最強の日には
誰も私を
夢から起こせない
日常に起きるすべてが
嘘みたいに葬られて
私は夢から目覚めない
だれもかれもが魔法の産物で
そして私は気にしない
いいじゃ ....
150824
音の無い世界で叫ぶ
どんなに大きく叫んでも
どこにも聞えないはずだから
思い切り思い切りこれ以上は無理
と思うほど大声上げる
親切なお方にはマイクを借りる
....
天空から降り注ぐ粒子のあられ
α<アルファ>
β<ベーター>
γ<ガンマー>
三重奏の掠れた旋律は
我が肉体を透過したのち
真空の箱に充ちることはない
ブラインドされた虚ろな ....
苦しいだけよりは
少しばかりの笑顔で 取り繕うと
あなたは 眉を 動かす
連動するように
ワタクシの 唇が
歪な角度で Uの字を 描く
ここから出してと
叫んで いるのね ....
最後の最後は
己の身体の生命力
己の魂の忍耐力のみ
何故なら、
愛 ハ 自らの奥深くに
生きて在る のだから
少なくともわたしはいま
まだ幾らかの怒りを残す
悲しみに悶えた心は
まだ幾らかは立ち直らない
思いながら風の行方を知る
窓の外はそれは青空
一つきりになった夢の標
絶望が訪れもしたけ ....
人は生きているうちにいったいどれほどのことが出来るのだろう
この星にはたくさんの人がいる
人によって生きられる時間は短い
短かったり 長かったり
この限られた時間の中 ....
酒の自動販売機の前で
近所のおじさんは
ワンカップのボタンを押す
がたたん
おじさんは
しゃがみこむ
しばらくして
立ち上がったおじさんの手にあるのは
完全に飲み干され
....
三年後にはいくつになる?
五年後は?
答えはわかっているけれど
どんな自分でいるのかわからない
昨日と今日
おなじわたしにみえる
中身は同じじゃない?
大木の前できいてみる
....
叫び声に満ちた夜だ
すべての距離が叫んでいる
だがこの叫びは全て
私自身の黙された叫びだった
闇がつぶれている
渦を巻いている
夜の風景ばかりが
激しく身をよじるが
私はも ....
いじけていてもしょうがないから
しゃんと背を伸ばして立っていよう
この青い青い空の下
大きな大きな樹のように
この時代に生まれた
幸福と不幸を見つめて
大きな大きな根を張ろう
やがて ....
血は血となり
肉は肉となり
骨は骨となる
魂は心を試す
魂は心に眠る
魂よ
心となれ
ベイビースター
ひとり部屋にうずくまって 灯りという灯りをすべて消すと
明るい世界に すっかり目が慣れていたせいで
その刹那 僕は自分の手のひらの位置すらすぐに見失った
僕はここに居ながら ....
わたしの居場所ってどこにあるんだろう。
そんなとこ、あるのかな。
会社にはないし、住んでる街にも、自分の部屋にさえないように思う。
電車に揺られていると考えちゃうんだ ....
雨なら外を見たくない
優しい人なら会いたくない
時に多すぎる感情を
いい香りの紅茶で飲み干して
心の中に吹く風は
ふうっと長い息にして吐く
なんでもない
なんでもないよ
....
お前はいいヤツだ
そう言おうとすると
熱いものが
こみあげてきて
とうとう
言葉には ならなかった
世界中に
大声で叫びたいのに
その言葉は
深く胸に還り
暖か ....
セミの上半身だけが
おちていました
体内に抱えていた
音は開放され
世界が
せかいのすべてが
共鳴室になったのです
ふるえるのは木々
波はゆらぎ
やがて雨を降らすでしょう
....
スニーカーを脱いで
靴下を丸めて
砂に埋まる指は
すこし
つめたい
服は着たまま
視線はとおくへ
からまった滑り台が
何本もうねうね
バッグの底の
イヤホンみたいに
沖の ....
あなたがぼくを愛してくれるので
ぼくはここに生きていられる
そしてまた同時に
いつ死んでも構わないと思えるのだ
心の底から
愛は蒼穹の奥に実り
愛は深海の闇に茂る
愛は春先の風に ....
強烈な台風で
日本列島がもっと太平洋よりに動いて
面倒くさいアジアから抜け出せたら良いなあ
とか思っちゃうんだけれども
かといって
カリフォルニアのちょっと横ぐらいまで
行っちゃったら
....
Ⅰ<夏も終わりの>
夏も終わりの
夕ぐれの海辺にいって
大きな貝殻を 見つけましたか
まるでひとつの 終止符のように
眠っている 白い巻貝
貝の耳に あなたのここ ....
真実というの、
多面体について推測することを
誰かを信じたり信じない
曖昧さを拭い去って
女の果実は甘く
夜を抱けば朝が焦がれる
水槽で泳ぐ
海を知らない魚にとっての、
す ....
二十代後半、夏の三千メートルの岩陵から墜ちた時のこと−
次から次に
岩にぶつかりながら
肉体の感覚は麻痺していく一方、
意識はより鮮明となっていく
宙を舞い墜ちながら次第、
次はあ ....
臨死の翳を
微かに 背負いながら
徒労の日々と 無意味の夜毎を送り 迎え
スプリングベッドに
猫背を沈めて
天井のモザイクを
眺める ....
【あの手 この手】
あれは
てあて だったのだろうか
その手に触れた途端
理由の わからない涙が あふれた
どのような ゆえんで
私がその場に 辿りついたのかは おもい ....
むかし、三年ほど住んでいた中都市を車でめぐる
広大な敷地にいくつもの工業団地が立ち並び
その周辺には刈り取られた田圃が季節を煽るように敷き詰められている
なつかしい名の鉄工所や、古いビルもまだあ ....
私が私にできることは、
私が私を私からぬきとること。
肉をぬきとって血を降らせて、
骨をぬきとって風を吹かせて、 ....
並ぶ。
猛暑日に並ぶ。
炎天下で並ぶ。
そんなに食欲もないのに並ぶ。
話題の店だとすすめられたから並ぶ。
暑いけど並ぶ。
暑すぎるけど並ぶ。
やっとのことで店内に入る。
満員。 ....
返事がこなくなって
1000年がたった
もしかしたらあの空の
ちょっとうすく雲がかかったところにひっかかっているのかもしれない
ひな鳥のはじめての飛行を手助けしているのかもしれないし
ゆ ....
どうして どうしても
美しいだけが
とりえなら
海とか空とかそういうのに溶けなかったんだろう
こんなにあふれても
溶けなかったんだろう
答えみたいな問いのなかで
眠ることにする
....
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