{引用=(わたしには言いたいことって一つしかなかった)}
全てであって唯一であって
たとえて神さま宛ての一度きりの手紙だとして だから
たくさんを考えてたくさんを削ってみて
「伝わる」って ....
よくわかるのだけど
しんたいかんかくのことばへのへんかん
そして
「※それ」へのきょうかんへのかつぼう
よくわかるのだけど
わたしは
その先を知りたいんです
なぜ、なんのために、自分を削 ....
戦争のない平和な時代らしい
確かに平和な世界には戦争はない
待合室のテレビがNHKであることに
神経質に抗議している男がいて、
受付の年配の女性がやんわりと聞いていた
祖父は紫電改の ....
満天の星空を見て
思い出す
澄んだ思い出
済んだ思い出
風が髪に纏わり付いて
香りを運ぶと春
長い睫毛が絹の肌にかかり
スカートを脱ぐと夏
手と手がゆったり合わさり
頬を赤らめる ....
アボリジニより
イルカが好きな
オーストラリアン
ラリルレラリラ
アラブ人より
イルカが好きな
アメリカン
アメミムメモアモ
今夜パーティーで
盛り上がろうぜ
さあ、ヒ ....
巨乳は
巨乳を隠したがるし
貧乳は
パッドを入れやがるし
一体、何を信じればいいのか・・・
私は疲れてしまったんです
疲れ果ててしまったんです
僕には
返す言葉が見つからなかった
....
今日を捨てる人に
終わらない明日をあげよう
まあ、あっという間と言うか
もともと才能があったんですね
いつ実行するかだけの問題で
たまたま、タイミングが
合ったということです
普通のことです
それでもビリが大学合格したなんて
....
たとえばある種の硝子を隔てて
見つめても そこには世の冷たい写しと
見飽きた己の顏しか見いだせないのだが
硝子の向こう 不可知な領域からは
こちらの姿が逐一観察できるように
ひと筋の時の ....
「ねぇ なんで喋れないの?」
染めたこともないのだろう
黒髪に浮かぶ 天使の輪が揺れて
不思議そうに彼女が私を見た
ほんの気紛れだった
クラスメイトの誰とも関わらず
自分の ....
どこまでも高く
伸ばした指先に触れる
刹那の瞬きは
永遠に似ている
掌から足の先まで
私の小さな宇宙を
射抜くには余りある
輝きの奔流を一身に受け
まだ見ぬその向こう側へと
....
すべての昨日が置き去りだ
剥いだ蒲団は生暖かい
申し訳ないではない
悔しいではない
可哀想ではない
申し訳ないしかない
悔しいしかない
可哀想しかない
言葉の生む貧しさよ
....
かけるにはまるい枠がふたつほど必要です
わくわくないとお目こぼし落ちこぼれる体
だから決して眼鏡をひらいてはなりません
めがね
めがわ。
めが。わ
め。がわ
ぬがわ
一つ、まる ....
屋上の鍵を開けてほしい。
それはどこでもよくって、たとえば学校、病院、あるいは都会、夜の空。
どこでもいいから、逃がしてほしかった。
青春とか、出来合いの言葉でなぐさめないで、あなたの情熱で、思 ....
顔 鏡に映った自分の顔
腫れぼったく目が赤い
二日酔いの
こんな時間に起きた
己の欲望に負けた人間の顔
若いころは内面が空虚で空虚で
見てくれで勝負するしかなかった
から小奇麗にして ....
足元が覚束ない
上からも下からも
鋭く冷えた光が照り
つけ
涙があまりにも直線的に流れてくる
その必要はないのに
空気はとてもきれいだ
何も犠牲にする必要はない
薄暗い天井が
安 ....
狭い横丁の
ひしゃげた道路標識が
ともすれば我々だったかもしれない
食道の内壁を滑るような時間を生きて
人目を避けながら 遠い未来を思っていた
「仲良くさせていただいているけど、友達ではない」
言わなければよかった
後悔ばかり胸に残り
詩にもならねえ
ダンゴムシが数匹いる
足元ので猫がないているのだ
マンホールの下
水を吸って黒くなる雨の音が
傘から漏れて
地下に流れていく川の
どこへ続くのかを僕は知らない
....
ひとが死んだら星になって見守ってくれる
厨二病的だがそれでもいい なんでもいい
死んだ彼女が部屋のどこかで見てる
そう思うとなんか格好付けてしまう可笑しさ
厨二病的な喪失感は骨組が適当 ....
議長!
真行寺君
女子高生の夏服を
タンクトップにする法案は
余りにも独善的かつ
男性目線過ぎで
絶対に認める訳にはいきません!
「早く質問しろよ!」
なんだ、その言い ....
ちいさな
とてもちいさな
水滴が
星をちりばめた環のように輝く
ちょうど空になるところに
蜘蛛が
浮いている
ため息が
ふうわり、ふわり
糸をゆらす、と、
おおくの補色たちは
....
日本の憲法に
戦争の放棄と戦力の不保持を
盛り込んだのはアメリカだ
二度と戦争をできない憲法にすれば
永久に占領することができるからと
なのに戦争放棄は世界遺産だと
アメリカに合掌する日本 ....
アリスの部屋にはたくさん引き出しがありました
引き出しにはお菓子の家の入ってる引き出しや風邪をひいたときの気持ちが入ってるのやあじさい畑が入ってるのや牛乳瓶のどんよりした透明が入ってるのや走って ....
子ども扱いしないでよと、と喚いた後で覚えたばかりの拙いマスターベーションを
見せつけたあたしは相変わらず。明日せかいが終わるなら一人で死なずに済むから
きっと幸せだわ、なんて痛々しいにもほどがある ....
つい口から出てしまう
めんどくさい
通勤が2時間で めんどくさい
午前中から会議で めんどくさい
午後来客ありで めんどくさい
アフター5食事誘われ めんどくさい
....
「なんしてんねん?」
「さぼってんねん。」
答えた少女は、まるでトマトのようだった
屋上には風が吹いていて、6月は晴着の上から合羽を纏った
水色と混ざり合った少女は、何者でもなく
....
あれおれごみいかかそっかそっか
うははぐあh
うははぐは
おれにとってはきみやあのこはとるにたらない
きみやあのこにとってはおれはべつにごみかそれいか
うははぐは
うあhあはぐはぐhあ
....
最初は満ち足りてた人生も
時間と共に劣化していく
命はナマモノ
お早めにお召し上がり下さい
酒と煙草と快楽に溺れ
一時の幸福と引き換えに
抜け落ちていく何か
スカスカの脳味噌と頭髪
....
指はきれいなの?
と少女は言った。
お父さんに悪いわ
とも彼女は言った。
少年はなにも応えず
黙々と
決められた作業をつづけた。
闇のなか 荒々しく誰かの逃げ去る足音がした。
....
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