西の海に陽の帰ってゆく憧憬を
一度もみたことがない
焦がれながらまた
首都高に落ちてゆくきょうをあきらめている
校庭をあの子と屈託なく駆けまわっていたこと
その日日がほのかな願いに育って ....
故郷の水産加工場で働き始めて二年になる
腹を裂いて 卵を取り出す
完全な流れ作業
嫌な仕事 本当に
だけどこんな田舎ではまだましな方
特に何ができるでもなく
コネがあるわけでもない
男相 ....
Gift / 1日
プレゼントあける時のように
そっとカーテンをあける
木漏れ日と共に部屋に舞い込んできた1日
日めくりカレンダーを上から1枚破りとった後
トーストにバターをつける
....
(好きです
きです
きです
きです
き・・
閉じる前に
こぼれたね
うるう
ここは終わりと始まりを 繋ぎ合わせる世界
ぽつんと取り残された月が 朝の空に張り付いていた
僕もあれと同じだって 見上げてひとり笑っていた
自分が何処から来て 何処へ向かうのか分か ....
五段の醤油団子と七段のあんこの団子の
櫛が五本並んであって
隠れた山葵入り団子を探してみる
こころにもないものは
不味いものだと教えてくれた先生は
いまはいない
和紙に乗っかって
上 ....
とびだしてしまいそうな悪口
やさしい言葉をさがす
批判という名の暴力は いちばん手頃なストレス発散
いいとこさがし
自分の中の 相手の中の
ひとすじの光が
発ってゆこうとするとき
振り返り
振り返り虹を解いた
階段に映る
薄い手紙
窓の水滴
昼から午後へ
めくられる譜
何かが閉まり
....
150701
ギャャーャーァァァア!
シチガツダ
迫力の欠けたスタートを切った
西椋選手、果たして30メートル地点では一群から遅れること5メートル
果たしてど ....
ずいぶん失ったんです
だから花になったんです
花に歳は尋ねないでしょう
溢れても 溢れても
忘れても 忘れても
足りなくなることはない ありがとう
溢れても 溢れても
流れても 流れても
尽きてしまうことはない あいしてる
いつか ....
いつものお店で
ラーメンをすすりながら
悪口を並びたてているメイちゃんが
好きな人といる時
全然ちがうこと
最近まで知らなかった
下品な女子
の話をするのは楽しい
人の悪口を言うの ....
平和とは平和のことではない
平和とは差別を受け入れることだ
だから戦争とは差別を受け入れないことだ
へのこ
だれのこ
じぶんのこ
へのこ
ぼくのこ
....
鳴いた空はとても紅かった
ぼくは入道雲を追いかけて
夕暮れを防ごうとした
追いかけても届かない哀しみは夏の色
ごうごうと空が鳴ったのは幻だったのだろうか
紅色の空はあまりにも鮮烈で
ぼ ....
足元がくずれる ガラガラ
心が ミシミシ、パキパキ 散らばって ポタポタ
いたいの いたいの とんでいけ
箱の中で フワフワ、フラフラ
シクシク、グルグル シクシク、グルグル
馬鹿ほど
表現の自由を振りかざし
他者の表現を抑圧する
表現の自由は
果てしなく自由なので
要は論理的で
第三者を納得させる表現でなければ
自由を謳歌しながらも
同時に、こいつ ....
俯いて歩く帰途で雨が降り始めた
ぽつ ぽつ
街灯近くで
白い線が
流れていく
また俯き歩き出した
ぽつ ぽつ
一つの雨粒は歩道に落ちて
街灯の光を映し返し
次第 ....
発泡酒に浸された義父が
激昂とほぼ同時に
LARKのボックスを握り潰す
いよいよ左耳が切り落とされる
くだらぬ予想を右耳が送信する
ペリペリペリペリ
無頼な前頭葉の継ぎ目は
....
折れそうな二の腕の、
戸惑いが、
無垢の雪
( 羞じらい
、を
ふりつもらせ、
ふくよかな今を、
ふたつ
産んだ
小骨の未来は、
蒼穹
反対はしない。
じっくり煮込む ....
太陽が
内底から
燃え輝いて
昇って来る夜
私のタマシイは
光に充たされ切り
自由に飛翔しながら
内と外の境を溶解する
肉身の限定を断ち切り
雨のたび躰荒んでいく
雨止まずマッチ箱の家
天使を見てから蕎麦アレルギー
いないいない 紙飛行機 夜を往く 縹色の霊 蘇生(された) 独り言.14 奇妙な日 虚空 水面(を) ふわふわタッチ falling stars 古いCD 知らないじじいが家 ....
僕らが
何か捨てるとき
それは、つまり
隠したに過ぎないことが多い
捨てられたゴミ
魚の骨や 紙屑や
溶けた誕生日のローソクは
今もどこかに
必ず、ある
土のなかや 空気のなか
....
身籠って 産み落として
遠のいていった 円の扇子
縹色に染めた夜空を次元のフィルターに通して
オパールが形を整えてゆく 円から欠け円へ満ちる
側面と円柱と竹のよう
東へ西へ梯子に ....
家計は火の車
その火の車を売って
お金にしたらいいのに
祈り続けよう
私が人間性を取り戻すまで
祈り続けよう
私が歓喜を取り戻すまで
今言葉は意味の枠を超え
蒼い虚空へと翔び立つ
私の害を超え
私の憎しみを超え
私の苦しみを超え
人間性は ....
コップのなかに嫉妬が黴のように胚胎する
繰り返し繰り返された僕のなかの苦しみが熱い
折り込まれた唇が放火する
どんな夏も愛さなかった水が沸騰する
土手の夕凪に
あの影は やはり現れない
....
昔CDが売れていた頃
私はステージに立ちたかった
人の心を動かす歌詞で
歌を歌いたかった
1560 1561 1562 1563 1564 1565 1566 1567 1568 1569 1570 1571 1572 1573 1574 1575 1576 1577 1578 1579 1580 1581 1582 1583 1584 1585 1586 1587 1588 1589 1590 1591 1592 1593 1594 1595 1596 1597 1598 1599 1600
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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