緑ヶ丘小学校の低学年の頃だから
3年生位のことだと思う

その頃は、野良犬や野良猫が
近所には随分と居たっけ

リボンの似合うおでこの広い
髪の毛がお嬢さんみたいだった牛島さんや
キュ ....
スマタと
本番の違いを
意識しているのは
男だけではないだろうか
女性からすれば
ゴム被せれば
大した差ではないのではないか?

そんなことを考えていると
いつの間にか
雨は上がっ ....
アシンメトリーな少女
歪な前髪をピンで止めて
空白の通学路 目を伏せ歩く
誰かの声 聴こえないフリしながら

孤独なんかじゃない
いつでも誰かと繋がっている
けれどノートに描き出すのは
 ....
モナリザの目は、妊婦の目。
腹に掌をそっとあて
――遠い明日をみつめるような
――胎内の子を、見守るような

モナリザの目は、母なる目。
絵画は幾世代も旅をして
今日も世界の何処かで、出 ....
煙草を燻らしながら
想いの海に言葉をたずねてさまよう
軋む船はちょっと疲れているようだ

シフトをわずかにに緩めて波間をただよう
遠望する水平線にはゆっくりと一日がかたむいてゆく
 ....
ほんとうは、虹は七色なんかでは無く、もっともっと、
ぼくたちにわからない色をふくめているらしい。
その原理に基づくと、ぼくたちがきれいだきれいだと
ほめちぎる石鹸水も、計算された形の高いほうせき ....
どうしても
どうしても越えなければ
ならない壁がある
それが今だ
翼は手折られても
もう一度
もう一度生える
どうしても
どうしても越えなければ
ならない空がある
それが今だ
瞳 ....
その瞳をみていたら

どうしようもなく
嬉しくて
どうしても
忘れたくない

君たちのその瞳
滲んだり潤んだり
それが笑顔に
かわる瞬間
教室は
手を繋ぐように
一つになった ....
一人称、「生きて」いる間の永遠
/午前七時、ぼくはあなたに見出す
ぼくを失いかける「きみ」は誰なのか
青く、暗い部屋で少し俯きがちに
ほどかれたい一心で待っているしかし
気がついてもらえない ....
6時に起きて水を飲み
コーヒーを沸かす
新聞を読みながら
鉛筆で印をつける
本日はどこをまわって
職務を遂行するとしようか
ティシューでメガネを拭いて
ついでに頭上の輪っかを磨く
寝室 ....
密談だだ漏れ軟骨磯辺揚げ 咳すれば砂の味 神様に見落とされている 無い物ねだりのあのこは一人
いつだってカフェオレを飲んでいる
カップの内側についた泡は
小さなおうちが並んだみたいな形
その隣には尻尾の短い犬
また隣ではキリンが首を伸ばしてる

時計の ....
女は二人目の子どもを男の手に渡すと
彼岸に渡った子を追ってすーっと消えた
こちらに残した子は 
父も祖父母も伯母もいて
大勢の大人に囲まれて
春も夏も秋もあって
冬も暖かい部屋
十分な食 ....
うぐいすが
空の窓をひらいていく

小さな口で
ホーっと息を吸って
ホケキョっと息を吐いて
春はため息ばかり
風を明るくする
てんてんと影のあいだを
ちるひかりたち
わたしの視線はいまちょうど
角の眼鏡屋を抜けて
温泉街のまっすぐを下りてくる
あたたかく笑っている
あなたがいるのがわかるけれど
この足をどう ....
あんまりとやかく言わないでください
わたしはこの女というもののなかで
ぼこぼこと時間がたって行くのが恐ろしいのです
いつまでしても不自由で
片目を貝で塞いだように暗い
砂糖菓子の脆い沈黙 ....
      ――M.S.へ

あなたは私という小さなひずんだ円形を、余すことなく包みこむ大きな完璧な円形だった。ふたつの円の中心は、二人の性格の針によって異なる点を指していたが、私が囲っていな ....
日曜日の街は凪いだ海のように静かだった

わたしは子連れの夫婦や
恋人たちや老人の集団が
誰も彼も一様に楽しげであることや
そのような人々の賑々しさの中にいるにもかかわらず
これほど自分だ ....
 
あなたがわたしの中から消えてくれない

きっと、愛の言葉より 後悔が多かったから

きっと、愛の言葉より 口づけが多かったから



 
世の中とうまくやれなかったあの頃のほうが

純粋で気高くてずっとまっすぐだった

神様でもないのにもう大人なのに

信じることや

信じてもらうことぐらいしかぼくは出来ていない

 ....
朝おきたら
すべて
なかったことになってますようにって
いのりながら
ねむるんです
なかったことになんか
なったことないんですけど

書き置きにしては長いメモ
一度くしゃくしゃにして ....
だーれも知らない小さな国の
とっても優秀なお医者さん
ある男の病を治してやろうと
とっても強い薬を送った

というのは嘘で
その差出人不明の小包には
毒針が仕掛けられていた

差出人 ....
匿名でなきゃ言えないことなら
言っちゃいけないと思うよ
こんな小さな世界では
なおさら

匿名でなきゃ言えないのは
そこに仕掛けた毒針を
自覚してるからで
自分が怪我したくないからで
 ....
つばきの花が
ぽとりぽとりと落ちている
鮮やかな色
まわりの空気がしんとしている
ひとつ大事に掌に乗せ
匂いを吸い込むと
ふと綺麗なうなじが
日傘をさして横切ったような
滲む掌から消え ....
光の格子と格子が重なり
水のように空へ昇る
光を内に持つものが
ひとつまたひとつ消えてゆく


空より早く目は翳り
屋根の滴を欲しがっている
幻でしかないふたりは終わり ....
上を見上げたその目は何を見ているのだろう
もう私を見なくなったその目で

すっきりと広がった青の空か
目を焼き尽くすほど明るい太陽か

あなたを微笑ませているものは何だろうか
私ではでき ....
夜は暗くて寒くてこわいのに
月は明るくて暖かくてやさしい
でも夜にならないと月がみえないから
夜がこわくても月がやさしくしてくれる
月だけがやさしくしてくれる
もし月になれたらやさしくしてあ ....
わたしと彼は
必要以上に
相手を干渉しないことで
バランスを保っている

言いたいことを言わない
訊きたいことも訊かない
分かっていても黙っている
そんな風に
相手に対して深入りしな ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
黒歴史板谷みきょう2*15/3/23 20:50
花形新次015/3/23 20:28
少女メランコリィ捨我015/3/23 20:22
モナリザの目服部 剛3*15/3/23 19:11
微速前進梅昆布茶8*15/3/23 17:59
色覚と怠惰初谷むい3*15/3/23 15:08
Fly high渡辺亘415/3/23 14:28
その瞳をみていたら黒木アン5*15/3/23 13:27
狂おしく嘘をつくもっぷ315/3/23 12:37
勤勉な天使やまうちあつ...2*15/3/23 12:32
密談だだ漏れ軟骨磯辺揚げ北大路京介115/3/23 12:10
咳すれば砂の味415/3/23 12:10
神様に見落とされている215/3/23 12:10
無季/即興ゴルコンダ(仮)投稿.22こうだたけみ4*15/3/23 11:06
賽の河原イナエ6*15/3/23 9:55
そらの窓からyo-yo4*15/3/23 7:43
はるな315/3/23 4:24
あわ立つ415/3/23 3:49
異動葉leaf215/3/23 3:38
13きるぷ1*15/3/23 2:07
消えてくれない殿上 童13*15/3/23 1:36
花散ります吉岡ペペロ215/3/23 0:39
ほんとのはなしSeia315/3/23 0:38
とっても優秀なお医者さん(だーれも知らないシリーズ6)森川美咲015/3/23 0:22
匿名希望015/3/22 23:50
つばき灰泥軽茶615/3/22 23:15
終わらないもの木立 悟315/3/22 22:41
空に私はいないのだからはて015/3/22 22:15
夜と月とリィ1*15/3/22 22:05
【 バランス 】泡沫恋歌17*15/3/22 21:33

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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