頭皮が何か云っている
お疲れ様 そろそろ本格的に休めよ〜
頭痛の前兆のような頭皮痛
マッサージでほぐして
頭皮の美容液という名の育毛剤をシュッシュッ
ああ痛い痛い
そろそろ ....
おはようさんって言うバードなあかいあなた
追っかけた二十歳はミミズのドレミでよろこ
んでた幼稚園児には鳥じゃなく虎と馬だけど
よくやった教育テレビわたし今だってすきよ
アルミのおべんと箱あ ....
昨日をすべからく塗りつぶす朝
古い置時計の振り子のよう
きらめけば朝日に染まる空
止めどなく冷たい空気の粒子のふれ
透明度の高い雨粒よりうつくしい
太陽にとどまるたんぽぽの綿 ....
日射しは敗北で
日々は屈辱的な弛緩で
時がたつことと年をとること
変わっていくことが
一体に世界をなしていたころは
もはや遠い記憶なのか
今私は後ろ向きに前進している
足りないの ....
曇天の休日洗濯を終えた君が
キッチンで
フレンチローストの豆を挽く
大きめのグラス2つに
たっぷり氷を入れて
Tシャツからのぞく白い腕が
微かに震わせながら薬缶をかざす
溶岩のように膨ら ....
日曜の団らんを切り上げ
赴任地に戻る旅をもう10年も続けているが
笹子峠への山峡は思いのほか狭くそして暗い
谷の向こうを並走する列車に揺られ
微睡んで帰ればいいものを
旅の憂鬱を忘れたくて
....
元素記号のセメント原料で、しゅわしゅわはしない。
濃赤色の花火で、双極性障害に使用される主剤。
染色体にプリントされていた負の因子の所為。現代医学を以てしても、セメント花火を飲まされるのだ ....
昨夜からの強い風に
道路の真ん中に横たわる
タヌキの背の毛が
グラデーションで揺れる
生きていようと
死んでいようと
台風は今日 やってくる
塩
の花
爛漫に
舌に咲け
味蕾を奪え
ためらわずに
血流から浮かべ
肉体を結晶にしろ
死海の化石のように
鏡のように映り込む山々
湖は鏡そのもの
たくさんの魚が見える
水が綺麗な証拠
心が洗われて綺麗になった
遊覧船が行き来している
山々に囲まれていて
空気が綺麗
静かな愛が流 ....
霧の漂う高原で朝を迎える
冷えた暖炉に薪をくべる時
私の内側で眠っていた生命の光も
優しく穏やかに目を覚ます。
何かが覚醒するときに感じる小さなエクスタシーは
すでに準備 ....
「道を渡って、手を振る」
骨のコツコツ鳴ります
糸の編むように眠ります
サバ缶とサケ缶の区別はつきます
お尻から椅子に座ります
迷路の続きにまた迷います
....
夢と希望と自由の道が
嘘八百の出鱈目でも
誰かの幸せ守れるのなら
教えて下さいアルジャーノン
賢くなりたい 仲良くしたい
幸せが待ってるようで
大切なものはなんだろう
考える ....
ただ光のみ求め歩いていた
右手には闇
左手にも闇
光の道は永遠に続く
ただ光のみ求め歩いていた
哀しくなっても
歩み自体は止めなかった
苦しくても
くさらずにいようと決めた
ただ光の ....
たいていのものは皮膚と得体のわからないものでできていて
縫い込むのに使われた糸は電線として再利用されたものだ
今にも泣き出しそうなこの空と
今にも泣き出しそうなわたし
この気持ちはどこにも行く場所はなく
ただただ1人持ち歩く
重くどんよりとしたこの空と
重くどんよりとしたこの気持ち
この想いは ....
我々、NPO法人「自称詩人の家族」は
自称詩人を子や親に持つご家族の相談を
24時間体制で受け付けています
自称詩人との適切な接し方について
自称詩人歴42年のすきま風吹き男が
自らの体験を ....
猫殺しは
凶悪殺人犯の
エリートコース一直線だが
熊殺しまでいくと
例えそれが
サーカスの熊と
戯れているだけのように見えても
ウイリー・ウィリアムズに成れる
可能性ありなので
梶原 ....
守ろうとしなくては
守ろうとしない
守るのには体力がいるから
知らなくては気にしない
関係が無いから
直情的な感情で理想論を並びたてるが
その裏で排他していることを知らない
そし ....
現実から逃れるためではない
現実を死ぬまで生きる
そう 何処かで決めているから
扉も窓も開けたままにしてある
鍵は壊れたまま
入口は出口で出口は入口
外側は内側で内側は外側
脳が現実だと ....
駅前ターミナルに到着しようとしていた
路上に杖をついた高齢の紳士が
窓のすぐ下に見えた
彼の進む先には確かにバス乗り場があるが
そこが人の歩くべき路でないことに
既に気付いたのか
ほんの少 ....
ベジタリアンは言う
「生き物を殺して食べるなんて酷い」と
「道徳的に間違っている」と
そう言って彼らは
大地の生命をむしり
フォークを突き刺す
人は決められた事を
決められた通りに行動する
まるで機械のようだと思った
人と同じ僕もやっぱり機械で
自分らしく生きてきたけど
それは意志ではなくプログラム?
昨年海水浴に行った彼女が入院した。
また、夏が来て、
ボクはその海水を
苺ジャムのビンに入れて、見舞った。
水は青くもなく、
きらきらと光を反射することもなく、
濁っていたが、君は躊躇 ....
大型ショッピングモールを歩いていた
なぜ生きるのだろう
そう考えた時
心がしんと冷えた
なぜ生きるのだろう
なぜ生きるのだろう
とりあえず今日のめしを確保するため
働くけど
感謝そ ....
すべてが台無しにされた翌日
ベッドに転がりながらひたすら
弾むピアノと皮肉なリリック
その繰り返しをただ繰り返した
曇り空から飛行機の唸り
井戸端会議と小学生のはしゃぐ声
わたしは一人で壊 ....
今か今かと既読を待ち
今か今かと返信を待つ
受信ボタン1つもない
小さな小さなこの機械
わたしとあなたの点と点
ある日わたしは闇に襲われた
真っ黒な闇に葬られた
何もかも失われ
喜怒哀楽も忘れ
そんな日々を過ごしてきました
明日もただただ生きる
息をしている
神社のない
町に生まれた
墓もない
新しい町に育って
隣り町の友達は
高層マンションから
空き地だらけの町を眺めた
僕らは
歴史のない町に育った
僕らの故郷には
神社がない
僕ら ....
通勤電車で気分が悪くなり
会社近くのファミレスに飛び込んだ
何も頼まないのはなんだか気が引けて
パンケーキのセットを店員に指さした
前の席には熟年の夫婦がいて
朝から熱心に憲 ....
1592 1593 1594 1595 1596 1597 1598 1599 1600 1601 1602 1603 1604 1605 1606 1607 1608 1609 1610 1611 1612 1613 1614 1615 1616 1617 1618 1619 1620 1621 1622 1623 1624 1625 1626 1627 1628 1629 1630 1631 1632
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.63sec.