人は虫を殺す事に対して
躊躇や迷いもなく殺虫剤をかける
それほど嫌なのだろう
でも虫がなにをした?
人に例えると見ず知らずの人に
毒の粉をかけられるようなものだ
かけられた人は嫌な思いをす ....
紫色の風が吹いて
君の髪が揺れる
目から零れる涙に
心が痛むけど
空の太陽は
さんさんと輝いていて
入道雲がぬっくと
ただずんでいる
目をしばしばと瞬いて
「ゴメンね」というと
そ ....
独り言を呟いていると
アブナイ人と思われがちで
半径3m以内に近寄られないし
夜の玄関先でやられてたら
間違いなく通報するのが
一般的だが
これがネット上だと
平気でブツブツ呟くし
....
遠い遠い遠い造形
しなやかに湾曲しながら 沈んだ緑の空間を 静かに静かに生き生きと 近づいて来る近づいて来る
呼ばれ聳える一つの像
(記憶の堆積を貫いて、
常に不断に潜むモノ)
....
季節にへばりつくようにはずかしく生きて
それでもすずしい女でいるのも
ひとつの責任かしら
唾を吐くように忘れゆくよりは
忘れられながらここにいるほうが
潔いことにみえる
駐車場
「ろくでなし」
我がロクサーヌ
臈長けたその唇で
いたぶるがいいさいつまでも
でもときどきキスしてロクサーヌ
見た目なんてどうでもいいことさ
中身のない石炭袋のようなものさおれ ....
赤い光を背負った父が
海の彼方の岩山から帰ってくると
闇色のかまどに張り付いていた
母の顔が白く浮かんで
子ども達の祭り囃子が
囲炉裏の周りをはね回った
遠くの
PITに駆ける
くるまたちを視ながら
おはようと
誰も居ないような
僕だけの部屋に挨拶する
僕は
遠くへ
行かなくてもいい
街は働いていても
この部屋には
2 ....
君への愛が終わったから
録画してたドラマ一気に見よう
もうだらだらしていいんだ
夜中にポテチ食べちゃってもいい
朝からビール缶で飲んじゃってもいい
昼になっても外でなくていい
ちょっとエッ ....
孤独とは思わないが
無意味だと思う
呼吸して
空を見上げて
夕日の美しさに呆然とする
短い現を
必死で生き延びる夏の蝉のようだ
今日も命を鳴いたか?
悔いなく鳴き続けた ....
猫が薄目を開けてる時は
少し先の未来を見てる
猫が居眠りしている時は
人の心の声を聞いてる
時々それがうるさすぎると
高い場所から降りてきて
何度か額を擦りつけてくる
額から ....
しがらみを肴に
また一杯
まったく酔わせてももらえないや
運命なんてものには最初から期待していなかったけど
貴方と出会えたそのことだけは感謝していたのに
消えてしまうなら最初から見付けなければよかった
瞳は既に乾ききって 貰った笑顔も忘れてしまっ ....
はだかで生まれて
いろんなもので
着飾って
はだかで死ぬ
この道のさきに
待っているのが
かたい銃だとしても
おれは その弾よりさきに
銃口から わらい声を
こぼれさせてやろう
ほ ....
生まれて初めてネット喫茶へ行って
ベッドのように深くもたれかかる事の出来る大きな椅子に座って以来
僕は椅子に深く腰掛けるのが好きになったのかもしれない
いつかあの椅子を買うことを夢見て
そ ....
友達と会い
原宿を歩いた 私は
友達といつもと変わらない
あの 喫茶で コーヒーを飲む
私たちのいつもの話
いつのまにか 慣れていた この街
あの店でいつか食いたいものだね
....
土色をした歳月の掌が
猫の舌のようにざらつく突起で
軟らかな思想を舐め取っていく
塩責めされた蛞蝓は
実はそっくり中身だけ
粘膜を抜け出し
逃げていた
{引用=「それは 思想 ....
かすかな圧力の記憶が
背筋を降りて
冷たい床へ逃げていく
せめてそこに
ある景色を描写する声が
あったと思うことにしよう
もう何年も前から
窓は一つだけだった
表面はざらついていて撫で ....
山道の草木を横切る
ギンヤンマの蒼い複眼に
私たちの過去が沈んでおり
どうやら今も放熱を続けている
遠く 手放してしまったものも
未だ近く 触れられるものも
....
薄いオレンジのむこうに
行くと思う
ひかりを見に行くと思う
薄いオレンジのむこうに
行くと思う
ひかりを見に行くと思う
ききいってしまう
なにかのものまね ....
貴女が特殊と
感じることが
私にとっては
特殊じゃなくて
ごく普通の
日常的な性行為だと
知ってもらいたいから
今日も
唄っているんです
性の嗜好は
相対的だと
性の嗜好は
....
ささやかれている
この世の終わり
大きい火山が噴火したり
全てが海に沈んだり
この世の終わりというけれど
始まりでもあるんだな
全てがまっさらなくなる
というものも
気持ち ....
150726
車ごと埋められた僕たちは
炎暑の中で窒息している
国の成り立ちはかなり暴力的だと信じているので
これも新しい国への礎になれるのかなと信じて
酷暑の中 ....
におい、によって呼び起こされた記憶は他よりも色あざやかでいつまでたっても去ることがないのだった高校の部活の秋の地区大会で楽屋に使った研修館の部屋の終演後に着替えるからと言い置いて閉じこもった押入れを後 ....
あの娘がXXでなかつたら ひつきよう好きには
ああ君が眼鏡を外すなら 僕の心は
この女が馴れ馴れしく 背中をはたいてにやけるのを辞めたら 俺は
基準基準不純恋煩い
あの人がまさか私なんかと ....
白いシャツに染み付いた
香水の匂いとスパゲッティの点々に
日曜日の名残を感じながら
指先を黄色くして
ごしごしごしごし 洗う
とっちめてやる!
という わけのわからない怒り ....
かなぐり捨てたいものは、
その背中にはりついた。
私の羽根だ。
羽根は強烈な接着剤で
そ ....
虹が空よか広い水辺は 金魚くるりと群れ周る
万珠沙華の咲く咲くエベレスト 握りて二人 御岳の麓
世界のあらまし見えました 愛は神代の宝物
死期は憂き世の結節点
坂を駆ける夢中に生きよ 透き通る ....
暗闇迫り
バタフライ飛び回る
紫と黄の鱗粉を撒き散らし
なんて美しいのだろう
どうして誰も気付かないのだろう
誰も居ないからだ
衣を剥がされ
さ迷う誰も
喧騒の街と悲鳴の肉
....
青空が燃えている
遥か天空が
ガスバーナーの火みたいに
青は温度が高い証
僕達は炎に向かって落ちないように
重力にしがみついている
僕らが時々
眩しさを堪えて空を見上げるのは
あの ....
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