自称詩人が首を吊って死んだ
アパートの隣人が
異臭に気付き
管理人が部屋に入って
ぶら下がっている自称詩人を見つけた
足元には遺書とみられる
便箋が置いてあったが
意味不明なので
....
近頃は笹の葉があちこちでさらさらしてるので、
私だってさらさら言ってみたかっただけです今日
は、朝から土砂降りで髪がくしゃくしゃしてやり
きれないから、毛布かぶって学校なんか休んでし
まえ全員 ....
人が笑っている
マユミが笑っている
マユミは母
オサムは父
オサムは死んでいる
首を洗って待ていろ、と
テルヒコに言われ
二十年、首を洗って待ち続けた
首だけがただ
....
ああ、なんだか、気持ち、悪い、なあ
浮遊、世界から、
他人から
だって、
伝わんないし
わたし、言葉、下手だし
わたし、言いたいこと、
胸の中で勝手に、消えてくし
怒り ....
気に入っている散歩道
あなたも気に入ってくれた
砂浜へと伸びる道
都会とは違う
のんびりした雰囲気しかない
夕日を浴びて輝く身体
心が輝いてお互いの想いが見える
オレンジの海 ....
冷たく滑らかな床の
上を
温くなったコーヒーが
ゆっくりと這って行く
読み終えたばかりの本の一文字
一文字をばらまくつもりで
窓に寄りかかる
新しい窓
新しい壁
繰り返される
明る ....
投げ遣り世界選手権があったなら
多分優勝出来る気がする
どうでも良いけど
初めての彼女に恋人が出来て
いつの間にやら別れてた
どうでも良いけど
だいたい全部どうでも良い
すれ違う ....
「白紙にむかって歌うんだ」
返事のこない手紙を書くつもりでいい
短冊を前にして何を願えば、誰も傷つけないで済むのだろう
白いホール、病院の入り口に飾られた笹
僕が何も書けないでいると
宝 ....
わたしは わたしのふしくれた手で
ちっちゃな墓をつくる
アラビアじゅうの香料をふりかけても
消えない前科が わたしにはある
一篇の詩をつくるのに
殺してきたあまたの言葉
本当のことを書こう ....
150703
どろぶねにのつているつもりはないのですがと、せんちょう
演劇部の練習は今日も順調
ささのはを頭に載せた艮狐
美人に化けるのもお上手で ....
閉じ込められていた扉が開いて 一斉に流れ出す
群集に紛れる 安心感に包まれて
たくさんの孤独は 水族館の鰯になって
同じ水槽の中を 泳ぎ続ける 死ぬときまで
独り暗闇に潜んだ金魚の ....
降りしきる雨が落ち着いた頃
とある大学のために建造された駅前でモーニングをいただく
早く出たから着くのが早すぎただけのこと
Aセット:
トースト
ゆで卵
アイスコーヒー
( ....
毎日が当たり前でうめつくされているから
あらがうこともしないでいた
それをひとは逃げというだろう
水分をとらないでいたら
いけませんよ おじいさん
何度いってもとろうとしない
おじいさ ....
みずみずしい
罪、の
ようなもの、を
砕かなければ
それは、
きみの、
思惑どおりになんか
ならないんだよ。
うす甘い
恭順の墓標
、のように、ね。
たとえ
輪廻転生があっても
わたしは もう たくさん
だから
もう これでいいと 神様に 申し上げます
たしかに この世界は
美しい でしょう
でも
それ以上に 醜いものが
....
またしても発光した
女の白い肢体が
光の凝集、
散開しながら
うねり震えフルフルフル
神々しく発光し続け
肉は物質、物質は光の
そしてそして、
光それじたいは
フカシ ....
新幹線こそ
高度成長の象徴だ
旅が情緒から
ビジネスへと変わり
のんびり
ほのぼのとした
日本人の振る舞いが
あくせくした
余裕のないものに
なってしまった・・・
すべては ....
猫抱いて
布団にもぐりこんで
旅に出る
砂漠を越えたら
乾いた風
砂丘の向こうに
もうすぐ海が見える
猫と私と
長い旅のシエスタ
水飲み場に来る
ハチドリのように
忙しなく輝く彼女たちは
羽音のせいで
互いの声が聴こえないらしい
あんなに楽しそうに
声を交わしているのに
誰も
相手の話など聞いていないん ....
いちばん重いひらがなは
ら
だね。
ら がぼく以外の
大勢をふくむなら
ぼくら、なんて
かんたんには 言えないや。
かるく歌ってもみるけどさ ららら
やさしい人に、やさしくしたい
ホットする引出し
3時に引出し
お菓子を引出し
ホットする
夢の引出し
6時に引出し
鞄を引出し
夢が膨らむ引出し
ホットして癒される
心のビタミ ....
私は一人でライブに出かけた
コブクロを人混みの中で鑑賞した
暗闇のステージの上 私は二人に完全に魅せられていた
まだ寒かった頃のこと
逆巻き川に架けられた橋は
何度も落とされて
現在は意匠もない
上る魚も流れのせいで
脂が落ちて旨くない
星の落下点からそう遠くない
この村は
深い霧が名物で
名うての狩人たちが ....
私は見ていた
今年もサマソニのステージの前に私
今年はストーンローゼスが登場する
興奮する 私たちはそのことだけで
社会人になったとき、私の目は少年のような熱を帯びていたに違いない。学者になる夢が壊れたり、大失恋したり、世間の醜さに絶望したり、私のそれまでの人生には挫折の爪痕ばかりがくっきり残っていた。 ....
虚しい言葉ばかり
上手に使えるようになってきて
悲しい顔を作るのも
なんだか自然な仕草で
気持ちのいー時も
うれしー時もそんな世界で
なんだか自分ごと
嘘になったみたいなんだよ
....
誰も住んでない荒れた庭の
梅の木の下にしゃがんで実を拾った
洗ってヘタをとって凍らせて
たっぷり一年梅づくしだった
味をしめた私たちは
今年も荒れた軒先に座って
梅の実が落ちるのを待っ ....
いつから過去を先送りできるようになったんだろう
私が消えた後の世界からあなたの声がする
先に死んだのはそっちでしょう?
なんで未来で生きているの?
またあなたに会いたいわ
他に好きな人が ....
夜には
夜がある
朝に
花が目覚めるように
わたしには
わたしがある
はずなのだが
たとえば
あの壁を殴っても
痛い
とは言わないが
拳はどうだろう
雨たちや
....
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