肩を落として
足を引きずるようにして
のろのろだらだら歩いている
一人ぼっちの少年
どうした
なにがあった?
学校で辛い目に会ったかい
家に帰りたくないわけでもある?
仲良しの友達 ....
砂でできたメトロポリスが
波に削られても
俺だけが蜃気楼の囚人
この世の抜け道には
閉塞の他に悲劇しかいない
仮面に使役される論理の身体
胴体が味方だ
トンネルの中で出会った
....
ふやけたあんぱんを
ひとくちぶんだけちぎったら
かすかな塩味といっしょに
口に放って
甘いも苦いも
そしゃくする
ゆっくり
じっくり
たいせつに
ひとくち ....
どうして
アスファルトで覆ったのでしょう
芽生えようとしていた希望が
誰にも知られず
死んでしてしまったら
訪れた春は悲しむでしょうに
人が生きている理由
自分のやりたい事があるから
好きな人と一緒にいたいから
家族を養う為
死にたくないから
僕の生きている理由
生きているから生きている
理由はそれだけ
わたしの理想は
ほんの少しの財産と
ほんの少しの自由と
抱えきれないほどの愛にかこまれ
生きていくこと
逃げ水みたいな理想郷
照りつける太陽は理不尽で
果てしなく広がる砂漠にひとり
....
一坪菜園を撫でまわし
ベランダの屋根を照り返す
昼さがりのふゆびが
連日ささやいています
卒寿となった
おひとりさまにむかって
過ぎた「時」の古傷を
迎えた「空」の生傷を
残 ....
大手通信会社スラムバンクが
ジャック・ニコルソン型
最新鋭ロボット
「トミー」を開発した
トミーは反社会的な
性格のために入院させられた
病院の婦長に反抗し
ロボットに改造された
....
やめておくんなはれ
わてには、わてには
心に決めた人が
いるんどすえ
うるせえ
そんなこと言ったって
ここはもう
こんなになってんじゃねえか!
そんな、そんなことあらしまへん
....
むかし日本もそうだったように
大儀を見出だす国がなくならないのは
人類のこころぐせというようなものだ
絶対的な正義があると信じてしまうと
人類はそこについ大儀を見出だしてしまう ....
飯舘牛との
名にしを負い
寵愛を一心に
うけ育ち
達者でいてな
たくさんの仔を
こしらえてさと
苦楽を共にした
ふるさとに
見送られ
朝月夜には
麓にひろがる
果 ....
小爆発しながらでないと
わたしの日々は動いていかない
(しらないあいだにも)
母が消えてくれたらいいのにと思った
そんな自分を恥じなかった
だけど越えられたなんて自信は
も ....
永遠に降りそうな雨
癒やしのメロディーと歌詞が
聴く人の心を惹きつける
梅雨真っ只中で薄暗い
薄暗いけれど明るい歌声
大雨が一日中続く
一日中歌声が聴こえる
雨で憂鬱だけど何 ....
最も幸せな人は木の上に住んでいる。風の満ち引きに体温の波をぶつけながら、細い枝とともにしなり、足がかりは隙間だらけで険しい空間を縫っていく。時たま地上に降りては大地の囚われの不幸を確認し、全て ....
今まで積み上げた下書きを削除して虚無に浸っては液晶と対話する日々。
言葉の神様が彼の頭上に水滴を落としたのだ。
時間は輪っかじゃない。
だから自分は先頭に立てない。
地 ....
からだはどこへゆくんだ
いでんしいがいを
たいせつにするのか
おまえのちいさなてが
くちからむねをつかむんだ
何を生きてゆく
地図が少しだけ
変わる
....
風の音で目が覚め
月の光が照らす道に気づき
未知との遭遇を 嬉々として 厳かに選び取る
偶然を必然と捉え
必然を自然と受け止め
自然を自信と結びつけ
ゆっくりと しっかりと ....
美しいって何ですか?
1
卯月と鬱屈の間
2
空白、あるいは無意識における想像力
3
機能性に優れ好ましい様子
4
自然現象に見出す数式、規則性
....
充分な準備とやる気をもってお越しください
子供たちから歓声が上がる
風船はいつの間にかウサギの形をしている
ロングタイムアゴーで始まる物語の住人になったかのように
シルクハットと燕 ....
駅への近道
公園を横切ると 目に留まる
散歩道の脇にベンチがある
憩いの場であり ホッ とする空間がある
勤務中の サラリーマンが ホッ・・・
犬に連れられた 散歩中の人 ....
太陽を沈めながら筆は白を染めていく
君は手前から横しまに
熱い赤を重ていく
熱の帯が地平を燃やしている
僕は上から下に縦しまに
静かな青を乗せていく
宇宙は粛々と熱を奪っている
....
夜中に音楽を鳴らし
ショーウインドウや
マンションのテナントに映る
自分の姿を見つめ踊る若い人たち
かっこよいはかっこわるい
かっこわるいはかっこよい
躍動する身体と一途な眼差し
....
「グループ面接で隣になった子が
めちゃくちゃ噛んでて
おまけに声が小さくて
もうホントにやばくてサ
どうしようかと思ったけど
心の中で、頑張れって応援するしかなかったサ」
今 ....
スタッカート、弾む音、軽く軽く、タッタッタッ、タタタッタ、弾く音、弾かれる、跳ねる音、撥音便、跳んだ音、タタタッタ、つまる音、促音便、つまった音、つめ音便、爪の音、爪で掻く、不快な音、タタタッタ、階段 ....
ブサイクなブタ鼻に後ろから
指二本入れ
思い切り引いてみる
ぶひひひ、ぶひっ
ブサイクなブタが
鳴き声を上げる
それでもいいのか
やめられないのか
ああ、どうなんだ!
....
あなたが過ごしてきたハンドリング
私の大破
支払わない私に
あなたが取得する気分
たった一人
たった姉
たった6
ささくれた2を察知する
長い電話
水は上に置かれて
....
誰も愛さないと決めた日
たくさんの人に配分される
予定だった気持ちは
不良債権となって
自己中の缶詰に詰め込まれ
開けられるのを待っている
虫の声しか聞こえない
真夜中の部屋で
僕 ....
涙を部屋になみなみ注ぎ
溢れかえったら泳ぎ出そう
波立つほどに満ち溢れたら
並木道まで泳いでこう
ショッピングモールくぐるマンタ
カモメ引き連れ羽ばたくクジラ
トビウオは太陽まで届きそ ....
1
原始、言葉は
騒であった
騒である以前に
創であった
創である以前に
奏であった
奏である以前に
爽であった
爽である以前に
想であった
想である以前に
総であった
総で ....
とても不思議だか
とても当然だか
わからないのだが
実は
自分しか存在しない
と思っていた
息を止めて
目を閉じて
瞑想して
苦しくなって
ブアッと吐き出して
それは
みな僕な ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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