新緑の木漏れ日
雨上がりの朝
ひとの気配を飲む森
まぐわうように
愛をからませて吐く息
命の匂いに満ち満ちて止まない
そんな五月のように私たちが求めて止まないころ
得ようとしていたもの
....
今朝も
玄関先を
掃いていると
ふうわりと入ってきた
そうか、タンポポも
もう、綿帽子なんだ
赤い糸
ほっとくとだんだん透きとおって見えんようになります
そやからときどき紅を差します
生きる 今日も生きる
路頭に迷いながらも
働き疲れ
西に日は傾き
ぼうっとする
便利になりすぎてしまった世の中
時は過ぎゆく
ひとつ積み
ふたつ下ろして
みっつ積み
よっつ下ろして
ふたつ積み
壊さぬように
失くさぬように
明日も楽しく遊べるように
あなたに明日も会えますように
亀裂から伸びる欠片の先端から昨夜の雨が祈るように滴っている廃屋の雨樋
海からの風が雲のどてっ腹をぶち抜いたみたいな紺碧の下で
いまだ同じ場所で彷徨い続ける俺の脳髄は一瞬
開か ....
今日近所を 私は歩いた
そこにある だれもいない路地を
赤い花を見た でも できることなら
友達とお好み焼きが食べたかった
明日からまた望むことなく
新しい一週間が はじまる
ビル ....
風を選ぶことはできないという
救い
あきらめるということ
どうしようもない事があること
現実は自分の意思とは無関係に
現れて
気まぐれに自分とつながること
無情だからこそ僕ら ....
いつだってシーラカンスのきぐるみ着てる彼は、今ごろの時期からは汗だくであっちこっちあせもをつくるんだ。天花粉をはたいてはみるのだけれど、シーラカンスのなかがいいにおいになるだけなんだって。
私な ....
同じものを見ても
同じ音を聞いても
同じ匂いをかいでも
同じ物を食べても
同じ物に触れても
君と私は同じ感覚には
なれないのだろうなあ
それでも少しでも
同じ感覚を覚えたら
....
目の前にあるものだけが
すべてだった
こどもの頃みたいに
今日を過ごそう
積み重ねてきたものとか
これからのこととか
遠くの世界に追いやって
昨日と明日のない空間で
あなたと二 ....
口を開けばこの世におわかれ
結局その理由がわからなかった
全て終わってしまった衛星都市で
いくつものぬけがらだけが
からからと丁寧に掃除されている
野良猫たちはそれでも
誰かに ....
ながれる息はチューブを駆け巡る
空が季節の階下を滑り墜ちる度に
遠く、
、近く、
と、眼窩をさまよう信号の波
放物線と消えた夜の足音
ひそやかな星の輝き
死なせて ....
下らない個人的な悩みを
グチグチ並べて
それを他人に読んで貰おうなんて
集団カウンセリングじゃねえんだから
いい加減やめにしてくんないか
三流人間の人生なんか
全く興味ないから
個人 ....
木洩れ日のSunday
柔らかな陽気
そよ風がゆらゆら
爽やかなBGM
こんな日は 深く Dive
Swimming 潜っていたい
Swimming 沈んでみたい
波立って か ....
私に消えたみが襲ってきて
もういいよ、もういいよと心は叫ぶ
今日も薬で生かされる
私に死にたみが襲ってきて
まだまだだ、まだまだだと心は叫ぶ
時は過ぎゆき 季節は変わりゆくのに
生 ....
湖の畔
2mはある黒い犬が
腹を空かしている
目は赤く血走り
猛禽類のようにつり上がり
はぁはぁと息を吐き
30cmはある舌を垂らし
白く磨かれた牙を覗かせている
犬はその場でただ ....
絶対的と言う言葉は無いと
あろうことか
児童を守るはずの職員が
暴力と共に吐いた
考えて欲しい
板張りの床に算盤
そこに正座させたり
ケツバットを教育だとする ....
治療しなければ半年です
そう告げられました
でも私は治療をします
そして半年以上生きます
生きます
何の為に産まれ
何の為に生きて
何の為に死ぬのだろう
最期の時に分かるのかな
酸素を吸っては二酸化炭素を吐き出し
せっせと光合成に励む草木の青さを忌み嫌い
愛だ何だと叫びながら欲に駆ら ....
「先生、確かに恋をする時
過去のトラブルを忘れる場合があります
だから再発防止の仕組み
ポカヨケが必要だと言われても難しいですよ」
「再発が悪いことではないんだよ
再発に不安を感じて ....
つるーっと
玄関から入ってきた
ひとつのボール
丸いな
手にとるわたし
明日は晴れるのかな
お母さん
きっと晴れね
これ水色だもの
受けとるお母さん
夕ご飯は何 ....
サワサワとゆったり
流れる河のほとり
私は目を閉じ姿勢を正して
瞑想を試みる
私の心臓はトクトクとリズムを刻む
トクトク
上流から聞こえて来た小さな音
近付くにつれ音は大きくなり
....
来る日も来る日も
あなたの永遠は
鳥籠の止まり木につかまって
言葉をまき散らした
毎日まいにち
わたしの永遠は
もそもそと床を這って
散らばった言葉を食べつづけた
あなたは時々
....
14歳の私があの薄暗い通学路で、ぶすくれた顔をして立っている。
酒が飲める年齢になっても、給料をもらえる立場になっても。
私はつまらないきれいごとと、卑屈な愚痴のどちらかをこぼす。
所詮何も ....
腹が減ったけれど
金がない
誰かに集るしかないが
誰も相手にしてくれない
仕方がないので
お涙ちょうだいの
クソ詩を投稿して
アホ自称ネット詩人の女が
食い付くのを待っている
トンカ ....
わたしは死にたいのです
貴方の生きる最後の日に
空のお星様になってみたいのです
わたしは死にたいのです
おーい、こっちへおいでと
川岸で貴方を呼び寄せて
わたしは死にたいのです
....
新しい朝がまたやってきた
いつもと同じ朝がやってきた 人々は
歌を歌い 私は真っ黒な
絵を描く
大きな絵を描く
かすかに聴こえるこの歌は
聴こえるか聴こえないかのこの歌は
苦しい中に ....
新しい朝がまたやってきた
いつもと同じ朝がやってきた 人々は
歌を歌い 私は真っ黒な
絵を描く
大きな絵を描く
かすかに聴こえるこの歌は
聴こえるか聴こえないかのこの歌は
苦しい中に ....
「山林へ」
いつものように山仕事の準備をし山に入る
ふしだらに刈られた草が山道に寝そべり
そこをあわてて蟷螂がのそのそと逃げてゆく
鎌があるからすばしこくない蟷螂は
俺たちと同じだ
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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