神社に行くのが好き
大木が神社を見守っている
力強さだけではなく
癒やしと安らぎをくれる
母なる存在
昔から大事にされている
抱きついてみた
惜しみなくパワーをくれる
惜し ....
雨音がすべての音を掻き消していた。
この町に人はまばらだが、誰もが何か特別なことが起きるのを待っていた。
不謹慎極まりない人々なのだ。
小さな町では誰もが監視されている。
....
すっかり改装された応接間に白い光が差し込む時、
僕は思い出の中で横浜の匂いを嗅ぐ。
まだ何も知らなかったあの頃の幸福は
クラリネットの甘い音色が包み込んでいる。
庭に抜ける大 ....
透明な
透明なさかなになった夢をみた
泥酔いの眠りにしては
少しはましな夢をみた
オレは上流を目指して
虫を食み明日を追う
梅花藻をすり抜ける快感と
冷たい水流は美しい
み ....
暇つぶしに付き合う鳥の
羽にまみれて椅子に座ってる
マッチを擦る真似をする
苦心して葉巻を探すふりをする
君の服を褒めるつもりで
あざとい言い回しの引用文を探した
嫌われてるふりを ....
僕等の罪は
5次元で積分され
判定される
だれが判定するのだろう
神だろうか
勝手なもんだ
僕等の罪は
5次元で積分され
判定される
だれ ....
手をとりあって
いちばん深い風の吹く場所へ行こう
其処には音楽のような樹と
祈りのような泉がある
手をとりあったまま
いちばん深い風に浄らかに吹かれて
たたずんでいればいい
....
こころに色があるならば
わたしが失くしたこころは 金の色
みずうみの底ふかく
沈んだ金の色の こころを
探しだしてください
いえいえ それは メッキの剥げた はがね色
わたしの ....
うすみず色のかなしみを
あなたは あなたの絵の具で塗り変えようと
悩んでる
何色差したら
ピンク色になるのかと
うすみず色のかなしみに
すこし赤を 添えてみる
それは くすんだむ ....
150618
どこか静かなところでと誘われたのがとあるマンションの一室
確かに壁は厚く、窓は二重窓、衣擦れの音も煩いほどなのだ。
時は ....
やらなければならないこと
「やりたいこと」に変えていけるかどうか。
「やらなくていいこと」に変えていけるかどうか。
工夫に
工夫を重ねていけば
変わらないこともない リスク と ....
大きなくぼみ 大きな水たまり
いつもはみな素通りするくせに
雨が降って 水たまりになれば
嫌そうに避けてゆく
たくさんの雨粒が
わたしのくぼみに入って
今にも押しつぶしそうな
灰色の ....
かけない
生活は滞りなく進む
不安げに防寒している
夏なのに
汗じゃない涙は
あまりに信じてもらえない
悲しいわけではない
変化
日々成長するわが子
わが身などどうだっていい ....
私は虹が嫌い 混ぜると灰の色になるから
どっと降った雨のあと 照りつける太陽
水たまりを避けて歩く人々
ぱちゃぱちゃと遊ぶ子供達
反射する青色の空
さっきまでの大雨が嘘のように
憎 ....
終わりに言葉はいらない
さよならと言わず
ただ、手を振ってほしい
数年ぶり朝七時台の通勤電車は女性専用車は静かだった気のゆるんだ静けさだった緊張感のない女たちの顔が間の抜けた顔が運ばれては各駅に停車するゆるゆると聞こえるのはガタゴトと線路の音あるいは鉄橋の車両のぎゅ ....
嵐の夜に暗殺団が来る
飛び立つまえの雀の親子を狙うカラスのように
ネズミのように忍び込み寝てる間を襲うのはダメだ
殺るなら堂々と嵐の夜にだ
ノーモア・ヒロシマ!
ワン ....
Traffic jam /停滞
屋上の手すりに乗りかかって
海岸線まで続く渋滞を見下ろして2人笑ってる時は
まさか自分達があの中にいるなんて思いもしなかった
勢いよく滑走路を加速し ....
最近、しょっぱく感じるまでが
早いんだ
あれは なにが どうなったんやろか
鋭敏なんて響きは
どうも似つかわしくない
あきらめつくのが早いのか
カンがしれーっと鈍ったか
わからんけれど
....
夢にマッコウクジラがでてきた。
夢が憎悪を顕在化するんですとクジラに相談した。
象徴交換を続けることは憎悪が増すだけです。
あなたの象徴と私の象徴を取り換えましょう。
象徴とは価値観の複合 ....
東京は
遊ばれた街
沢山の若い手が
お前の肩を抱き
煌びやかな夢を語っては
意気込むけれど
ちょっとうまくいかなくなれば
とたん後ろに目を向けて
故郷の微温湯に
帰る巣を見つけち ....
地球はくるくる回って
人間のエゴを塗りたくられて
人間が作ったものに
人間が苦しめられる
きらきらしてたらいいのに
一部の黒さが反射して
全部全部真っ黒になる
地球は万華 ....
この世には悪が跋扈している
そのなかで自分を慰撫するには
悪に加担するしかないのかも知れない
反論には反論
蔑視には蔑視
武力には武力
神がつくった真空に悪が蔓延っ ....
映画を観てのことばは
批評や感想ではなく
あくまで実作において
綴らなければならない
実作すなわち脚本、そこに
書くことの時間全てを当てよう
カタルシスの意味において
....
彼女たちは足が床につかないほど短い長さで
私はぼんやりと一人一人に名前を付ける
今日も赤羽駅で乗り合わせる女の子
何を考えているのだろうと
とてもはずかしい過去が
前触れもなく頭のなかに広がって
それはたいてい
取るに足りないできごとで
でも忘れられない理由を
ほんとは知っている
とても大事な思い出に
溺れないためだ
....
歌を歌って暴発して
そのまま無茶苦茶になりたい
どうなってもいいじゃねえかもう
何もないんだ 何処を探しても
だからせめて君たちと
歌を歌って爆発して
そのまま無茶苦茶になりたいの
....
傘をさす手を奪われるほど
僕は何かを持ちすぎてはいない
縦書きの雨
カーテンの雨
通話中を知らせる音の雨
改行の雨
鉄柵の雨
液晶に、雨
こんなにも雨にまみれた世界 ....
入院しようが今日もいい日だ
雨の日と木曜日
檻のなかだろうが今日もいい日だ
人差し指と親指をそっとあわせる
親指をうえにむける
意識できるかぎりの力をぬく
それ ....
子どもたちの声が
翅のように過ぎる
曲がり角に撒かれた砂の上を
輪を持つものはゆうるり回る
誰もいない径は
声と鈴に浸され
青空は常にくすんでいる
曇のはざま
....
1568 1569 1570 1571 1572 1573 1574 1575 1576 1577 1578 1579 1580 1581 1582 1583 1584 1585 1586 1587 1588 1589 1590 1591 1592 1593 1594 1595 1596 1597 1598 1599 1600 1601 1602 1603 1604 1605 1606 1607 1608
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.63sec.