幼稚園の先生2人が
それぞれ割り箸の片方を持って
かかがみこんで
真面目にほじほじ
地面をほじくりかえしている
手慣れた手つきで
ほじほじと
これも仕事のうちと
ルーチンワークのごとく ....
江戸の町に風がふく。
風がふいたら桶屋がもうかる。
そんなメカニズム。
すぐやるひとは仕事がはやい。
準備を欠かさないひとは運がいい。
そんなメカニズム。
仕事がで ....
あなたがこどもになった朝も
遥かな場所で列車が発車し、低い速度ですすみ、
セイタカアワダチソウを揺らしている
イケブクロ ニ イキマス
イケブクロ ニ イキマス
と、くりかえしな ....
女を寝取られた男が、嫉妬にかられて寝取った男のちんこを
枝切りばさみでちょん切ってトイレに流すなんてのは
まったく話にならない。
下品な雄ブタの発作だ。
J子はアイスキャンディーを ....
光で埋め尽くされて行く影
影で埋め尽くされて行く光
詩で埋め尽くされて行く空白
空白で埋め尽くされて行く詩
沈黙で埋め尽くされて行く会話
会話で埋め尽くされて行く沈黙
過去で埋 ....
憎しみ合う時が終わった時
平和が始まるのだろうか
また明日
と別れたゆきちゃんと
夜中にあいました
夕方、
星空、
寝てたら来る次の日は
まっさらな明日のはずだった
新しい明日のはずだった
夕方、
星空、
爆弾、
爆弾
....
気持ちのふさぐ時
本に出会う
青空に入道雲
手に取る
手塚治虫の描いた戦争
パラ、パラパラ…
釘付けになる
本の中に入る
真実の存在
フィクションの中に
確 ....
パンティに締め付けられて
ねじれにねじれた
陰唇たちを
定位置に戻すところから
夜は始まる
毛はずっと昔から
そこにあったように思えるが
実際は日々抜け落ちて
新しいものに生え変わ ....
一本の消えた蝋燭を残して、
あの人は消えた。
残ったものは蝋燭と、
色褪せた指輪たち。
あの人は完全に脱け殻になった。
あの人は完全に写真や切手になった。
私は今を探して ....
太陽の厳しい陽射しにさらされて
赤黒く色褪せた
夕暮れを夜空に染める
とても細い雨降りの音は
真夏のRequiemのように
聴こえて微かに哀しい
久しぶりに
ゆったりと
寂しく過ご ....
真夏は
巨大な安穏スクリーン
透明な被膜の内側を
ふわふわ微睡む
人、森、猫
唐突
道路に
空いた穴
その深淵は
弾け飛んだ信頼の重み
傾く生を朦朧と
夏の熱気に曝け出し ....
150814
玄関前で御免と大声を放つ
限界前の軋み音に似ていて
どこか危険性を帯びていて
女中は急いで迎えに出た
女中の居ない家では奥方
奥方が居ない時は年嵩の子供 ....
戦争って誰ですか?
水面がゆれる
戦争は私たちと生まれたの
ずっと一緒だった
でもあの子も最後まで残ることはできない
不完全だから
私たちと一緒にこの世を去るの
....
クールなピタゴラスイッチに
なぜゆえデニーロ
いても経ってもミートーパイ
ふつー除湿って寒くなるって
知らなかった
コアi5にワイヤレストルネード
のものも のもーってソフトドリンクでいい ....
あみ戸をほんの少しだけ開けておく。
すかさず外にいる犬がやってきて、
そのすきまのそばで入りたそうにしている。
すきまを少し広げる。
あたまがひっかかる。
犬はあきらめる。
ネコなら手で開 ....
この信仰を
漂わせたい
川面に浮かぶ
水草のように
この信仰を
揺らめかせたい
街道に立つ
陽炎のように
この信仰を
はためかせたい
洗いざらした
靴下のように
....
一枚一枚、
皮膚を削る。
削り落ちた皮膚はことばになり、
わたしというあなたの淵へ落ちていく。
あいすることも
ものを書くということも
すべての始まりは哀しみだ。
....
きみの皮を剥ぐように
愛を謳った
きみの骨を食むように
愛でていた
それが恋だと思ってた
それが愛だと押し付けた
ボロボロになった
きみは
笑いながら泣いて
泣いて
わたしの足と
....
ピカチュウが一匹、
ピカチュウが二匹、
産毛を震わせ、
電撃を散らしながら、
排水管を流れていく、
一人の少年は、
「―黙れ!」
と叫んで、
警察から逃げようとする。
黙れ、ピカチュ ....
「あるところに、帰るところはあるけど孤独な人がいました」
その声を聞いてると
繊細で色々あふれてるのはわかって
とにかくわたしは森の中で土下座している
必死で生きててごめんねが
毛穴から蒸発 ....
とけてゆく
森の、
やわらかな落ち葉のうえに
ゼリー状のものに包まれて、
ふるふると
産みおとされていた
ことば。
( しんでしまう
夏の中に立っているきみ
、と
氷のなかの ....
亡くなった翌年の父の誕生日プレゼント
花束はバースデーなメロディ付だった
録音部の端を知らずに千切って
乱雑に放り出したらハッピーバースデー
痛みだらけのハッピーバースデー
それでも何百回父 ....
狂った時計をバッグにつめて
今が通りすぎてゆくまえに
スニーカーの紐を締めて
虹の向こうに出かけよう
遠い夏は旅の果てにある 汽車が鉄橋を渡って
青い駅に着いたら スカートを翻し
湧き上がる雲を見上げて 目を細める
見慣れた飛行機雲が 交差する
引込み線には 背の高い雑草が風に揺れ ....
うつ伏せになって
ゆるりと夜長
右足の先っちょで
左足のふくらはぎを撫でていると
私のしっぽはいつものように
健気に優しいのだなと
まどろみ身体をうんと伸ばし
今度は左足の先っちょで
....
ハイエナが匂いを嗅ぎつけ
死肉をあさる
その本能はわからなくもない
生きるために
溺れて
己を是とする
わからなくもない
見下す視線は地獄の巡回
ひとかけらの優しさもない
使徒の独り ....
海の向こうに
蜃気楼が見えたら
熱帯夜の中で
君の香りがしたら
お水の中に
海月が泳いだら
もう夏の終わり
あの日に
買った金魚は
傷だらけで元気がない
掬い上げた ....
黒ギャルは
臭そうな気がする
それはヘイトスピーチだと
よく指摘されるが
臭そうとは
私にとっては
最高の誉め言葉なので
言い掛かりは止めて欲しい
黒ギャルがワキを触り
その臭い ....
楽しみましょうよ
今のうち
自分の足で歩けるうちに
林檎の果実の熟さぬうちに
自分の言葉で話せるうちに
自分の頭で考えて自分の声で歌えるうちに
怒りましょうよ今のうち
自 ....
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