ぷちん
なにかが切れた
音がした
いつもの会話
悪ふざけの途中
短い言葉を吐き捨てて
出ていく君
そんなにも
いっぱいいっぱい
あふれそうな苦しみを
少しずつ少しずつ
育 ....
ゆらゆらと
陽炎の向こう側
君の瞳が揺れる
青いベルベット
嫋やかな夢の渚
淡い空気の香り
風の音が響く
遠くで山の木々が揺れる
広がる田園を分かつ小道を
ゴールデンレトリバーを ....
まだ重みもないから
勢いがあるから
縦に沸き立っている緑
あの山もこの山も
緑が縦に沸き立っている
山の道は狭いから
緑ばっかりなんだろう
山の斜面は広い ....
朝靄の中
白い影が一歩また一歩
呟く声の方向は
白い視界の中の山脈
吹雪いている心の中の
一線の黒い帯赤い線
ほんの三ヶ月前には
仄かな暖かさのため
身を寄せ合って生きてきた
そ ....
四月の終りの西都の原は
空の青と雲の白
陽光に映えた一面の緑の間に間には
ミツバツツジの赤が美しい
ゆらゆらと若草の間を歩くと
目の前に左に右に草をまとった程々の墳丘が現れ ....
コンビニに蛾が集まり
一人一人つまらない買い物をしていく
煌々とその姿を照らしあげる
灯りはどこから来てどこへ行くのだろう
ほとばしるエネルギーは
灯りは
なんのためにそこまで明るい
....
軒先のんきな風鈴が
遠くの空を眺めてる
空だか海だかわからない
水平線を眺めてる
子どもたちが遊んでる
白い浜がお気に入り
いったりきたりする波を
にやにやしながら眺めてる
ばかにきれ ....
草原にはいつも雨が溢れている。草原は強く風を受けるから魚のようにビッチビッチと手招きをする。傘なんかさすと一斉に喜んでビッチビッチとお腹まで吹かれ耳障りなほど銀色に光る。男の人が入り込んでしま ....
私の中にいる
魂が
何度生まれ変わろうと
私の心は
一度だけ
私と共に生まれ
死んでいく
魂には
私の生きた時間が
記録され
心は
私と一緒に
消えていく
決して ....
久々に一人で実家に帰る、晩
何処か名残り惜しく
幼い息子の肩を抱きつつ
嫁さんに少々草臥れた足裏を揉んでもらう。
*
久々におふくろの味で腹を満たした、朝
何処か名残り惜しく
....
これから幕を開ける
旅の予感を胸に
玄関のドアを開き
月夜の散歩に繰り出す
路面に照らされた
我が影は
我であり
我で無い…誰かのような
いずれにせよ――宇宙に只一人の僕
で ....
私は、白波。
晴天の大海で、一人
遠くから呼ぶ
あの太陽
の熱い眼差しを身に受けて、踊り上がる
私は、白波。
瞬時に見渡す、海面、あちらこちら
それぞれの、個性の、白波等
それぞれ ....
僕は+の事が出来ません
部屋を綺麗に出来ません
部屋を汚すことは出来ます
自分から動くのが嫌いです
誰かの後をついてくのは好きです
他人と一緒にいるのは辛いです
一人ぼっちでいるのは幸せで ....
会議がキライだ
頻繁に会議をやらなきゃ
意志疎通が取れないような組織は
それだけでもうデカ過ぎだと思う
二人ぐらいまでだな
例えば
藤子不二雄とか
サイモン&ガーファンクルとか
佐村& ....
咲きそうな桜の木を揺らす
もう少し咲いてたいよね夜明けまで歩く
左脳の幽霊船追いかけ梅の花
謝りたけりゃ
おまえが謝りゃ良いんだ
「僕らが悪いよ、みんなで彼に謝ろう」
とかって言い出す奴に
ロクな奴はいないんだ
俺の経験上ね
しっかし、ノーベル賞もらう為に必死か‼
ゲームボーイをやりながら
自転車に乗ってる奴がいた
両肘でハンドル操作していた
ゲームのプロか
自転車のプロか
或いはバカか
いずれにしても
超が付くに違いないと思った
こういった場合 ....
キミに会う前に
キミについての話を
たくさん聞いた
聞いてしまった
キミには内緒だけど
キミが奪った笑顔
キミがついてきた嘘
キミが壊してきたもの
キミを傷つけた大人たち
キ ....
9〜18時のA勤のハンスは
来週は裏返しの21〜6 ....
世界が心を映すなら
俺は腐敗を望んでる
「死んでやる」なんて嘘に縋って
俺は今日も生きている
吐き気催す日々は
喉の奥へ強引に流し込む
希望が無くとも生きていけるが
そんなもんの為に ....
まぐれ当たりで
並んだ名前の
整列に
履き慣れないスカートを
こっそりと直し
小さく裾をつまんでは
それでもパンプスを鳴らした
兎の後ろ足なんて
可愛らしいものでも
生きるためのもの ....
君の放った言葉の矢が
僕の胸に刺さった
焼け付くように痛むのは
君の痛みが伝わったからで
僕は傷ついてなどいない
むしろ
君の痛みを
少しでも代わってあげたくて
でもどうにもな ....
風のあどけないそこは
ほんとうにすぐ、そこで
わたしは目を細めて手を振るしかし
わたしを 過ぎても わたしを
透かすように 行ってしまった一群の
残像を抱きしめて やがて
いつものよう ....
かかとの角質除去に必死な世の中の女子
もはや女子と呼ぶにはえぐい年齢の女子たちよ
私は自分のかかとを見る
撫でる
さする
私には幼い頃から変わらない
つるつるのかかとに見える
....
眠れないときは
ピストルを撃つに限る
男は二階に上がり
机の引き出しから
真っ黒い拳銃を取り出す
そして四方八方にむけ
引き金を引きまくる
弾丸弾丸弾丸弾丸
欲求欲求欲求欲求
星屑星 ....
握った手を、離すことが出来ない。
絡まった指先を、解くことが出来ない。
熱がこもる掌が
冷たい手と心を暖めるようで
「その手を、ずっと・ずっと繋いでいたい。」と
あなた ....
新緑の公園で
狂ったあの娘が踊ります
あの娘の左手は血まみれで
しとしとと雫を振りまきます
新しい生活に馴染めなかった
新しい人に馴染めなかった
それはあれども
元から狂った素質があった ....
「幸せになりなさい。皆で力を合わせ、家を守りなさい。」
四十九日の晩
夢枕に立つ父が私に言った最後の言葉。
晴れた日の日曜日
花びらが舞う広場で
おにぎりを頬張る女四人ばか ....
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