彼は いつも 何を 見ているのだろう?
それは たぶん、 永遠の時間と 無限の空間
けして 変わらないもの
彼は それを 見ている
みたまえ、彼の 軽やかな 足の運びを
....
東京は神保町にてプードルが買える柏水堂が閉店
したのを知った昨日は悲報から二カ月あまり経ち
立ちっぱなし待ったなしの洋梨あんまりなかった
なってイチゴロゴロめりーべりーくるしみますな
撮影は冷 ....
わたしの流した涙が
水紋となって
何処かの誰かに掬われたなら
どんなに幸せでしょう
千の言の葉から
一枚の枯れ葉を拾ってくれたなら
どれほどの救いがあるでしょう
ひとしずく
....
手垢にまみれた言葉を聞きながら、
欺瞞にまみれた手指で抱かれた。
空に一本の飛行機雲。
小学生の呑気な下校。
詩人のつくったベンチに座り、
詩人のつくった空を見上げる。
凍った ....
すずめたちがやって来て
シーツに吹きだまる夜を食べていく
身体があんまりかるいのに
心ばかり重たくてやりようがない
びしょびしょにつかれるまで身体をつかいあって
腕もあがらないで笑っ ....
虞よ…
虞よ…
我が騅は踏み出せず
ただ嘶くばかり
四面は楚歌に満ち溢れ
凱歌は空を覆う
天帝は我らを召さんと欲す
白銀の刃は舞い
如何とやせん
頬笑む君 ....
ガンジスをゆくものはすべてガンジスの速度をつたってゆくのだ
ひかりはかげだしかげはひかりだあるはないだしないはあるだ
両手からあふれるガンジスに詩の本を読みながらつかっている
石のう ....
押すなよ!押すなよ!といってる人の
背中を押すのはよしなよ
ねえよしなよ
押すなよ!押すなよ!といってるくせに
背中を押してもらうことを
期待するのはよしなよ
ねえよしなよ
俺の ....
ガードレールの内側に
くくりつけられた花束
それに向って手を合わせる
初老の女性がいた
先日、その場所で
交通事故があったことを
私は知っている
バイクとワゴン車の衝突で
事故 ....
そうだったよね
くねっとすること
ぺとっとして もぞもぞして
変な感じがそのうち分からなくなる
それって変態じゃない?
とわたしが言うと
とてもすまなそうな顔をしながら
胸に ....
偶然だと信じて疑わない
まぬけな横顔
寝息をたてるあなたの頬を
指でなでる
地の底まで貶めるために
ひと夏のあいだ張っていた罠に
まんまとかかって
バカ丸出しで
イビキをかいて
....
たぶんぼくらは
ひとつのベクトルなんだ
サディストであれ
マゾヒストにしろ
ゼロとして生まれて
あまねく世界に分解される
あるいは不分明の万能から
....
「受け入れる。」という行為は
「己自身が楽になる。」という事だ。
諦めとも違う想いを引き下げて
父の骨壷を墓の中に収める。
(ごりっ・・・・。ごりっ・・・・。)と
重い扉 ....
母になれぬ娘と泣いてやる
乳房切除して母という字
母乳ぴんく
ウンコの仕方には
本人の意思とは関係なしに
ウンコそのものの動きによって排泄される
「自己排泄」
本人の意思によって
今まさに捻り出される「指示排泄」
の2種類がある
「自己排泄」は所謂 ....
ねぇ神様
僕が生まれた時
涙を流しながら叫びました
僕が生まれた事を教える為に
僕の声を聞かせたかったからです
それは母親にではなく
父親にでもなく
神様に
ねぇ神様は僕の声が聞こ ....
揺らいだのは感情で
誰かと違っていたいだけ
醜い事なんて自覚しているけど
哀しい言葉しか受け入れてくれないね
卑屈な痛みは気付かないくせに
始めから嘘だった訳じゃない
まるで水の中みた ....
天国に酒はあるのかい?
天国にポニーテールのミニスカ女はいるのかい?
天国の壁はただただ白いだけさ
そんならありったけの金で飲んじまおうぜ
駅のホームで
卵が列車を待っている
やがて快速が到着すると
卵は意を決したかのように
勢いよく転がり
身投げをした
このことは明日の朝刊に
ダイヤの遅延情報とともに
小さく ....
私の目はすいこむ
言葉を 世界を
そのまま胸にすいこむ
想いを 世界を
正しいとかそうでないとか
判断するのをやめたい
とりあえず動きたい
なにもしないでいるのをやめたい
....
風と波とが ゆらめきながら
私を冒す
もどかしさが 私の中で爆発しそうに煮え滾る
結晶化し始めた世界で
私はおぼつかない存在になる
そこに立って 信号が青になるのを待っていた
今では私 ....
夕暮れの秋に立って
冬の陽だまりを眺めている
そこの冬は
春に向かってとても急いでいる
私は檸檬を齧りながら
言葉にしたくない願いを持て余している
渋谷文化村ミュージアムをくだって
H&Mを左に見ながら
道玄坂下へ至るあたり
雑多な国籍の若者や
清掃するおじさんや僕のような納品車
いつものスリムな店長は
つけまばっちりのかわい ....
雪に残る足跡を
光が曇で真似ている
直ぐに降る音
水たまりには
緩くひらく虹
つもるものもなくつもり
何も無さを隠している
手のひらのかたちを
隠している
....
夜の電車に集う顔の下の人生
流れていったのだろう
全て水のように
喜怒哀楽も修羅場も栄光も
きらきら光る水の輝きでしかない
君たちは気付いていない
君たちは自分が思っているより ....
夕日が沈むその前に
染まる色彩見ておこう
一番星のその前に
今日の名残を惜しんでおこう
月がひっそり顔を出す
兎の影絵を探してみよう
無為に過ぎてく一日に
何もできない一日に
眠りにお ....
窓の傷がその数の分だけ
月日を遡らせる
傷の向こうの青空は
ヒトの体温に近い温度を
眼球に投影させようとする
手に触れる距離に 砂が
あるといい
砂の付着した手で
窓の傷をなぞる
....
たてものにわたしは入らなかった
木の陰に立って 見ていないふりをする
たてもののなかで起こっていること
をわたしは知らない
なので見あげる
朝すきとおっていた ....
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