アラウンド
舞い散った桜の花びらは
行き交う人込みの足元に降り積もって
ぐちゃぐちゃに踏んづけられて
きっとその内忘れ去られるんだろう
いつかの四月に嘘をついた
大馬鹿者は無理だと笑わ ....
雪しんしん雪しんしん死にたい夜が長い
あかぎれの手にココロの傷んでる部分撫でられている
加湿器も咳をしている
愛しています
さくら旅行
さむざむしい
白とピンクと水色とグレー
ひらひらひらひら
楽しいことが舞い落ちる
ぺたんぺたんと道路にその跡
ときにはとまどい
....
私は去らねばならない
あなたの始まりを撹拌してはならないし
あなたの未来を逸脱させてはならない
いや、私は去ってはいけない
あなたの始まりを完遂させ
あなたを未来へと接続するため ....
暖かさを知らせる桜
春の深まりがそこにある
暖かい午後のひととき
時折吹く風も暖かい
桜が咲く時期
ピンクがかった日常が
幸せ気分を増幅させる
見るもの全てが楽しく見える
....
背枕を省みては どんよりと重く
降りそうで降れない燃える蝋の雲
瀕死の猫が
)はあはあと
くふくふと 、来
血(らいち)に染まれば息は幽すかな断脈
もたれることもなく
....
何となくカッコいい響きなんで
言ってみただけです
意味はないっす
まあ、強いて言えばですけどぉ
舌で輪を描いている、みたいな?
あるいは
同性愛の女子プロレスラーみたいな?
きみに
話しかけることができない
脈をうつこめかみに手をふれて
ひとつめの言葉をさがしているのに
どうしても話しかけることができない
うまれて初めての夜がきた ....
山つつじの花が
ぷっくりぷっくり
つぼみをたくさん
春の風が嬉しくて
絵具で描いたみたい
彩る奏でる春の唄
私にもたくさんの
つぼみがあって
ゆらゆらと今か今かと
心が踊り華やぐ ....
アソコのことだよな
違う?
じゃあ、後ろか?
でもない?
口か?舌絡ませるだけで
濡れちゃうって奴だ!
そうじゃない?
なら耳か?よくいるよな、耳が感じるっての
勘違いしている?
な ....
あたいも
今年で48だからさあ
平均的に考えれば
折り返しは
過ぎつつあるわけだけど
相も変わらず
生活に追われてて
これっぽっちも
余裕はないのよ
そりゃあ
歳よりは若く見えるか ....
命日には 花が咲き始める
あの時のまま 時間は止まっている
部屋は汚れ果てた 誰も来なくなったから
すべてが汚らしく見えて 手ばかり洗っている
不安の海は時化て 人魚は深い水底へ
押 ....
ごめんね、は
狡い
甘くて
とても
狡い
ごめんね、は
優しい
冷たくて
だけど
優しい
ごめんね、と
涙を流す
わたしは
狡い
ごめんね、を
受け止 ....
愛は無力だといったね
目に見えるものがすべてじゃないさ
愛が無力になる時
それは愛を失い忘れた時
たとえ目に見えなくても
触れられなくとも
愛したものが消えても
愛は消えない
愛は負け ....
いつからだっけこの部屋が
こんなに狭くなったのは
いつの間に築いたゴミの山
気付かなかったことに唖然とする
僕を生き埋めにしようと
牙を向いているかのよう
不満があるのはわかるけど
....
みずからの
水だけで
果実がジャムになる
という方角を
みつめている
わたしという誰か
くつくつと
やがて
ぐつぐつと
そうして
やがて
なにも言わなくなる
鍋だけが焦げてゆく ....
ちょっと 影の薄い黄色
見ていると なぜか落ち着く黄色
油断すると 黄色でなくなるようで
ほっておけない
黄色の上から 黄色で上塗り
香りも 包んでしまい
レモンで ....
はだしで消灯時間のルミナリエ
セーターに編み込んだイニシャルがちがった
ドロップキック届かずそのまま冬眠
「ねえ、あれ佐々木希?」
「うそ、そんなわけないしょ。」
「でも凄い似てない?」
「えー、似てないよ。橋本愛って感じ。」
「うん、誰?」
「寄生獣のヒロイン。」
「観てないわ。」
....
午前0時のどんちゃん騒ぎ
あきれたドンファン
ちゃんちゃらどんぱん月が出た
チャラい兄ちゃんといけいけピンドン
先祖代々左官屋じゃけえ
あどっこいそれドンドンパフ
凡夫に繰り出すチ ....
疲労が隕石のように落ちてきて
僕に直撃したのちそそくさと立ち去り
僕はつぶれてのっぺり薄く延びていきました
僕はどこまでも延びていき
地球を丸々覆うシートになりました
脱力し弛緩 ....
その華
可憐にて強かであり
根強く我が地に生え
心無いものが散布する除草剤にも耐え
踏みつけにも負けず
この地
我が血より
出でし文明の華よ
その華我が心を豊かにし
その華我 ....
言葉にした時点で遅い
文字にした時点で遅い
そこに持って行ってからじゃないと
感じられないようじゃ遅い
感じる事が先
自分に遅れるな
嫌な事を嫌と認めない人がいる
嫌な理 ....
左脳のなかに
右脳が休んでいる
縁石に腰かけ、私たちは
玉砂利をつかった遊びに耽る
あとほんの少し風向きが変われば
瞼の暗闇にともされた炎のかたちがわ ....
私は自分の体温を知らない。
もし、精神の熱があるなら
暖炉の闇に、火をくべて
――私の熱は昇るだろう。
日常の36°5を演じる
仮面に隠れた炎を燃やし
私は私に、火をくべて
――自ら ....
春風に舞う、花吹雪の内側に
激情を秘める…桜の心
そ知らぬ顔の我が精神は
平熱のまま、何者でもなく
花吹雪の傍らを過ぎ往く
金色の風は
あの坂道さえも越え
私を明日へ運ぶだろう
....
1618 1619 1620 1621 1622 1623 1624 1625 1626 1627 1628 1629 1630 1631 1632 1633 1634 1635 1636 1637 1638 1639 1640 1641 1642 1643 1644 1645 1646 1647 1648 1649 1650 1651 1652 1653 1654 1655 1656 1657 1658
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.98sec.