50年まえの工場が
いまじゃ膨らんで傾いて
崩れ落ちてしまいそう
それに面した道を
その端っこを歩いていた
太陽の塔がはみ出していた
嘘くさい万国のダンス
あ ....
高熱が疼く脳髄のバグに苛立ち殺すものを探した
凡庸な騒然の繁華街で罰当たりな夢を見る?
誰の肉体を損傷したところでどんな快楽も在りはしない
そんな寄道をしてるのはてめえの内奥 ....
速い馬が欲しかった
チャゲ&飛鳥が歌ってる
同窓会
同性だけの同窓会
母さんに
子供を預けて
異性だけの同窓会
同窓会
松田聖子が歌ってる
田原俊 ....
細道に街灯がしろく続いている
向こうに暗闇なんてなかったのだ
車がテールランプを連れてゆく
医院の壁の横でひとを待っている
夜空が道のかたちで続いている
ああ、ひとが ....
救急車が 走り回る
寝静まった街を 音もたてずに
誰かが 泣いている
悲しい出来事は もうないのよ と
地下街の換気口から ため息
焼かれた鶏の モツになった牛の
生暖かい ....
冬の寒い空
空が澄んでいて
星が輝いている
清らかな気持ちが
コポコポ湧いて
シュワシュワ
浮いて弾けて
飛んで星になる
夜空に浮かんでいる
星々は親しげで
すぐそこまで行 ....
君が
嘘はつかないという
嘘をつくように
僕は
もう夢は見ないという
夢を見る
明日は
ずっと雨のような
晴れがつづく
スカートふわり八重歯こぼれている
もう二度と子を抱かぬ手で撫でる
雷鳴ローズ香る網タイツ
ずぶずぶと眠るように積もる真っ白な雪
ぽとぽととメジロに吸われ落ちるは梅の花
ワタシノアタマノナカ
風にそよぎゆっくり揺れるはソメイヨシノ
満開だ
マンカイダ
今サクラが満開だ
ふらりと ....
ほら、ごらん
啼いてるよ
飛びながら
涙だってながしてる。
どこまで行くんだろうね
訊いてみたらどお?
おれが訊くわけ?
そ、ほかにだれかいる?
いないけど、きみは ....
君に包まれて動けない
君に見つめられて目を閉じられない
君に塞がれて息ができない
君がいるから不自由になる
僕がいれば君は何になる?
僕がいなければ君は何になる?
君がいなければ自由になる
部下は上司ではない
OLはお局ではない
弟子は師匠ではない
恋は愛ではない
雛は親鳥ではない
アリはアリクイではない
アリジゴクはアリテンゴクではない
キリギリスはカマキリではな ....
森の奥のある秘密
僕は古ぼけた写真のような丘陵で
羊達を眺めながらその妄想にかられた
あの森の奥には知られざる野生の生態があり
僕は抵抗するすべもなく焼かれてしまうのではないか
そこにあ ....
それは 束の間だった
ときいろの「時」を仰いだ
年台も
にじいろの「空」を眺めた
季節も
そして 謳歌を暮しに ....
二酸化炭素のような白い夕焼け
この暗闇のなかで、確かに僕は安心していたんだ
世界が世界を破壊しながら二足歩行している
金の無い人間を殴りつけ
ときどき金を恵んでやり、
金のある人間には金をせびり
躊躇しないジャンキーで
金のある時は大盤振る舞い
金の無い時はけち臭く
外の乞食に金をせびる
育 ....
耳で辿る
穂に隠された洞の入口
別れのような仕草が灯る
風を迎える羽も一緒に
重さも無く
積もる連なり
こぼすことなく
こぼれるあかり
浪の指揮者が浪に ....
もしかしたら
言葉は音になって
空気中を漂い
あなたの耳から侵入する
かもしれない
もしかしたら
言葉は文字になって
どこかに刻まれ
あなたの目から侵入する
かもしれない
....
西の山に陽が近づいて
1日が終わろうとしていた
男は川面すれすれに延ばしていた竿をあげ
帰り支度を始めた
ゴカイを川に返し 椅子をたたむ
通りがかりの人が声を掛ける
「連れましたかね」
....
とりどりの人がいる
顔、瞳、髪の色はもちろん
おそらくは心の中や
境遇までも
透明の涙が私を取り巻く重いものを流してくれる日もある
透明の涙が
さらに粘度を増して醜いゼリイになって ....
あなたがあなたのかたちをしてわたしに向っている
こんなにそのままだらけの まちに 何が
必要だろう
ビルをぜんぶたおして もぐらたちは
みえない目を かざるための
はでな眼鏡を 買いに
....
みんな
花が咲くのは
当たり前だと
思っていやしないか?
いや
否
稲
イナダ
いやだ
色んな方法で 苗を育てれば
萎える暇なく 茎は伸びるけれど
根が 何処まで張っ ....
つい涙が出てしまうのは、思い出が夕立のように降って来たとき。思い出が大地を少しずつ削り、大地の裂け目からやがて泉を探り当ててしまうとき。孤独の泉、傷心の泉、夕立は私ですら忘れていたような泉をつ ....
まつげの重さに耐えかねて
そっと伏せてはみるけれど
わたしの瞳は夜をみる
散歩の途中の道端で
みつけたちいさな青い花
....
もうオリオンはその身を
西だとか北だとかに移している
水気をふくんだ夜空
雲が町明かりを吸っている
風もないのに春を嗅いだ
ばらばらな思考
水気をふくんだ
ば ....
F1のテーマくちずさみながら教習車に乗った
たとえてわかりづらくなった
やまいだれの多い日記に鍵をかける
1648 1649 1650 1651 1652 1653 1654 1655 1656 1657 1658 1659 1660 1661 1662 1663 1664 1665 1666 1667 1668 1669 1670 1671 1672 1673 1674 1675 1676 1677 1678 1679 1680 1681 1682 1683 1684 1685 1686 1687 1688
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.12sec.