晴れやかな日々
暑くも寒くもない気候が
活動的にさせる

初夏という言葉の響きが好き
心地良い風が吹き抜ける

新緑が眩い
陽射しを浴びて踊る
葉が生き生きしている

散歩して自 ....
職業は会社員
仕事は数字を殺すこと
会社に入るまで知らなかった
仕事は数字を作ることだと思っていた
ところがそれは間違いで
一年の始まりにはすでに数字が
月の始まりにもやっぱり数字が
山 ....
 湖岸に立つ私に風は爽やかで
 静寂の中に鳥たちの声が聴こえる。
 靄のかかった湖面から小枝が屹立する情景は
 私に生命力の尊さを教えてくれる。

 静かに歩み寄る初夏の足音に耳をすませ ....
レンズ越し

姿が観たいと願いつつ

何気に覗いた骨壷が

夕日に染まって

血を流す。
裏切りは
地の果てへといずれ続く
人のいない棺
花々でいっぱいだけれど
人間が不在である
次々とメロディーを殺戮していく
華やかな波動

私は人を裏切ったことが
愛する人 ....
寝起きの
かすれた視界でも
はっきりと片腕が
太いのがわかった

昨日
止血したせいかと思う
腕をまっすぐ上げよう
治るかもしれない

すると
タクシーが止まってしまう

横 ....
薬品名:空なくす

無くした空を洗濯した
図書館の本みたいに手垢にまみれていたから
雲はGERRYのダウンと一緒にクリーニングに出した
PM2.5は空気清浄機では手に負えなかった


 ....
イマはミライを疑わない

風はココを吹きすぎてもなお
そのままソコも吹きすぎるもの
そしてぐるり巡ってきて
おはようと挨拶をする

顔のない明日も顔のない風が
巡ってくる

それは ....
緩くいこう
白糸崩れの消えかけが
ホツレテホツレテ
縮れ弱
張れば切れ
弛めば頼りなげ
かろうじて存在す
左様か
左様か
いかように
ただ置く
一本億千万
眺め悩み諦め気になり ....
まん丸な絶望、の
港にある(いる
アンニュイ、と
月、の、もの

飛び立つ紫、は


陰嚢(ふぐり
、を掻き切って
伸びてゆけ蔓たち

伸びてゆけ
潜行する
太陽、の
 ....
昨年の夏
砂で造ったぼくの城
いつの間にか波に襲われ
音を立てる間もなく崩れ去った

秋になって
城跡が気になり浜辺に行くと
そこにはBBQの炭と花火の抜け殻が転がってただけ

冬の ....
最初は小さな三角形だったはず
たしかしっかり覚えていないが
たまに心許なくて増えた
二つになったときは、もう、嬉しくてうれしくて
そのうち全体が三角形になるように、綺麗に積み上げた
大きな目 ....
マジで俺もうダメだと思った
大学辞めることになった時
退学 病める心 わかった
お前の好きなように生きればいい
なんて言ったってコミュ症なのに
関係切った虚無僧の身
焦がれて枯れて 散って ....
 
ページを捲っていくと
その先に
廃線の決まった駅がある
名前の知られていない従弟が
ベンチに座って
細い背中を掻いている
とりとめのない
日常のようなものは延々と続き
梅雨の晴れ ....
扉を開いた、棚の中
いつのまにやらトイレットペーパーは
残り数個になっていた。

棚に、空洞のあいた分だけ
僕は日々の栄養を、摂り
少しは成長したろうか――?  
黒いしるくはっとの彼は
遠い過去から訪れた
謎の旅人

呆けたように、宙を見る
彼の目線のその先は――
昔々のサーカス小屋

観客席を埋め尽くす
鰯の面した人々は
小さい口をぽかん ....
女性とのキスは
いつだって
舌を絡める
唇をそっと重ねるなんて
皮膚と皮膚とが
触れ合うようなもの
つまり、握手と一緒さ
粘膜と粘膜の触れ合いが
はじめて二人を特別な関係にする

 ....
女というのは
いてもいなくても
苦になるものだ

かつて俺は思っていた

女にはたぶん
心はあっても
精神なんてないんじゃないか

なかば本気で思ってもいた

むかしむかし ....
振り返りもせずに愛は逝く
小さな誤解を積み重ねて塔のうえに登る
そこから遠望する世界を胸に抱いて
おびただしいビジョンを想い描いて

立ち止まりもせずに愛は逝く
高邁な殻を脱ぎ捨てて脱皮す ....
わたしは海の月
波間を漂うお月様の影です

仲間があなた達を刺すこともありますが
JAWSほどの脅威でもないので許してやってください

ときどきあなたがたの住む都市という
人工世界を ....
言葉のたりない夕ぐれは

悲しみばかりが増すようで

いのりが言葉にのらないんだ

あたらしい朝でも来れば

疲れはとれて涙はかわいて

たぶん大切なこと思い出すよ


駐輪 ....
きっちがぁいに見えたとしたって

「あっ、普通です。」

って冷静に批判したい

理性で丸め込まれてしまうような
余ったれた感情の降伏点を衝動などと呼ぶのは
いい加減に終わりにしてみた ....
わたしは影だった、窓ガラスに映じた偽の青空に
殺された連雀の影だった。
わたしは灰色の羽毛の染みだった――しかもわたしは
反射した空を、生きて飛びつづけた。
また部屋の中からも、二重に映して見 ....
あなたの腕と私の脚が 
幾何学的に重なって
ミルフィーユ様態の発熱体となる
右腕の先から頭を伸ばせば
男の背中ごし 悠々と輝る月が見えた
まるでこの土から派生して生い茂った多肉植物のよう
 ....
瓦全の空を想像で謳い
何時の夜も静謐なはずで
月に吠えるのは気忙しい隣の犬だ
希望とは氷菓の当たりくじに似て

詩は偽悪

然し最早修辞しか無いし
完美な幻燈を暗幕に映じ
畸人となっ ....
ハイスクールの生徒だった頃
バスを待つ間、暇で
バス停のわきにある
コインランドリーに
何の気なしに入ったんだ
そこで
乾燥機の中で回転する下着類を
見てしまった僕は
それ以来
コイ ....
HelloとBonjourの狭間で

君が、

さよならを置くべき場所に惑っていたから

僕は、

蛹のままで居続けることは
酷く怠慢ではないのだろうかと憤り始めた


蜘蛛は ....
 
ブローチ

妻が声をかける
隣室から
お出かけの
ブローチを見てくれと言う
あれこれ五つばかり

結局、黒髪に合う
黒みががったのにした
素朴という言葉がある
辞書にはス ....
        卒寿となった いま
おらはすなおに 向きあえなくなった
        たとえば 漫才にも
       絶えず輪転をつづける
     中学大学時代での走馬灯が
      ....
所詮は自慰に過ぎないのだと、バッサリと切り捨てた感情の裏っ側にある優しさはきっと、
先端にヌメるアレみたいな、ほら、あんな感じで知らない間に繋がりを期待してるんだって



摂氏952度で焼 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
初夏夏川ゆう215/6/6 6:06
殺し屋のパラドックスただのみきや15*15/6/6 5:33
明け方にヒヤシンス7*15/6/6 5:32
眼鏡。梓ゆい3*15/6/6 5:05
裏切り葉leaf315/6/6 3:20
腕を上げたら小川麻由美5*15/6/6 2:06
ソラナックスじぇいぞろ015/6/6 1:30
エマはて2*15/6/6 1:05
たゆんぽらん秋也115/6/6 0:25
葡萄草野大悟2115/6/6 0:13
限られた時間(とき)の中でHonest...115/6/6 0:11
生命の限界水素015/6/5 23:45
ウミベの虚無僧まきしむ115/6/5 23:25
梅雨たもつ1315/6/5 22:58
棚の空洞服部 剛215/6/5 22:49
空中ブランコの夢315/6/5 22:42
キス花形新次015/6/5 21:50
女についての若干の考察浩一2*15/6/5 15:40
振り返りもせずに梅昆布茶1215/6/5 10:30
海月通信1615/6/5 2:55
大切なこと吉岡ペペロ815/6/5 0:02
まだまだあおいよおめぇさん楽歌3*15/6/4 23:11
ナボコフ『青白い炎』第一篇・試訳春日線香2*15/6/4 22:48
◎影合わせ由木名緒美1415/6/4 22:24
ハメルーンの笛でじぇいぞろ115/6/4 19:25
コインランドリー・ベイビー[group]花形新次215/6/4 18:18
から楽歌1*15/6/4 16:01
ブローチ生田 稔615/6/4 9:37
丘肌の淋巴腺⑤信天翁215/6/4 8:19
Liquefied germanium楽歌015/6/4 2:07

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