いでいいのです
経年変化に経年風化なく
裏地にでも縫い付けてください
西のまちは
貴族により栄え
東のまちは
西洋により栄えた
その北みちのくは
辺境の地とし ....
わかりやすい言葉で告白
遠回しに言われても
心にあまり響いてこない
ストレートな言葉がいい
相手と向かい合って
心を温もりで繋ぐ
ベールに包まれたように
周りの音が聞こえ ....
私が
私として
生きることを
はじめます
その
自由さに
不安になることも
あるでしょう
でも
気付いてしまったのです
窮屈な
安心感のなかで
生きていても
....
ジャンクフードを腹にぶち込んで
はじめる俺だけのFRIDAY NIGHT
アイツ おかしくなったなんて言われても
気にしちゃ いけないんだぜ
満腹感に満たされるハイウェイ
潔癖なふりな ....
目線
柔肌
剃刀
狂気
めせん
やわはだ
かみそり
きょうき
さあ、皆さんもご一緒に
メセン
ヤワハダ
カミソリ
キョウキ
大きな声でもう一度
目線
柔肌
剃刀
狂気 ....
果樹園の頭上を滑る鳶の影
廃材が積まれた惨めな河辺
男がトラックの荷台に腰掛け
たばこを吸いながら私のほうをみている
私の人生から消えていったあらゆる者たちが
....
昨日の小さな咳が
その椅子の陰で
私たちを見上げている
物欲しそうに 実を言えば
見知らぬ女の口の中には
汚い野犬の歯が並ぶ
四番目の息が聞こえる。
父の息。
母の息。
私の息。
そして、聞こえる。
他には居るはずがない誰かの息が。
まだ幼かった私は、父母に挟まれ、狭い二階の一室で、毎夜訪れる暗闇と遭遇してい ....
僕は今何を見ている?
未来?過去?今?それとも夢?
いや違う僕はバカを
バカを見ている
いつまで見続けるつもりなの?
死ぬまで
三日前のビニール袋に入ったままの新聞
チラシくらいは見たかった
日々 育児に追われている
はい 喜んで追われている
トイレにハイハイでついてくる
ドアを少し開けていないいないばあ ....
ひとりぼっちの君を誘う
楽園の招待
退屈な明日を捨てること
君は躊躇するだろうか
恐れることはなんだ?
ここでは誰も傷つかない
君の抱える痛みなど
そこでは誰も気付かない
黒い ....
スクランブル交差点で
すれ違いざま
お互いのパンツの中に
手を入れて
赤信号に変わる間際でイキたい
俺がイケなくても
きみだけでもイカせたい
僕の見ている世界は
僕の頭にしか存在しなくて
僕の愛する人々は
僕の見ている幻だろうか
本当の僕は
得体の知れない形をしていて
ひとりぼっちで
薄暗い緑色の中を
漂っている ....
桜の季節がやって来たのに
泣く子はだあれ
桜の樹の下で一日中探している
薄桃色のかくれんぼ
向日葵の季節がやって来たのに
泣く子はだあれ
背丈より高い向日葵畑で探している
黄金色 ....
母を抱く。
(つややかな頬を)
(すべらかな肌を)
(やわらかな肉を)
(洗剤の香りを)
(私達を産み落とした腹を)
{引用=(私は母に似ていなかったので)}
真夜中に星空を眺めている時に
魚が陸に上がり進化したように
空の彼方へ人類が飛び立ってゆく
そんなことを夢想するけれど
星空の下 瞳を閉じて
「今が60年代だったらよかったのに」と歌って ....
君は健康で僕が病気
24時間も眠らずにいて
あちこち無理に連れ回されたら
殺してやりたくもなるよね
栄養価に優れた食事を
君が一人で食べているのさ
僕は行き倒れた土間の暗い影で
チキンガ ....
仮想現実の世界の中で
魔獣を狩り殺して皮と肉を剥ぎ
食品や衣類に加工したり
荒れ野に聖水を散布して
得意顔の君だけど
忘れないで現実の僕が
決して少なくはない額のお金を
現実の世界の君に ....
75歳以上の後期高齢者ばかりを
いっぱいに詰め込んだトレインハズカム
優先座席をめぐる争いが
いつどこで起こるのかなって
運転士の君がほくそ笑んでる
僕は巨大な一眼レフのカメラを構えて
マ ....
気分の浮き沈みは程度の差はあれ誰にでもあることで、それに対していちいち自分で反省したり凹んだりしてはいけない。
「なんでこんなにすぐ落ち込むんだろう」とか
「自分はなんて弱いんだ…」とか
そんな ....
迷う世の時効に
儚さ響く
夕暮れ時
息たえた
叶わぬ夢を
あつめては
宵に明かりを
月の右目から愛を
月の左目から平和を
燦然と太陽に従って
(ラブ&ピース ....
世界に絶望したと嘆いて
両目閉じて顔を覆う
だけどやっぱり人間
二足歩行のチンパンジー
周りが気になり薄目開け
指の隙間からチラチラチラ見
そんなことじゃ駄目でしょう
どうせまた世界 ....
ねぇ、わたし
恋をしよ?
新しい恋をしよ?
心が弾むよな
ワクワク、ドキドキな
恋を
(懲りもせず
こんなにツライノニ?)
そうだよ
だって、あなた
じっとしてられない ....
もう何度と
ぺんぎんたちは
繰り返したことだろう
やめると言っては
煙草を吸い続けてきた
昨日まで
もう二拾年間
ぐらいにもなるだろう
今朝ついに
ぺんぎんは決めた
禁煙をして ....
あの日私は恋をして
掛け替えの無い友人を失った
あなたはきっとこれからも
いつものように笑いかけてくれるだろうし
わたしはきっとこれからも
いつものように笑いかけていれるだろうけれど
....
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