実物の海は心を動かさない

観念上の海は青く凪いでいて
砂浜は足裏が痛い

修辞されて海は形式化の束縛を離れて
泳ぐ 空がそうであるように


記憶の海

漁船でいい蛸釣りしたこ ....
物心ついた時に
何でも欲しがる病気にかかり
お金や立場を手に入れ
愛も夢でさえも自分の物にした

いつしか自分が持っていない物など
ないと言うほど
たくさんの物を欲しがり
そしてこの世 ....
わたしたち、ちいさな山のちいさなおうちで、朝食のお皿を並べて二枚、三枚、並べているうちに足りなくなって、並べても並べても足りなくなって、テーブル継ぎ足しても足りなくて壁つきやぶって外に伸ばして、それで .... わたくしの思惟は老いて
白い煙になって消える

消える前に言葉に換える
震えながら生存した証拠を
雨が降り始めた
はじめは静かな
そして次第に大げさな音をたてて
雨粒が校庭の砂地へ染み込んでいく
監督がいったん切り上げろと
ベンチ屋根の下で叫んで
みんなで部室棟の張り出した庇の下に駆け ....
痰に執着が絡んで上手く吐き出せない

過去に想いを馳せて 石橋を叩いて 渡らない

 どの様な姿が陽に当たって影は無念だったのか
 それとも地平線まで心は太平であったのか
 おぼろげな足取 ....
どうせ測ってもあるから

別に調べる事もない

あったらあったで、やる気はなくなる

睡る前に測って、しっかり寝ようと思うだけ。

いつまで続くのか。
元気な顔して走れるうちはまだい ....
海の魂を宿した君
アイラは健在だったか

その余韻は軽く
深く

ぼくは何も知らない

微かな音信だけが
雨音に
木漏れ日がばらばらと散らばっている公園のベンチに座り
一息
吐いて背もたれまでゆるく体を沿わせるように空を仰ぎ
目を閉じる


一群れの風が


ちゃんと網膜には光が届くようだ
さ ....
 
 
暗がりの街に、雪がちらついていた。
 
凍りつく大気、その向こうに雲
 
際は銀色に縁どられて
 
放射される天使の梯子
 
電線が揺れて、僕らはマリオネット
 ....
八重咲き桜の、白き花弁にさす紅の
 
艶めかしさにさす光。
 
光の粒に時は凪ぎ、深い記憶の谷間には
 
清流となった夢が飛沫を飛ばす。
 
さしかかった旅人は、一瞬己の旅人たるを ....
時の流れに身を置くことは、
 
延々と続いていく筒の中を
 
匍匐前進で進むことに似ている。
 
 
 
 
狭くて、振り返ることなんか出来なくて、
 
前に進むこ ....
誰かのせいであればよかったのにと
雨雲は思ったりするのだろうか
ちぎり捨ててしまったカレンダーのすきまに
見える青空は私ではないけれど

月が反射するものを遮るもの
もしくは雨粒が激しく歪 ....
私のレントゲン写真は
典型的な骨格標本だと言われた
献体をするのかしないのか

伯父は献体の一部を持ち込み
顕微鏡で紐解いていたという

伯父に似ていたという私はどうするのか

問題 ....
そのときわたしは息をとめていたし
世界はないも同然だった
前でも後ろでもおなじことだ
どっちにしろ転ぶのだ
夢のような一瞬ののち
美しいさびしさとひきかえにして
やはり雨は
雨を招んでしまった
風の無能
鏡の前の
左脚の羽化


鳥が降り
見えなくなる
くりかえし降り
陰を ふくらませる


鏡の前で倍になり
曇 ....
君の言う「さよなら」は
少し前向きな意味でありますように

君の言う「おいしい」は
目一杯の笑顔でありますように

君の言う「ごめんね」は
少し不器用でありますように

君の言う ....
雨がぽつぽつ
アスファルトには
できたばかりの真っ白な線
跡がつくかな
けこけこ
けこけこ
私の足音
蛙の鳴き声みたいだ
楽しいな靴のうらっかわ
けこけこ
けこけこ
あじさいがし ....
靴紐を締めてあのカーヴを曲がると
この街には戻れない
何もかも捨てて行くのは西の街

この街はとても錆びていて
誰も歩いてはいなかった
唯一の救いだった屋台のラーメン

この街は無言過 ....
もし今死の宣告をされたなら
黙ってひとりにしてほしい
誰かがなにかを言ってくれても
私のこころに届かない

死の宣告をされたなら
あなたと私は違う場所
だから声も届かない

それ ....
蛇口から蛇が出てきて排水溝に逃げていったと
主婦が言い出した。蛇はきっとコブラにちがいな
いと生物学者とプロレスラーが同時に口にした。
コブラなら猛毒対処に、と叫んで立ち上がったの
は ....
今日もくるくる地球は回るのに
みんなせかせか働くのに

わたしは今日もベッドの上で天井を仰ぎ
お昼にアイスクリームを食べる

むしむしとした鬱陶しいほどのこの湿度は
今もわたしを包み込む ....
 
 
雨が降ってきた
それに加えて午後からは
槍まで降ってきた

雨が降ろうが
槍が降ろうが
必ず行くよ
と言っていた友人は
終に来ることはなかった

窓を開けると
代わり ....
あなたの深い悲しみは
溝の奥の方に
入り込んでしまって
私の手では届かない
それでも強引に取り出そうとしたら
きっと壊れてしまうでしょう

そういう時は
塩を振り掛けるのです
昔から ....
国会議員も大臣も負っている
憲法尊重擁護義務
安倍内閣の人たちにとっては
鼻クソみたいなものだろう

日本の軍国主義化なんて
他国に言われても
笑っていられたのに
今はもう
笑えない ....
幾重もの自己が折り重なる
形のない「私」の輪郭から
おろす瞼と塞いだ耳の感覚
閉ざされた世界で生まれる
殻が丁寧に剥がされてゆく
張った膜の内側で目覚めた
足りない酸素と視界の中で

 ....
写真になった父が 昔よりよく喋るようになった
弘法大師ゆかりの寺で ボロボロのジャンバーに
白髪を風に舞わせながら 少し笑ってピースなんかして
誰もいなくなる家を前に大丈夫、だというふうに ....
――風よ 

木の葉をさざめかせ
やさしく掻き乱し

花房にそっと触れ
散り際へと誘う

子猫の背を撫でるよう
湖の面を煌めき立たせ 

風 おお風よ!

おまえが気まぐれに ....
禁色を懐に纏い透明なさらさらとした波打ち際
便りも海風の知らせもない 天に祈る日々に満ち潮が止まり
息が出来ない

慕い人は振り向かずに 船を陸に進ませた

瞳が朱に滲む 
 
 一太 ....
パパあれみて
ジャンボがあるいているよ

ねえねえ みてみて
けむりがおててつないででているよ

ようやくことばが使えるようになった息子ははしゃぐ

何時か 
ジャンボが滑走路に ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
海を詩にするときじぇいぞろ315/6/11 21:21
偽物リィ015/6/11 21:10
黒い山片野晃司11*15/6/11 20:42
私が詩を書く理由じぇいぞろ115/6/11 20:36
青井215/6/11 19:21
右腕と左腕の狭間に朝焼彩茜色12*15/6/11 14:53
微熱doll015/6/11 10:21
ラフロイグレタス1*15/6/11 2:16
ゆめさきはて1*15/6/11 2:15
「世界に満ち溢れるもの」元親 ミッド515/6/11 1:19
グレンリベットが云う115/6/11 1:16
筒の中115/6/11 1:15
雲の隙間を再び照らしているたりぽん(大...115/6/11 0:42
献体レタス015/6/11 0:37
一瞬ののちはるな315/6/11 0:21
飛ぶ日 むらさき木立 悟715/6/10 23:54
無題瑞海5*15/6/10 23:22
雨の影灰泥軽茶515/6/10 23:21
西へ行こうレタス0*15/6/10 22:49
若い自分へつよし115/6/10 22:25
藪の中為平 澪215/6/10 22:19
華の金曜日じまさん215/6/10 21:05
約束たもつ2115/6/10 20:07
深い悲しみ花形新次215/6/10 19:11
終わりの始まりか…眠り羊1*15/6/10 15:03
アリス315/6/10 14:16
写真為平 澪715/6/10 14:10
風と共に念ずただのみきや15*15/6/10 13:55
一太刀の幕明け朝焼彩茜色6*15/6/10 12:57
おはなししましょイナエ8*15/6/10 9:09

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