拝啓 きみがいた世界へ
あんまりにもあっさりと消えてしまうから、
わたしが困ってしまったことをきみはしらないでいるだろう。
電話口でそれを知らせた、きみの友人の泣き声を聞かなかっ ....
優しい歌も
勇気付ける言葉も
愛溢れた理想も
涙流す心も
すべて瞞し
そんな物全て消えてしまえ
みんな死んでしまえ
君はなぜ受け入れるんだろう
夜明けのホームのように
いじわるな入道雲のように
今月中に引っ越して
都会から少し離れたところに住もうと思う
( いまの部屋に毒があるわけじゃない
....
政府はよく骨太の方針を出すが
ぬけぬけと骨抜きにもする
新しく入った男は肉厚の女が好きだと言った
肉だって赤身と脂身で違うだろう
体脂肪率は見た目では解らないさ
マグロに関して言えば赤身が一 ....
山葵海苔
納豆
目玉焼き
焼き海苔
シラス
浅利味噌汁
切干大根
高菜漬け
カレーの残り
イワシの目指し
たまごかけごはん
茄子味噌
だし巻き玉子
ベーコンエッグ
バタ ....
凹凸
陰陽
日月
生死
動静
浅深
紅白
黒白
男女
+-
夏冬
晴雨
美醜
天地
卵精
水火
哲理のゆくさき
あるいは ....
なにやってんだダイアナ
志の高さは本物なのに
おまえのその
渡り鳥のような真剣さは
安っぽくて人間的すぎた
おまえはダイアナなのに
おまえのその
志の高さは本 ....
キンモクセイ
トイレの匂い
自然界の匂い
オレンジちりちり
煤けた緑の葉のなかに
匂いたつ婿養子のように
いかした
10月の光や色や乾き、秋の日
秋 ....
ひんやりした空気の漂う
澄明な秋のゆうぐれである
蓼のべにいろ
野菊のうすむらさきが
ふるえながら空へと
にじみあがるのである
この小径をゆくと
わたしの肌にも
それらのい ....
立ち止まる
ひとに抜かれる
あるきだす
ひとを抜いていく
ぎこちない
鼓動のように
抜きつ抜かれつ
町並みをあるいていく
部長とのコミュニケーション ....
寒い
朝と夜と
青い
海と目と
冬の流星群の
波にのまれたなら
私はきっと
ずっと孤独だ
宇宙の塵となるんだろう
君があの時
言いかけたことも
忘れてしまうのだろう
人 ....
深い森にわけい入って
静かに 静かに 息を吸ってみた
甘やかな熊笹の香りが
肌を包み
遠い記憶を呼び覚ます
ぼくは此処にいたんだ
ミズナラの巨木のきみが
ぼくを呼んだから
....
僕はキミのこと
なにもしらないだろう
ボクが君のこと何も知らないように
フランツ・カフカの変身を読んだのは高校生の時
小説は一つの比喩を膨大な言葉で囲うことによって
成立させ ....
僕の隣に座っていた人が死んだ。それは呆気ない春の日の出来事。僕たちはその日待ち合わせをして、同じ電車の同じ車両に座った、中学校の同級生だった。なぜ死んだのかはわからない。ただ、僕たちが昨日この場所で会 ....
事務所の清潔さは人間の不潔さと均衡を保っている。整えられた書類やパソコンなどからは、人間の奇声が聞こえてきそうだし、事務の秩序だった体系には人間の毒がふんだんに含まれている。私はそんな事務 ....
細い硝子の格子
どこを指でなぞっても
正しい
正しい
僕たちはなんて正しいのだろうか
他人の正しさを理解してから
正しさは湧き上がるように満ちた
素晴らしいじゃないか
....
イグニッション ignition
そしてまた君は 飛び立つ宇宙船に手を振って立ち尽くした
また会おうね。って約束も 端から果たせないと諦めてる
そして頭上には 何事もなかったように ....
霧のような過去がやがて…
と書きなずんで
外は雨
部屋にはキムチの匂いが充満する
ひとたび止まってしまえば
ふたたび歩きだすのは至難
ぎこちなく一歩踏みだそうとすれば
体についた花を ....
朝、おにぎりを握る
水に手をつけて塩をすりこんで
ほどよくめしを手にとる
手のひらに熱が伝わり
熱を握っていく
この世で握られたすべてのおにぎり
すべての人が感じた熱さを思う
炭化してい ....
キンタマ王子は
伸びきったキンタマ袋を利用して
キンタマをグルグル回転させると
ドローンあるいはオスプレイのように
飛べることに気付いた
これで首相官邸上空でも
飛んでやろうかと思った ....
さっきまで晴れていたのに
突然の土砂降りの雨
遠くのほうは晴れている
通り雨だからすぐ止むはず
ぼんやり眺めてそう思う
秋の色づきを加速させる雨
木々の汚れを洗い流す雨
雨宿 ....
庭の緑に紛れて自己主張する名も知れぬ花々。
鮮やかな色は私の心をわくわくさせる。
天気は良好、テラスで飲むアールグレイもまた楽しい。
部屋の奥からベートーヴェンのピアノソナタが聴こえ ....
夜明け前、小高い丘に登りあなたを待つ。
眼下に広がる平野に家々の喧騒はまだない。
はるか彼方を南アルプスの山々が連なっている。
あなたは今日誰の詩集を持ってくるのだろうか。
あな ....
真っ白いキャンバスに原色を塗りたくっている。
塗るたびに黒く変色してゆく様を楽しむ。
いつしかすべてが黒になる。
今私の頭の中でまったく同じことが起こっているのだ。
ピアノの単音 ....
あの時 寝坊をしなければ
あの時 電車に乗り遅れなかったら
あの時 好きだ の一言がいえれば
あの時 欲望だけに動かされなかったら
あの時 記念日を忘れなければ
あの時 ....
三日間歌わずにそれも脳内ですらそれでいられたら
湖に沈んでいるような瓶の底からのリズム
刻んでいる時間感覚の隙間をぬう魚の目
歌えるかな歌えるよきっと脳内の私たちが見ている
でも私たち誰も聞い ....
神経を{ルビ刮=こそ}ぐように
そとは雨降り
中途半端な滴の音たちが
わたしのからだに
張り巡らされた
過敏な絃を弾いてやまない
痛くてたまらなくって
家出したがってる
こころ ....
もう、疲れてしまった。
美しいものは、等しくコトバにできない、ことや、
瞼を瞑ることでしか、思い出せないと言うことを、
眠らない心が捉えてしまったのだ。
夕焼けすら 同じように見え ....
( 自己愛が強いスパイダー
( 感情に溺れたベルゼブブ
( 愛をウける資格ってなんなの
( 恋にオちる条件って なに なんなの
( ( 狂った大 ....
おでんが無い
おにぎりも無い
こんな状態でどうするのだ!
コンビニが消え失せる夜
コンビニならコンビニらしく
仕入れをしっかりとしなけりゃ駄目だぞ!
俺たちの生命線は其処にかかって ....
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