嘘ばかりで安っぽいお伽噺じゃないのにね
雨音が小舟を脅かす夜に
嵐の中、揺れる吐息
生きている
自分も世界も欺いて
生きている?

誰かがドアを叩いている
此処が何処だか分からない魂だ ....
「世界中が雨だね」って
きみが言うから
手相占いみたいに
てのひらを差し出して
白いサンダルを気にして
ひとつの傘でふたりで濡れながら
「世界中が雨だね」って
きみが言うから

 ....
泣いたことしかないくらい、弱い自分だった

過去の自分を笑ったら、{ルビ現在=いま}の自分が泣いた
私にあだ名をつけたのは、おじいちゃんだった
些細なきっかけでついたもの

たくさんの人から呼ばれるようになったけど
最近のおじいちゃんは呼ばないね
きっと、つけたあだ名も、そのきっかけも忘れ ....
生あるかぎりです
だれしも遮れない旅をしているとおもうのです
たぶん滅びるのもちかいのかもしれません

ちょっとなにかを選択するのもめんどうくさいのですが
いつも可能性と不可能のコードの端を ....
コンタクトを初めてはめたとき
がっかりしました

ライオンはたんぽぽじゃなかった
くじらはお空を飛ばなかった
スイカ模様のネコは何処にもいなくて
パチンはしゃぼん玉の割れる音だっ ....
集まるということは
弾け
飛び散る為の
エネルギーを貯める行為であったが
されど
全てのエネルギーが
その
飛散の為にのみ
使われるというわけではなかった
別離の為の決意という
破 ....
親指以外の四本の指を折り曲げて爪を揃えて確認
する癖があるのだけれど、ラクダの彼はその上に
自分の揃えた爪を重ね合わせるような素振りをし
た電車の長い座席に隣り合わせて犬の前足みたい
だったん ....
黄色いシーソーが二つ
同じ方を下げて
ならんで寝ころぶ恋人同士みたい 

ブランコも二つ
風にほんの少しだけこぎ出して
仲睦まじそう

のっぽの滑り台はひとり
空を見上げている 雨が ....
そういえば
友達から聞いたんだけど
で始まる会話が
ただのお話だと
男の人は本気で思っている

他の女の話を
好きな人にするわけない
わからないのかな

同じ制服着たかったなあ ....
願いが叶ったかどうか
わからないまま
一年が過ぎて
今年も七夕は雨だった

短冊を結んだ笹は
燃やされて
煙になる

煙になったあと
願いはどこへ行くのだろう

いくら目を凝ら ....
服から体を脱いで
くるくる丸めて
ひょいとお湯の中へ収める
お湯は贅肉と置き換わり
いつまでも響いている
火に爆ぜる木の枝のように
鳴り始めた雷のように
響きが流れ落ちて浴槽には ....
パソコンに向って
キーボードを打っていたら
ブ~~~ン
という音が聴こえてきた
蚊か?
気づいた時にはもう遅い
手と足と三ヶ所 刺された後だった
痒い 痒いと掻きむしりながら
蚊の気配 ....
おなかはへっても
あ、たべるものがなかった
ひんやりした空気を送り出す冷蔵庫はからっぽで諦めてバタンとしめる
水道をひねって水を出した
水を飲んで
水の甘さ苦さをよくよく知った

水ばか ....
かわりにひとは旅など計画する

梅雨なのにあじさいは

冬枯れしている

切なくて拙なくて刹那くて

いっしょう一緒のはずなのに


ひとり泣きふるえた夜

聖なる夜になにを ....
中学生の頃のよう
なんとも言えぬ息苦しさに耐えてます
あの頃もてんかん発作に怯え
呼吸のしかたが分からなくなりました
あれから十年以上たったのに
今はがんが怖くなりました
いいえ、ずっと怖 ....
            150707

メロンを皮が薄くなるまでガジガジカジル
安物の悲哀だけど、メロンの味がする
甘さが足りないのだと見えない星空にも
同意を求めるのだけど、我が星には
 ....
大きいって発して
顔を赤らめたきみは
大きいに
思い入れが
あるんでしょう、きっと
それに気付かない
私が悪かったんです

でも一つ言わせて貰えるなら
最初から
大きいが
好きな ....
手垢にまみれたコトバたちを 洗濯機に放り投げて洗い流す
駅前で叫んでいた主義主張たちを アイスノンにして頭で溶かす
空っぽの冷蔵庫から 私が居そうな卵を見受けて目玉焼きにする
フライパンか ....
高架線がんがん

今日朝、日めくりカレンダーを引っこ抜いたら
「そんな約束よくするね」って笑ってるの聞こえた
薄い紙が湿気でひやつく
喉ねばつく

高架線がんがんがん
うるせぇな交通機 ....
忘れた頃にやってくる
前にいつ来たかも知れず
しばらくぶりのような
はたまた数日前のような

こんな事を僕は 言っていたんだろうか
そんな事も僕は 言っていなかったんだろうか

何をし ....
キラキラ光る夜空の星よ、そんな気はさらさらない
もう死んでしまいたい、そんな気はさらさらない
二度と誰とも恋をしない、そんな気はさらさらない
今日は食べ過ぎた、そんな気はさらさらない
僕は ....
満面の笑みにつないだ手
ほら、おそろいだね

あなたがさし出す手に私が応える
「冷たい」って笑った
この手はあなたの役に立てますか?

日々を過ごす中で失うものも多いけど
あなたは無く ....
星新一をポケットに、宇宙に出た
窒素酸素二酸化炭素アルゴン
石油が無くなった地球は温暖化し水を奪い合う戦争が起きた
海が陸地を浸食し人類は指の間の皮膚がヒレのようになりつつある
空気中の二酸化 ....
入れても、注いでも、どこかへいってしまって空っぽだ

ふさごうにも掌じゃ足りないし
零れるまえに詰め込んでも、休憩したらもう見当たらない

困ったな
助けてよ

どなたかフタをお持 ....
名も無い瓦礫の路は
昔話をしたがっているように見えた
激しい雨のあとの
過呼吸のような陽射し
喉元を滑り落ちる汗を
呪いながら歩を進める
息すらかすれている
午後は容赦が ....
赤く透き通った
血の様なワインを飲んでいる

酔っているので
詩は
書いてはいけない

酔っているので
なおさら書きたい

自制心が効かない時ほど
熟成しないまま
今すぐ
投 ....
つるりと逃げ出す言葉は
重心を同じところに留めようとする
こちらの思惑を知っていて
その裏をかくイタズラを仕掛ける
追いかけるとき進む道は
こちらが選んでいるようで
あちらの作戦通りのポイ ....
緑の通りは影にあふれ
小さな原には誰もいない
橋の上には足音の波
波を押し出す風ばかり


空から橋
橋から原
幾つかの歪みが立つ境いめに
音は残り またたい ....
蓮の下
蓮の下であった
花が
花が開いた
泥色の
花が
一つ二つ三つと

やがて
しばらくすると
いつしか
揺れて
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
変身したい智鶴415/7/8 23:28
せかいじゅうガアメRin K14*15/7/8 23:18
若桜215/7/8 22:55
おじいちゃんと私215/7/8 22:48
生あるかぎり梅昆布茶2015/7/8 21:58
コンタクトにゃんしー315/7/8 21:43
離れ離れになり会えない人々と自分北村 守通215/7/8 21:36
星合/即興ゴルコンダ(仮)投稿.52こうだたけみ5+*15/7/8 21:07
雨の日の公園ただのみきや18*15/7/8 20:42
憧れ[group]アンテ015/7/8 18:29
短冊に書いた平和そらの珊瑚17+15/7/8 12:17
温泉葉leaf315/7/8 12:07
【 蚊を殺す 】泡沫恋歌16+*15/7/8 12:03
腹ペコ魚這 いずる215/7/8 10:37
聖なる夜吉岡ペペロ315/7/8 7:37
父へ川瀬杏香13+*15/7/7 23:59
星合あおば7+*15/7/7 23:53
イチモツデカ太郎「大きい」花形新次1+15/7/7 23:32
暮らし為平 澪8+15/7/7 23:32
洪水列車吐水とり1+15/7/7 23:05
途切れたメモリー或本仲一朗0+15/7/7 23:04
そんな気はさらさらないってつぶやく口のなかでだけクローバー2+*15/7/7 22:47
おばあちゃんと私若桜4+15/7/7 22:42
How you doing!? クローバー3+*15/7/7 22:31
穴のあいたバケツだ若桜1+15/7/7 22:31
イノセントのありかたホロウ・シカ...5+*15/7/7 22:28
赤い酒Lucy15+*15/7/7 21:20
包み込む手のひらから深水遊脚5+*15/7/7 20:54
水辺  越音木立 悟2+15/7/7 19:53
第三十二番札所 禅師峰寺の池北村 守通1+*15/7/7 19:14

Home 戻る 最新へ 次へ
1555 1556 1557 1558 1559 1560 1561 1562 1563 1564 1565 1566 1567 1568 1569 1570 1571 1572 1573 1574 1575 1576 1577 1578 1579 1580 1581 1582 1583 1584 1585 1586 1587 1588 1589 1590 1591 1592 1593 1594 1595 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.39sec.