とらわれないようにすることにも
とらわれないようにするには
きちんと
それと
向き合うということでもある
人格は
別れる時に
よくわかる
喧嘩別れは最悪だ
人生の節目節目で
いい別れかたができるように
心がけることが大切だ
「結果がすべてだ」
というなら
人生はむなしい
さいごは
みんな灰になるのだから
○「災害関連」
*災害は忘れた頃来る
と昔はいわれたが
今は忘れないうちにやってくる
*幸せは
突然にやってこないが
不幸せは突然にやってくる
*災害に遭うと
みんな異口同 ....
濡れ伏して
夕闇の 湖面に一艘
舟影とおく
浮夜で だれぞ、
釣り糸垂れん
やすらかな君の寝息をそっと聴き
独り静かにグラスを傾むける
まどろむ君に{ルビ詩=うた}歌い
もう一杯とキッチンに氷を求め
明日の天気を占った
酔い夢を…
否! 良い夢を
....
{ルビ昨夜=ゆうべ}観た夢の中で
ぼくは麒麟になっていた
千里の空を駆けて
鳳凰となったきみを求め
何処までも 何処までも 空を駆けてゆく
遠い空の彼方
彼らは今も胸の中に生きている
....
観客が立ち上がると
わたしは魚になりそこねて
また化粧室の蛍のよう浅い渚の飴玉、
ハミングしたんだ、追いかけるように
誰かのかわりになって
担って、産まれていった
無音のクラッカーは香 ....
だから
とした
ことが
だから
だった
なんの
意味もない
だから
なんの意味もない
わけ
いい加減に
くだらない
なんもねーて
木立の彼方に
青一色のベルが鳴り響き、
細やかな層を辿り指先かざし
吹き渡る風に澄み渡り生く私を
包み込む青一色の幸せ天地の配慮と。
夜、徹夜で迷路した。白い目でやってるよ。
よるてつやでめいろした しろいめでやってるよ
人が苦手で、捨ててカニが飛び。
ひとがにがてで すててかにがとび
寝て。真昼の何かに、カ ....
薄氷の上を
危うくも繊細な
ステップ踏み進む
いつ崩れ瓦解しても
後悔だけはしないように
慎重に大胆に歩み行き進む
この社会は獰猛な場所
人と人が競い差別し殺し合い
狭い半径に官能 ....
看護師っすわん
看護師っすわん
看護師っすわん
悲しいっすわん
10円くださいっすわん
10円くださいっすわん
10円くださいっすわん
電話するんでっすわん
チョコレート怒!
....
素敵な横槍と思われるものが
若さゆえに素敵な、がはぶられる
それに対して演技してやるのだ
あなたは要らない、と
だが実はそんなふりをしているだけで
内心可愛いもんだ
地獄に落としたる、 ....
もうやめよう
あんなやつのことを考えるのは
イライラした気持ちになるだけだから
怒りに震える気持ちになるだけだから
産まれたことを呪ってしまいそうになるから
誰も喜んでくれなかったことを思い ....
凍窓に
陽、昇りし今朝の
比良を見ゆれば
お引摺りの花嫁御寮
おもわせる
逆側から触っちゃったから
もう何にも始まりなんかじゃない
なんてコップの中に差し込んだ
ストローにぶくぶくぶく
なんか始まっちゃった
壊れてもないのに作り直してる
新しいものなんてでき ....
電子レンジを開ける
中には海がある
波間にレンジが漂っている
泳ぐことは苦手だけれど
意を決し飛び込む
君との二人分の
ご飯を温めたかった
何とかレンジに辿り着き
扉を開ける
....
独りきりの夜の隅に
誰の邪魔にもならぬように
ランプの灯をそっとつける
私は低廉なグラスをかかげ
タリスカーをその灯に透かしながら
本を片手に煙をそっと浮かべた
....
だし巻きとか
オムレツとか
きれいに形を整えるの
苦手だから
ぐちゃぐちゃな胸の中
スクランブルエッグみたいな
わたしの詩
ベーコンくらい ....
頭蓋骨から足の先まで写してきた
あぁ… 美しいモノクローム
{ルビ自惚=うぬぼれ}れて
躰の骨を丁寧にたどり
骨格標本になりたくなった
子供の頃 何にでも興味津々な
そんな人間を演じていた
そうすれば
博士枠に入れると思っていた
友達ができるのじゃないかと 期待していた
真似ることは学ぶこと 格言に勇気を ....
俺「向日葵がうな垂れるほどの猛暑の中、
ヤッケを着ての作業、
水、泥水、土のけむり、構内のホコリ、そして自らの汗、
そしてときには鉄骨、
そんな、
荒々しい太陽にまみれた ....
昨夜
オマエから電話があり
今週末にまた骨を拾うことになった
オマエの父さんは理性と優しさをそなえ
オレを何時も歓迎してくれた
二十歳の真夏日にビールをしこたま飲みながら
ぼくの屁 ....
冷やりとした洞窟をたどり
やがてアダージョが聴こえて来た
底に広がる幾万の骨が静かに共鳴しながら
ぼくを迎え入れてくれる
あぁ… 何と美しい光景か!
山に向かい
白く田の拡ごる道で
霜に打たれる 踏まれ草
われ知らずして
星降る原野、夢みる花壇の球根とは
同じ心のゆらぎは あるのか
苦肉を溶かし、
ガラス戸開け
空に星の瞬き
向かい家の燈
救いにして謎。
罰当たりなんです
もう何回目?
あくび噛み殺すのは
僕の街では何も起こらないって
ワクワクするような
事件でも起これば良いのに
僕の街では何も起こらないと
罰当たりな事を考えるロ ....
二本足で立っている間は人間だった
それなのに
うまくいかない事ばかり
ひざまづき頭を下げていたら
動物みたいに丸くなって
今いる場所を温めてるだけ
誰も触りに来なくても
体温があ ....
空無無人、
森影親しく
魂を逸脱して
森の深奥に澄み
現に在りて果たせぬ
果たし切れぬ残部抱え
色付き始める若芽の輝き
開き染める花々乙女眩しく
*
空無絶対、
森 ....
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