寂れた公園に浮かぶシーソー
乗る者が居ない夕暮れが
物悲しさを 増長させるようにも思え

長い影が ひっそりと揺れる様は
不吉な予感にも思え
そっと 目を伏せるけれども

静か ....
 朝靄の木々の中を歩いてゆく。
 無言の挨拶をうるさく感じている。
 今再びの予兆にただ独り、俯き、
 それでも精神は前を向こうとしている。

 透明なピアノの音が遠くで鳴っている。
 ....
こどもが寝ている
夢を掴みそうになって目が覚めたら
こどもでなくなってしまったあさ

等質に毎日は来ないんだし
まあてきとうでいいやという訳にもいかない

家を出る前におとなのふりをして ....
父旅立つ三日前
桜便りにまだ早い頃

桜みたいと
いう父に

大きな枝
届けてくれた人あり
啓翁桜…

病室と想う温度に
蕾ひらかれ

弥生そらから
香りたつのは

花 ....
アダージオ

アンダンテより
遅いのに
ラルゴより
速いという


あらわになった
濡れた首筋

板の上に
身をはべらせて

うつる鏡に
姿をみては

音の波に
 ....
sometimes you say this world is wrong
sometimes you say there is no hope
as if you know everything ....
小さな手のひらで
メダカをすくう

私の手の中で
メダカは泳ぐ

水は少しずつ
私の手をこぼれ
やがて
あなたは動けない

愛は
どちらなんだろう

こぼれていくものと
 ....
18歳リーダー格の少年と
名古屋大学女子学生と佐世保高1女子
それに人権派弁護士を加えて
三畳一間の小さな下宿に閉じ込めて
外から鍵を掛けたい
人権派弁護士の弁舌をもってすれば
彼等の人間 ....
新鮮な野菜と果物が並んでいる
形や色がひとつひとつ違って
健やかで美味しそう

旬の葉モノや柑橘類を
ゆっくり眺めながら
そっと触りながら
みずみずしい匂いを吸いこんで
ふんわりした春 ....
美しきかなを 削り取り取り 屑の中 フリッツ・フォン・エリックなら
おまえんとこのスマホなんか
ひと捻りじゃ!
「ひきだしあいた」

ひきだしあいた
あいたがしめた
しめたしまった
むしがわらった

ひきだしあいた
あけたらだした
ちいさなふくと
あかいおぼうし

ひきだしあいた
こえ ....
このろくでもない
ごみ溜めみたいなタマシイの
日陰に生えた
雑草どもは
ことによると
わたしが産んだ
唯一の生命であった
しらない間に
崖の近くをうろうろしていたみたい
私は大丈夫よ、胸を張って歩いていたのに
薄暗くなって暗くなって
真っ暗闇よみえてたものがみえないの
足を踏みはずして落っこちちゃっ…

う ....
むくむくむくっと 東むき
むくむくむくっと 芽が生えて
むくむくむくっと もぐら起床
むくむくむくっと 殻をむき
むくむくむくっと 白無垢着て
むくむくむくっと 太ももむくむ

はる
 ....
塔の影が
曇の下を
菱形にのびてゆく
終わりから
はじまる


地を泳ぐ
鉄の蓋
油脂に包まれ
廻りつづける


球根
毛根
空は夜のなかで
起 ....
空の何処かを突くと
海になる
だがその場所を知るものは
二億五千万年前に去ってから
一度も此処に戻ってきていない















 ....
粘り気のある音だと思ったら 血だった

頭上数センチ

何も無いところから 流れ出る
ラムネが弾ける季節
女子はスカート丈の限界に挑戦してる
校庭では野球部が地獄変
「連れてって」なんて軽く言うぜ

我慢が美徳の時代は過ぎ
「欲シガリマセン」とか誰が言う?
日当たり良すぎ ....
切り裂かれた皮膚から
去っていった細胞が
シクシク泣いている

あの日開いた傷口は
新しく育った細胞にふさがれて
戻る場所はもうない
五月の風の透明さ
雨上がりの石畳のにおい
雪の朝の静寂
足元をさらう波の清廉さ
出発前夜の胸のざわめき
日曜午後のあきらめにも似た安らかさ
わからなすぎる夜の身もだえ
泳いだ後の満たされ ....
見えなくなった
何もかも
熱帯雨のような景色のなかを
蚊が飛んでいる
飛蚊症なんだって

読めない
書けない
意識がまとまらない

網膜はく離の前兆とかもあるんだって
頭痛、嘔吐 ....
何処までも くっついている
あなたと わたし

撓(たわ)んだ 蔦でもって
繋がり続けるから
離れることが 出来ない

放されることが なくって
倖せよね って
いつまでも  ....
君が放つ光 
君が纏(まと)う熱 
全てが君だった
 
溶け出した夜 
熱気を帯びる身体 
全てが僕だった
 
最後までたどり着きたい 
どんな結末が待っていようとも 
全てが僕達 ....
ソメイヨシノは
夢想していた
練香を一筋塗った
乙女のように
満開に咲き乱れ
ほのかに満ちる初恋の香り
気まぐれな風に遊ばれて
さやさやと宙に翻ったとき
透き通った蝶の{ルビ羽=は}に ....
大局読めず
漂うかもめのように
風に揺られ
ふらりふらり
答えを求めるようでもあり
知りたくもなし
明日の天気はどうだろう
だいぶ冷えるようだ
二人の妙齢に達した会話
夫婦のようでも ....
飴玉
また噛み砕いちゃった
我慢できずに
ばらばらの気持ち
ゆっくり
舐めたらいいのに
こういうときは
せっかちだから
噛み砕いちゃう
少しでもあなたの気持ちをと
少し時間がたてば ....
最後の日は何をしよう
例えば地球最後の日が来たら
特に泣く事もなく命を惜しむ事もなく
普通にただ1日を過ごすんだろうなぁ
最後の日なのに
最後の日は何をしよう
今日は23歳最後の日
最後 ....
彩色された 醜い些細な日常を
覆い隠すつもりで 目を閉じて見ている
心に残った出来事だけを 何度も何度も
繰り返し話す 自分の世界に浸って


大根の葉が 黄色くなった
裸になった樹 ....
あの人がまた祈っている。
駅の改札前で祈っている。

お巡りさんが尋ねている。
君は一体何をしているの。

あの人は経緯を説明する。
最初はここで待っていた。
ここで女を待っていたと。 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
蒼い鯉藤鈴呼015/3/6 16:50
戸惑いヒヤシンス8*15/3/6 13:08
こどもの夢梅昆布茶1115/3/6 9:01
桜の友へ黒木アン4*15/3/6 8:49
アダージオ4*15/3/6 7:41
少年犯罪1486 1...015/3/6 7:32
メダカuminek...9*15/3/6 7:08
三凶花形新次015/3/6 0:19
直売所灰泥軽茶315/3/5 23:58
切り粉水素015/3/5 23:03
孫に告ぐ花形新次015/3/5 22:56
ひきだしあいた(他2作)クローバー3*15/3/5 22:37
生まれ出づる迷亭うさぎ1*15/3/5 22:24
弓夜1*15/3/5 21:15
むくむくでくむくむコトバスキー2*15/3/5 21:03
ふたつ 荒れ野木立 悟115/3/5 20:10
ノート(どこか)[group]215/3/5 20:08
ノート(51Y.2・27)[group]115/3/5 20:07
ウルトラブルーの季節捨我115/3/5 19:59
傷跡の痛むときにイナエ16*15/3/5 17:44
崇高なものやまうちあつ...615/3/5 16:26
計器飛行たま14*15/3/5 14:38
春のさくらんぼ藤鈴呼015/3/5 12:44
Labyrinth文字綴り屋 ...015/3/5 10:56
ソメイヨシノ迷亭うさぎ2*15/3/5 6:39
潮騒わずか秋也115/3/5 2:08
飴玉灰泥軽茶615/3/4 23:58
最後の日リィ2*15/3/4 22:56
祖母の春藤原絵理子515/3/4 22:06
祈る、握る、抱くブルース瀬戸...2*15/3/4 21:09

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