漂いに雨の降り
彷徨いに晴れ上がり
あなたの瞳に広がる砂漠
水を求め深井戸へ降り行けば
底から溢れ流れ出る思惟の力動線、
直観を掴み取り世界の在り生成するを
体験させ意識化させる認 ....
いたるところ花は咲き誇り
いたるところ花は萎み枯れ
街行く人の方向はあちこち
ばらばらとはらはらと
葉は枯れ落ち育ち茂り
空は変わらず青く青く
俺は境界線で破裂する
思惟のふちから
言葉が崩落してゆくとき
僕は君の夜を抱き
君は僕の夜を抱く
その暗い球体の中に
守るべきすべてが
あるかのように
たとえばそこに
紅い薔薇
暗さの中では
も ....
色づくからすうり
いつのまにか冬
たねを取り出して綿に包み
マッチ箱に入れて待って
ほら黒いたねが黄金色に
祖母から教えてもらったあの秘密は
どこへいった
もう1回試してみたいな ....
はたせなかったやくそくが
はたされないまま
はてまで
つくられたみち
はたして
はたされないものを
はたすことが
やくそくだったのかも
わからないまま
はてまで
初出 日本we ....
白と黒の、うっとりと時の踊り場で寛いでいるかのような、冬
雪は未だ、ここに居てもいいのかどうなのか、
わからないでいるように見えたりする、初冬
暗い雪の夜道を歩いてみれば、小首をかしげた四つ足獣 ....
う、うそ
あ、あほらしい
か、考えられない
そんなことを歌っていたせいで
バッハが床から生えてきて
そんなことのために
おれは楽譜を書いたのではないぞ
怒るぞ
と怒っているのだ
しら ....
これは沙石集にのっている
霊験あらたかな青い石ですよ
トイレのタンクに入れてお使いください
とてもいい匂いがしてきます
本当です
箪笥の中で眠っているといろんなことを思い出す。外では送電線がぶんぶん唸っているので余計にそうだ。そのうちまた学生服を着た鶏のような女がやってきて、箪笥ごと海に運ばれるのだろうけれど、今はまだ真夜中の最 ....
私は{ルビ開襟=かいきん}シャツを着て
路地を左に曲がり
ズボンのポケットから白いハンカチを取り出して
首筋を拭ぐった
家の山茶花の垣根から
{ルビ割烹着=かっぽうぎ}を着た妻がアイロン ....
お供えのような小さな菓子を買う
あまくてすぐに溶けてしまう
ころんとしたなまえの。
傘を開くとボンと音がして、腕に吊った菓子箱が少し跳ねる。
タカタカタカと安定したそぶりで行き ....
なるようになるは
ポジティブ思考
なるようにしかならないは
ネガティブ思考
結果は同じでも効果が違う
居心地が違う
なんとかなるは
サバイバル思考
なんともならないは
パニッ ....
砂になってしまった夕陽は
さらさらと少しく風に吹かれ
まあだだよ、と穏やかな逆反応
私の幸はどうでもこうでもOK
あなたの幸、あなたの幸こそ
もっともっとエデンの東のあ ....
止まらない
人類の負の動力源は
一握りの
山脈より
大洋より
強い者たちの
掲げる道理なのだろうか
連日報道される中東紛争
はためく旗の下、
生きねば ....
かろやかに
歓びの情
歌い上げる
それぞれが
それぞれの
異なる形態
紡ぎながら
螺旋の響の
透明な織物
創り出し
黄金の光の溢れ流れ
全てを照らし出し
かろやかに
....
青く凍結する冬のそら
しずか独り、浜辺に立つ
打ち寄せるイメージの波
浮かぶ波間の混沌は
思考の光に照射され
弾む言ノ葉、力動の渦
境界を溶かし、大地を洗う
....
リアルだね
生きてる日々
見せ続けること
痛々しくも
ういういしくも
○「タッチ」
一日に何回タッチしているのだろう
自慰にふける若者のように
暇さえあればスマホ画面にタッチしている
妻にはタッチしないで
乾いたスマホ画面にタッチしている
求めるものはそ ....
午前0時を過ぎると
オレは変貌してしまう
コウモリも寝付いた夜に
静かなBARをさがし
街を彷徨い歩く
眠れない連中は
タンゴを踊り
歌をうたい
さかんにキスをする
オレはゲ ....
月の夜だった。
海は鱗を散らして輝いていた。
波打ち際で、骨が鳴いていた。
「帰りたいよう、帰りたいよう、海に帰りたいよう。」
と、そいつは、死んだ魚の骨だ ....
休みの日
昼間寝すぎて
夜眠れない
布団に潜って
スイカゲームしてたら
ますます目が冴えて
嫌になってくる
学校行きたくな ....
体液の震え、
水を潜り
言葉の感知され
私は誰彼となって
貴女を煩わす
透明な空間
。
よく陽に焼けた肌を晒して
向日葵の方へ駆けて行った
足跡が
奇跡の化石に残った
今ある詞と夢と
わずかな名残の面影が
霞と君の区別がつかない
今日、
君は、夢を照らしたね
枕の香 ....
17時回ったスーパーの精肉コーナー
陳列棚に、値下げされた鶏もも肉少量パックが
取り残され上目遣いで
私を誘惑する
手が伸びる けれども
チキンライスを食べたいわけじゃない
....
絹のように 第一印象だけ冷たいおとこだった
くるみこまれて にげだす理由もなぜか無くて
けれんもぺてんも要らぬ はじめての人間関係
粉薬みたくあまにがい心臓で駆けぬけたもんだ
さあ 幕引きです ....
吸い込まれていく
手が
なんて冷たい感触
ぺしゃんこになった
人間に
赤い旗はためき
ゆっくり凍りつき
古い月の浮かぶ世界の
静寂が蠢いて
不可視なものに
触れようとする手を
奥 ....
延暦寺西塔の居士林、
森閑とした闇に包まれ坐る道場
打ち鳴らされる警策で
突如 目を見開くと
秋霖
湿った杉の並木が
生い茂り
霧のなかに太い幹の影を映して
....
おなかいっぱいにカレーを食べて 強烈に暖房を利かせて
得も言われぬ 幸せを感じました
失ったものがあったとて
失うまでの過程でそれが本当に大切だったかには疑問符がつき
リセ ....
{引用=昔の異国の詩人}
籠の中の鳥は誰よりも遠く高く飛んだ
鳥籠を選んだのは彼女自身
名ばかりの自由という見えない鳥かごの中を
ただ同じように旋回するだけの鳩の群れの一羽になるよりも
自分 ....
○「超一流選手の条件」
飲みに出かけたり
女遊びをしたり
している選手は
超一流にはなれないんだよ
○「投資」
楽してもうけようという
精神がそもそもまちがっている
○「投資詐 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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