揺らさなきゃ、待ちながら 揺らすんだ
風に揺れる のを ただ待つのでは無く、
黄白い半月 貼りついたヌメり仄か青く輝く夜空
色付く響き ヒビキと鳴り うっすらこの手触り
限り無き海水のウネ ....
神奈川県立音楽堂の夕暮れ
信濃路のナス天そば
朝の水風呂
鈍行列車の窓
影を踏まれないように生きる
夫婦に理屈はない
何を許して 何を許さないのか
クローバーの冬限定牡蠣カレー
6 ....
茫洋と黒い穴穿ち
虚ろ生真面目に半月抱き
ちょっとした集中持続し
日々生き進んで居る内に
時間、瞬間に永遠を獲得し
炎の紅々と燃え上がる
この世界、
この見えるものの内にこそ
....
ようこそ、世界。
ようこそ、きみ。
ふくれるおでこの痛み、
この場所、この時、
忘れないよう、感じるまま、
ぼくは伝えよう、貝殻。
めらうな、めいろうなしぃのめじゃー ....
地獄を待ち望む。
ー
にんげんをかえせ と、
....
じっと、みつめている、
スマホ
を、
あちらこちら。
/!/
こだまする、
誰もが心に聞く、
きっと。
一円刻みのPOP。
便利な電算アプリ。
知っている ....
生活を切り刻み、静寂をサルベージする、洗練された怠惰を身に纏うものたちのそこここで見かける言葉、段階を踏んで、手順よく並べるだけの…そうさ、実はそれは君じゃなくたって構わない、僕は神様の唾みたいに ....
ぶうーん・ぶぶうーん…
まるでラジコン飛行機やないか!
朝晩、うなりやがる血圧計め!
おそらく内なる意思の言葉のほうが正しいとおもう。
目覚めている意識の判断はきまって怪しいほうをえら ....
義母が黒豆を煮ている
石油ストーブの火を小さくして
その上に置いた大きな鍋から湯気と香りが立ち上っている
こういうのをコトコト煮るっていうんだろうな、と
一歳になったばかりの子を抱っこして ....
そうか君が 楽しさか
市に集まる雑踏に 買い出し急ぐ笑顔の中に
例え蟹を買えずとも 除夜の鐘は鳴るのだろ
そうか君が やすらぎか
人も師走もなんのその 猫はまるまり興を ....
○「なんで生きる」
死にたくないから生きる
死ぬのが怖いから生きる
やりたいことがあるから生きる
これからも
人生の山を登り続けたい
行けるところまで行くつもりだ
○「大事小事」
....
痛点を通過する
ブランコに揺られて
春を待つ間に
チェニジアの
ハイスクールも
時間が経った
珍しく向かい風の
匂いがする朝
皮膚病だらけの
野犬に看取られて
誰もが死ぬ、 ....
思い出をざらざらにする
友情は灰色に濁る髑髏
現在地点を爆破する火曜日
神様に手紙を書いて眠る夜は
ショートケーキの苺に降る粉砂糖
神様、僕の命を丸く灯します
無重力の海でパンダは泳ぐ ....
大根 里芋 金時人参 南瓜 蓮根
厚揚げを 塩加減に悩みながら
白く煮て
干し椎茸 牛蒡 蒟蒻
は しょうゆ味で黒く煮る
重箱のおせち料理は作らないけれど
昔 家族で過ご ....
いつも貴方は真の実力を眠る胸に秘めて
夢幻のかなたへ委ねてしまう
響く才能の音はますます遠くなっていく
いつものことで大手を振る者が先に進む
卒業していく才気あふれる者たち
旬の果実は若 ....
いままでどれだけ花が散るのを観てきただろう
いままでどれだけ雲の移ろいを観てきただろう
ぼくはいまだ彷徨い 戸惑い {ルビ躓=つまづ}きながら歩いているよ
いまはどんな辛い事も嬉しい事も楽し ....
地上に次々現れる
重い物が増えている
ビルやクルマの原料は
海や山の地球資源
同じ量が動くだけ
地球の重さは変わらない
宇宙で沈むことはない
地上で次々消えていく
軽い命が増えてい ....
まんじゅうをお湯で溶かして
ぐにぐにして食べていたのだけれど
そんなことはやめろと言われて
めんどくさいな
おまえはこうじゃ
と、針を突き出す
それが傍目に面白かったのか
さらにさらに鬼 ....
重い扉を開いて
漆黒の闇の向こうへ
行こう、生こう
絶えず打ち寄せる光
銀白だったり黄金だったり
光それ自体は見えないから
光に照射された色彩熱響きに
魅せられ眼見開き行こう生こうと ....
おれの心象に積もった雪へ
ダイブする
あなたのかたち それは
不思議な窓
あるいは、うつくしい鈴
絡まった糸を切るひと
ほどいて
むすびなおすひと 夢で
会ったよね もうない、学校へ ....
宇宙が
生まれてから
はるか
ずっと続いて来て
今在る私
対象を欠く
憧れは郷愁は
未来から沸々と
湧き立ち流れ来る
次々と実に絶え間無く
記憶映像の
過去から未来へと
ひたすらに直進する
無常時計時間とは逆に
未来から過去へと遡行 ....
夜空を切り裂く光が
万華鏡みたいに泣いて
涙も乾かないうちに
新しい顔をする
打ち上げられた花火を
こんな風に見ている君は
どこかへ行きたいのに
どこへも行けないまま
僕の夏に飛び ....
○「餅つき」
ジジババあっての餅つきだろうね
今の若いパパママはやらないだろうね
孫たちの喜ぶ顔が見たいから
やるんだろうねジジババも
痛い腰を我慢して
○「お正月」
子どもの頃のお ....
日本にはいいものがある
たとえば大航海のゲーム
よくできている
海外の人も
おいしくいただいている
逆輸入的に
気づくことが多い
攘夷論ではなく
誇れるようになるまで
あと幾数世 ....
在りし日の悲しみに
畏れ知らずに信ずるままに
どこまでも
群れ忌み独りはぐれ
戸惑い彷徨う溢れる想いに
忘れた心に夢
迷い重なり翳り消えゆく
小さな願いさえも
溶けて羽ばた ....
あなたがいま
微笑みながら
私は幸せです
そう告げたら
私は心底から
唇を噛み締め
酒を呷りつつ
醜く口を歪め
祝福を繋げて
思い出と共に
眠りについて
忘却したのに
....
オレは世の中の99.9999%以上の事象を知らない
バカで バカで どうしようもないバカなのだ
酒を飲んではくだを巻き
夜の闇に溶けるだけ
たったそれだけの存在を
月だけが優しく頬笑んで ....
1、
たおれたままの若い病身に 全身全霊をかたむけて
詩神の秒針がかさなるとき もはや時刻は総毛だつ
純白の牡牛に身をかえて 四つ足のステップで誘惑し
美貌のエウロペをさらっていった 伝説 ....
積荷を遊ばせる、持ち替えて加える
空瓶を重く押し付ける 雑だな
存在する無箔ごころ
とりとめもないここは
降りやまぬところで
曲りくねらせた途にあり
そっとみつめたい
淀んだ天体 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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