どんなにつらくてもけっしてないてはいけないよ
昔聞いた誰かのいいつけを思い出しながら
私はたまねぎの皮をむく
涙が止まらない
たまねぎに閉じこめられていた
大地の恵みと太陽の光
それと ....
日本の民主主義は
名ばかり民主主義
形は整っているけど
中身は別物
福沢諭吉が好きな
安倍政権の支持者が
言っていた
「先の戦争をしなければ
日本は植民地になっていた」
それ ....
ブーツを履かしたまま
24時間ずっと脱がさないで
28℃の部屋に閉じ込めておいた
翌日頃合いを見て
女の部屋に出向き
さあ、そろそろ始めるか
という
女はこれから凌辱されるんだわ
と恐 ....
目の痒み 天に蔓延(はびこ)る春霞
イヤイヤ 踊り
ヒソヒソ 話し
ハラハラ 散るらむ
花びらたちは地面に広がり、お喋りを始めている。人間達にジロジロ見られるのも、愛想笑いをするのも、 ....
毎日の夢の終わりに旗を振っている人達がいる
あれは何だったか分からない
勢い良く脇を通り過ぎる獣の
ひとつひとつに名前をつけるわけにはいかない
本当にあれは何だったか分からない
押し ....
音楽は風景である
あるいは夢であり映像である
メロディーに従って稜線は描かれ
和音に従って街並みは形成される
音楽が鳴りはじめれば何もかも存在をはじめ
音楽が鳴りやめば何もかも存 ....
朝目覚めても
コーヒーが飲めない日に
貯金箱を壊して
小銭を数える
1円玉の散らばる布団の上で
とうとう俺は自分のために
何もできず
何もできずに寝転がる
自分のためにということが
....
屋根よりも
高く届け
この想い
恋、のぼる
耳触りがいいんだって
愛とか死とか
光とか闇とか
だって
くたくたになった靴下だって
穴のあいたジーンズだって
5分ずれた時計だって
貰って使ってないマグ ....
春に、ついていく、少女に、
ひとひら、ひとひら、
名を、羽織らせる、
少女に、ついていく、
少女も、また、
春に、ついていく、のなら、
「くだらない」
嘔吐で隠ぺ ....
真昼の砂浜で、
海を渡る白い狼を見た。
もしかしたらあの狼は、
昨晩の月光の速度に付いていく事ができなかった
落ちこぼれの月光の 成れの果ての姿 なのかもしれない。
都会の平らなアス ....
おまえらを
皆殺しにするための
方法を決めたいので
明日9時から
会議をします
議題は
おまえらを
皆殺しにする方法についてです
ですから
おまえらは
おまえら自身が
どう皆殺し ....
彼女はあばずれの子
僕は納豆の子
という事にして竹森は歯
を、一本ずつ抜いていった。
まずは僕の歯を
それから彼女の歯を
植え替えては抜いて
抜いては刺し
刺し替えては押し込んで
は ....
ふたり乗りのベビーカーに誰も乗らない
笑うのが下手で僕だけ信号につかまったまま
推されて出た選挙が0票
まっくろなふうせんを
まっくろなそらにとばす
まっくろなひもでぶらさげた
まっくろなかみに
かいた
まっくろなもじ
もうおもいだせない
きっと
だれも
きづかないだろう
さよな ....
光と影の境界
ひとつの石が孵る
透明な炎の囀り
思考は灰になる
朝が目を開く
ひとつの幻想のパンケーキ
刹那わたしは身をくねらせ魚形
夜が堕胎した冷静な夢のシタイ
亜餌意緒雨キ ....
そのとき私は
意識不明のまま
病院のベッドに寝ていました
すると突然
私の身体が浮きはじめて
病室の天井まで上がって行ったんです
恐る恐る下を見ると
何と、そこにはベッドに横たわったまま ....
誰かに飲み干された君は
埃っぽい街をぼんやり透かして
仄かな緑色で薄笑いしていた
濁り切れずに立ち尽くしていた
可憐ながらんどうの君は
微かにアップルタイザーの匂いがして
僕は言葉 ....
【夜景】
月明かりが柔らかに肩を撫で
こんな夜は振り返ると良い
視界と記憶を超えて
永遠の束縛にうごめき
点々と小さく弱々しく
くっきりと何処までも続くのは
あれは夜光虫ではない ....
柔らかな陽射しなのだと気付くのは 木の色合いが桃色終わり
緑へと移り変わった頃のこと 眩しさに目を細めていても
自ずから綻ぶような微熱持ち でも今迄は、それを知らずに
新しく心の内に現れたソ ....
世界に雨が降ることは予定されていて
辺境のここは狭く
すでに飽和状態であったから
昨日の水を
留め置くことなく
昨日の水、を
手放している
どこへ向かうのか
誰も知らない
ゆくえ ....
強くはないと
自覚していても
強い人になりたくて
強がりばかり言っているから
その分余計に痛い目にあう
優しい人にはなれないと
解っているのに
優しい人の振りをするから
その分 ....
飛沫が顔に当たる
水着姿の凛子が
ビニールプールではしゃいでいる
煙草をくゆらす
真っさらな空気に
白い煙が立ち上る
ふぅ
太鼓の音頭
暗がりの眼玉
狐のお面
「紫 ....
会ったばかりの私に
おそらくとまどっていた君
馴染みの大人にばかり
声を掛けるのは仕方ない
だから
私は傷ついてなど
いなかったのだよ
君がスッと差し出した手に
握られた小さな ....
白い歌をうたう
わたしは悲しくない
わたしはあなたを愛していない
疲れた笑みのような夕暮れの町
静かな木板に穿たれる曲がった釘
汚されたシャツのために
....
誰しもが
社会に暗闇がある
と云うけれども
誰しもが
灯火として
生きている
ずっと今を
満ちる月は腹み
欠ける月には衰えの
母は産み育て
月にさらわれ
ふたたびの生まれかわりが
あるのです
乙女のあなた
母のあなたは
女神となって月にいるのね
妻をなくした
....
長く感じる冬は終わり
ピンクのイメージが強い春が来た
散歩するのが楽しい時期
満開の桜が目立つ
風が生暖かい
桜が満開
春が満開
心が幸福感で満開になった
日溜まりの中 ....
1612 1613 1614 1615 1616 1617 1618 1619 1620 1621 1622 1623 1624 1625 1626 1627 1628 1629 1630 1631 1632 1633 1634 1635 1636 1637 1638 1639 1640 1641 1642 1643 1644 1645 1646 1647 1648 1649 1650 1651 1652
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.84sec.