細胞たちが目撃した。
貨物列車の荷台には
先住民族が座っていた。
主題歌を口ずさみ
夜明けの花に聞かせるつもり。
トーテムポールの先っぽを虹で濡らし
黒い小鳥の思い出を指で奪い
風のチュ ....
ついに鳴らされた音のために
ついに発せられなかった言葉を思うとき
街は 列車は 夕陽は 失われる

冷たい深海魚の 冷たい尾鰭
夏の日に 生き物ははかない光だ
溶けずに残っている便箋
病 ....
マーブルチョコレートを口に含み
父の事を浮かべながら
「美味しい。」とつぶやく。

喉を滑り込み
口の中をほろ苦くして
「これはうまいね。」とほころんだ父の顔が
はっきりと見えた。

 ....
 
動物の名前を書いていると
人がやってきて
他人事みたいにほめてくれる

交差点のあちらこちらでは
初夏が観測され始め
立入禁止の札もまた
ゆっくりと音をたてている

このまま一 ....
「私には最後まで彼の本当の姿は
分かりませんでした」
それが自分にとって何より
彼の死そのものよりも
辛いのだと言って泣いたアリサちゃん

小諸市公認ゆるキャラ「こもろドラゴン」に
入っ ....
過去は
かるがる
捨てながら

未来は
みるみる
やってくる

  ☆

無邪気な季節は
もはや
過ぎ去り

まのびして
夢も現も
薄くなりつつ

  ☆
 ....
昼休みの清掃作業員の叩く
ドラムの音は軍楽の調べ。
歪んだヒエラルキーの音がする。

日々絶望的にショットガンで撃たれて、
ソッコウでベッドにダイブする。

一番大切なものを諦めた。 ....
見つけた
例えればそれは
同じ幻覚。
あのひと、使ったの
わたしは使わずに見る
興奮も高揚もない
一辺倒の闇。
全くその通り。
とじても
あけても
星の音みたいに
朝と冷えた肌
 ....
望んでいた感覚
手にした途端に褪せていく
こんな繰り返し そんな繰り返し ウンザリしながら


積み重ねた努力に比例しない成果
描き尽くした風景に比例しない高揚
何もかもが目的化ベー ....
彼女が弾く
クラシックピアノの旋律で
ジョン・レノンのImagineが
魔法のように何処からともなく
記憶として生まれて
再び消える

彩られるブーケを持って
一緒に写真を
撮ろうと ....
詩を書かなくなった詩人を見て思う
ああ君は満たされたんだね
だから詩を書かないんだね
いいよ
僕は
人生のど真ん中で
一所懸命生きているから
いつでももどっておいで
五月の蒼い蒼い空の ....
たった三日でもわたしをあなたのテーブルに飾ってくれてありがとう
消毒臭くて清潔な水は、もちろん雨よりも美味しくはなかったけれど
あのまま樹にいたとしてもどのみち無残に滅びていく事にかわりない

 ....
寝起きの熊のよう
ボンヤリ不機嫌
だぶだぶの部屋着
クロックスを引きずって

それでも花 
今朝 三つめ

ピンクのチューリップ
黄色い水仙
真っ赤な髪の少女
重そうにコンビニの ....
自称詩人は
秋までにスマホ対応します

スマホに持たせたい機能の
一番はオナホール機能だ
ピンクローターとしては
既に使っているからね

円筒形にしてさ
ローションを入れて
きみか ....
わたしは書くことができます
わたしは読むことができます
わたしは飛ぶことができます

ビルの屋上に立って 靴を揃えて
つま先を引っ掛けて
最期の言葉を残し

そこから一歩進むだけ
ほ ....
こっそり、と。
ひっそり、と。

僕は生きている。

誰にも気付かれることもなく。
誰にも気付くこともなく。

誰もいない自分の世界で。
誰もいらない自分だけの世界で ....
僕たちが
子どものように無心に
箱庭に玩具をならべて遊んでいるうちに
気づくと 世界が
すっかり終わってしまっていたんだ

だから僕たちは
僕たちの箱庭を新しい世界として
もう一度生ま ....
姉が珍しく夜に洗濯をして居る
こんな場面はしばしばあった事ながら
洗面所の電気を付けられるたびに
FM放送のノイズが激しくなり
最初はトイレに逃げる
付けては消され
消されればノイズが消え ....
手袋をした手が 器から
大量の人を掬い上げていた
その指の狭間から 夥しい人が
こぼれて落ちていった

器の底から
呻き声や悲鳴や嗚咽が聞こえても
泡がはじけるように消されて ....
薄く紅を差した土気色の唇。

「顔が綺麗になったね。」とつぶやく母が

少しだけ微笑んだ。

「また、何処かで会おうね。」と棺を覗く妹は

涙をぬぐう事も無く

もうすぐ灰に ....
街かどの女たちに
欲しがるだけ黒を与える
得るごとに欲深くなるさまは
日没のようにうつくしかった

さてわたしは
いよいよ壊し始めたこの柵の残骸を
きょうは焼場へ持っていき
そうし ....
僕は、今から四十年前
{ルビ勾玉=まがたま}のような白い種として
母の胎に宿りました。

それがこうしていつのまにやら
大人になって、独歩して
思考しては、言葉を発し
地上の日々を営んで ....
恒星、惑星、箒星。
いま、恒星の求人倍率が異常に高い。
きつい仕事だからね。
一等星になるという建築的な意志或いは
自治会の申し合わせのようなもので
維持される宇宙。

何万年、何十万年 ....
囲碁には(天元)の一手があるという。

運命の場所をそっと探るように
シナリオの無い未来を読むように
白と黒の石は…互いに音を立て
碁盤の升目を、埋めてゆく。

――碁石とは、天の星々の ....
もはや地上は眼下に小さく
自分の力じゃ降りれません

下降風を探すのですが
蓄えた血も尽きてきて
もう残りわずかと知ってます

高く飛べる鳥を羨ましく思ってはいたのですが
高く高く鳥を ....
フリードリヒが見ていた
あの十字架

雲海に聳える
孤独な十字架

廃墟で傾く
あの十字架

運命はいつも
フリードリヒの絵の中に

同じ十字架を見つめて
同じ背中を見つめて ....
遠くから呼ぶ声の透明さ
薄弱な心無垢なままの頬
通り過ぎた過去達の幻影
聞こえないあの日の温度


届かない星に愛を添えて


羨む優しげな瞳とは別の
覗いた陰に憧れを抱いた
辿 ....
春の空は かぎりなく 青く
うかんでいる雲は かぎりなく 白い

ぼくは そのまぶしさに
目を 細めている

陽の光りは
ありとあらゆるものに
降りそそいでいる

ゆったりとし ....
いつも、そこに
風が
吹いています

お聞き 
風の声を
やさしく 耳を くすぐる 風の
ささやき

忘れないで
今日という日を
このありふれた一日が
どんなに たいせつな ....
去年の九月から昨日までの短期間で
たぶん会うことはないだろって思っ
てた人と何人も会ったりして死ぬん
じゃないかこれ死亡フラグってやつ
とか思ってちょっと笑える二連休に
はお手並み拝見バター ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
出発Aやまうちあつ...2*15/5/20 20:49
硝子の質量伊藤 大樹415/5/20 20:30
波紋。梓ゆい115/5/20 20:24
はげたもつ415/5/20 19:30
素顔花形新次215/5/20 19:02
クローバーシホ.N215/5/20 18:46
再生の円環じぇいぞろ115/5/20 18:15
事象015/5/20 17:07
エントロピー エンドルフィンkomase...1*15/5/20 13:55
Engage Bracelet[group]りゅうのあく...7*15/5/20 13:26
蒼い渡辺亘315/5/20 11:42
修羅そらの珊瑚19*15/5/20 11:05
おじさんから見ればただのみきや16*15/5/19 23:55
スマホ対応花形新次115/5/19 23:01
アイ キャン フライじまさん115/5/19 22:40
こっそり、と。ひっそり、と。敬語115/5/19 22:31
あるロマンス塔野夏子3*15/5/19 22:29
つまらない話間村長515/5/19 22:02
ゴッド・ハンド為平 澪13*15/5/19 21:57
無題梓ゆい3*15/5/19 21:55
日没はるな415/5/19 20:56
夕暮れの丘服部 剛715/5/19 19:39
天体患測じぇいぞろ115/5/19 19:32
石を打つ服部 剛615/5/19 19:19
飛ばされた蚊這 いずる315/5/19 19:17
フリードリヒの十字架花咲風太郎315/5/19 18:10
アリス015/5/19 17:53
NEKOTALGIA・Ⅰ <ふっくら毛の猫>南無一115/5/19 16:30
いつも、そこに 風が・・。115/5/19 16:26
腐れ縁とは言わせない/即興ゴルコンダ(仮)投稿.38こうだたけみ4*15/5/19 16:14

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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