あがけ


足掻け私の体
むちゃくちゃに大気を削り取れ

コンクリートのような大気から
私を絡め取る大気から

私が逃げれるように
死に化粧の父は
歌舞伎役者のように凛々しくて
酒で枯れ果てた唇が
潤っていたのを初めて視た



回顧する夕暮れ
鳴いている壊れた時計
線香の香りが夏の空気と合わさ ....
               150716

中原が昼夜逆転したのは、19歳の時だった
作家を目指して古今東西の文学を漁り
夕刻、人気の無い干潟を散策しては遠くを眺め過ぎ
足元の柔らかい深み ....
ふりむくと
奇妙なかたちのひかりがうようよ浮いている
まぶしくてからだに逃げ込むと
そっくり同じかたちの影がならんでいる
そしてそれは穴ぐらのようになる
歩むにつれて足の先からとけていった
こんなだから冷たいアイスを食べよう
こんなだから冷たいアイスをたべよう

コンビニの涼しさにもぼくの溶解はとまらず
浴衣姿の店員がミンミンと鳴いて
鳴け ....
どんな理由があっても
人を殺してはいけない

はあ、そうですか・・・

それは、スターリンと毛沢東に
言ってくれませんか

きっと、そんなこと言った
あなたから先に粛清されますから
 ....
真夏の{ルビ陽炎=かげろう}揺れる
アスファルトの、先に
琥珀に輝く円い岩が
ひとつ、置かれている。

額の汗を拭って、歩く
旅人の姿は段々…近づき
数歩前で、立ち止まる。  ....
兄が建てつけの悪い窓を開けると
光がよいしょ、と部屋に入ってくる
光は物珍しげに
部屋の中を見渡して言う
「ずいぶんおかしな所に住んでるね
 一日中しめきって
 じめじめしてるし、かびくさ ....
累々と赤い匣家が らの花を食む

みずに触れる 苫屋のともし火

逆さなく とまれグロ溶かしゆく
大体が何時も、終わりも近くに気がつく
或いは思い出す
何々がしたかった、
何々をみたかった、

はっとするたび
ゆるやかな喪失とともに
探る腕がふえてゆく 
剥がれ落ちる数だけ ....
部屋を星明りだけにして
本も読めないようなわずかな陰影
布団に横たわりじぃと身をこわばらせる
そこにはすべてがあった
すべての夢があった
しかし眠りだけない

ずーといつまでも
続く夜 ....
いいね。
いやだね。
まあまあだね。
十分だね。
いまいちだね。
もう少しだね。
スゴイね。
きれいだね。
かわいいね。
素晴らしいね。
嬉しいね。
寂しいね。
楽しいね。 ....
ねえ 君
ぼくを地球に 一人ぼっちに 置き去りして どんな気持ち?
街は忌々しい地球人に溢れ 手におえそうにない
毎日テレビを見て自分をおかしくさせなくちゃ やっていけない
ぼくは地球人のよう ....
見る、聴く、嗅ぐ、
触わる、味わう
五感に現れる世界
物質の界
人の囚われ執着スル
欲望の界

光る音、浮き立つ輪郭
震え透明に輝き響く時
五感の界はそのままに
欲望だけが浄化され ....
ほんと参った てこずって迷って送ってきた この人生
捨てる神あれば 踏んづける神もあった
前髪は後退し トイレの紙にことかいたこともあった
結局最後まで 望むように認められることはなかったよ
 ....
たぶん
すごいすごい
単純なしかけの手品を
遠慮なしに
どんどん近づいて
見ようとしたから
おまえに愛想つかされたね

鼻でもほじりながら
ぼんやり見て
ただ驚きに
ひとみ輝 ....
あのほしきれいだね。

うん、すっげーきらきら。

あそこからわたしたちってみえるのかなぁ。

きっとみえてるよ。

いま、てきとーにいったでしょ。

ちがうよ、あのほしたちのいく ....
母さんのことを思うでしょ
するとね なぜかな
みかんを想うの
母さんはみかんは嫌いだったね
甘酸っぱいもの
みんなダメだったね
だから考えてみたのね
わかったのは
みかんはオレンジ色
 ....
ちいさな夜想曲を想う
ドイツの作曲家でもなく誰かの

こころはとめどなく夢をさまよう
意味もなくいきているような
きもするのだが

いつでも永遠を信じて生きていようとおもう

体はく ....
淋しさをポケットいっぱい詰め込んで
ひとりきりの夜を歩こう
いつかわたしも永遠になれるだろうか
かつてわたしが 光の一部であったように

わたしは沈黙のほうにある
とすると
沈黙は詩のほ ....
     こんなひは
     ひんやりとした床で
     寝たふりをするより
     とったばかりのいんげんと
     てんぷら油の格闘に
     歓声をあげてみたり
  ....
瑠璃色の海が紫に{ルビ変色=かわ}る 絶望が占める世界はまるで―――


全てを知っていたなら 気付けば変えられたのでしょうか?
私が空を羽ばたけるかは 限りなく零なのに

望むな ....
あの日の夏 ボクが手にした未来は輝きを増して

黒く まるで絶望の様に光り続ける


願う事で得られるモノ 虐げる事で得られるモノ 見つめる事で得られるモノ 触れる事で得られるモノ
戦 ....
森の木漏れ日、揺れ
光の斑点また斑点 
それぞれの陰影を穿ち浮き上がり
あちこち異様に懐かしく
輝いている
響いている
感覚、奥まり次第に消え
光あるのは私の内
響き
残響し
木霊 ....
私はみずからを「詐欺師」となのる空をみた。
丘だといって譲らないもののてっぺんで。
似ているものを似ていると呼ぶのなら
この空はあんまりにも似すぎているから
けっこう仮面の必殺技が
通用しない時代が来たら
世の中から性犯罪はなくなるのではないか?
月刊少年ジャンプを読みながら
そう考えていた小学4年生の夏

というのは真っ赤な嘘で
モヤモヤし ....
暗いところから出てきた
あそこはぬくかったけど
この世界はどうなってんだい
じりじり痛いんだ

あいしたいやつもいない
あいされた記憶もない
ただ
ひからびる前に
だれかを
あいし ....
自虐というのは
自意識のひとつの表れでしかない

自分を貶めながら
自分をアピールする姿は
見ている人に
「別におまえに興味ないんだよね」
と思わせる意味では
素直に自慢する人間と
 ....
待兼鰐が現れた
待兼鰐は部屋の中
待ち兼ねている
ピザの配達を
客人の到着を
検診の結果を
メールの返信を
雨が止むのを
空が晴れるのを
夕日が空を焦がすのを
夜空が星で埋まるのを ....
霧が湧き 雲は下り
天と地の息吹が交わり合う
噛み合わされた大地 喃語の潤い

ぱせり ぶろっこり やまのみどり

熊や鹿が嗅ぐ土の匂いが知らしめる
地脈の辿り 遠く 深く 息みて

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
大気を削るはて215/7/16 23:31
あかよるのまち515/7/16 22:18
中原昼夜逆転あおば9*15/7/16 21:48
穴倉はるな215/7/16 21:23
砕けちった夏這 いずる215/7/16 21:08
百歩譲って花形新次015/7/16 20:58
夏の夢服部 剛815/7/16 19:55
変奏曲やまうちあつ...915/7/16 18:33
我謝の耳千絢3*15/7/16 18:12
_hibino...015/7/16 15:11
囚われた夜の安らぎ這 いずる315/7/16 15:01
いいね。いやだね。どっちでもいいね。 komase...2*15/7/16 14:00
ALL OF ME馬野ミキ115/7/16 13:45
清め透明たけし2*15/7/16 13:43
What a wonderful world馬野ミキ5*15/7/16 13:22
手品もり2*15/7/16 12:33
よぞらのかいわ015/7/16 11:51
父さんの唄もっぷ715/7/16 9:20
電波時計梅昆布茶1515/7/16 1:34
かつてわたしが光だったとき伊藤 大樹615/7/15 23:40
こんなひやあんなひに石田とわ19*15/7/15 23:15
若桜115/7/15 22:57
315/7/15 22:55
点灯たけし3*15/7/15 21:19
佐藤伊織215/7/15 21:14
初めての人花形新次115/7/15 20:07
世界ららばい215/7/15 19:28
自虐花形新次115/7/15 19:08
待兼鰐やまうちあつ...2*15/7/15 18:17
巻き戻されることはないただのみきや15*15/7/15 18:08

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