それでも人生にYESと言う
摩耗していくだけの人生に
磨り減っていくだけの人生に
果てなき消耗戦の人生に
逆転など有り得ない人生に
それでも人生にYESと言う
何度でも言う
人生に意味は ....
自衛
隊に入ろうと謳った
高田渡わ今でもそう言い切るだろうか?
自衛隊が死ぬリスクなど
どうでもいい人達か溢れている
でもデモはデモクラシー気取りで
みんな保身ばかりで ....
素晴らしい人生の始まりを祝おう
聖なる夜に結ばれたわたしの両親と
それから十月十日数えて生まれたわたし
美しい人生の主人公になるために
生まれたわたしを祝ってください
それから ....
迷宮で廻すルーレットには
なんの不可抗力もない
風に繰られる日誌のような
待ち人しらずがそこにある
許可もなく
陰影もなく
皆無もなく
わずかばかりの定義だけを添えて ....
無聊のいちにちがながれた
そして 浮力さえなくした
卒寿のおひとりさまは
ナツメ球をともしただけで
青い春 赤い夏 白い秋を
ぼやけた回想のスラ ....
秋は漂うもの
木陰の道を蛇行し地の上を這いときには上空を舞う
風とは全く無関係に辺り一面を漂っていて
思いがけない屈折や飛躍をする
動物や植物や人間に時折吸い込まれては
全く無関 ....
よごれた皿を洗うことはたやすくできる
こころを洗うことは容易ではない
精神のよごれが頂点に達して
いつもこわれっっぱなしの回路をさらに脅かす
どこの惑星で治療をうけたらよいのか
基本 ....
もう金木犀の匂いがする
どこにいるのか探している
まだ都会の星空ていどの花
写真には写らないていどの花をみつける
それがどれだけ本当でも
欲張りすぎたらダメなんだ
....
ねえ、ボクたち
知ってるかな?
詩ってね、素敵な言葉の
組み合わせのことなの
言葉の素敵な組み合わせと
言っても良いわ
この場合の素敵って
ボクたちはきっと
きれいなとか優しいとか
....
こんなこと
すぐに言い出すべきじゃなかったし
ぼくはあれこれ言う前に
彼女に確かめるべきだったんだ
見抜くべきだったんだ
今日
ぼくは一人の女の子を
「不幸」にした
何度目 ....
君と会えなくなり
どれだけの時間が
流れたのだろう。
君は今もあの街で
元気に笑っている
のでしょうか。
僕は君と過ごした
その街を離れて
遠く岐阜県大垣市で
毎日必死で働い ....
引きずっている。長く長く後ろに。それは影とか
裾とか後悔とかそういった目に見える見えないに
関わらず集められたあるいは集まったものたち。
だから、走れないし跳べないし踊れないしアタシ
大地に張 ....
電通か博報堂が
今年はデモ推しと決めたので
デモブームなのだという考えは
韓流ブームが電通発信だったというのと
同じくらい眉唾ものだ
何故なら
国会議事堂前に集まった
デモ参加者数が ....
それはとても柔らかくて静かな日だった
わたしは視力を失いかけている母の目を治すことのできる医師が
この地にいると聞いて はるばる この地にやってきたのだが
偶然にも その夜は、祭りの日 ....
一人のタマシイ
踊り廻る幻覚のなか
独り在ること 瞑目し
漂う秋の甘やかな香に
愛の繋がり失いながら
一年の時が過ぎたこと
両手のひら打ち合わせ
澄んだ響きの木霊
耳傾け区切り ....
俺の家族に5億くれるなら
今すぐ人間核兵器になっても良いぜ
ただし俺が生きている内に
口座に振り込むことが条件だ
現在派遣社員で
月収手取り15万円の東山田俊男さん(47)
の発言が話 ....
ちょっとだけつく嘘まやくみたい
ほんとばっかりじゃつらいよね
裏切りがきらいなあなただけど
ほんのちょっと
まじる嘘にはきづかない
やさしくごはんをよそうから
むかいあってたべまし ....
悪びれることもなく時は捲れ
ゆるゆると確実に老いてゆく
胸に立ち込める冷たい霧
晴れる間もない
季節より早く深まったあなた
色づく言葉が黙々と
忘れ去られた詩人の墓を覆う頃
斜陽に目を細 ....
時雨が足元にうずくまる真昼
また丸い空洞の空間から埋まってゆく観念がある。
静けさを避けて 腫瘍のように広がる言葉
巻き上げたほこりすら元の地に返す言葉
すべてに人の顔を描かずにはいられない画 ....
マルティン・ブーバーの我と汝の対話を読もうとしてやめる
内包する彼との対話を積み重ねていくうちに
対話の薄い層ができあがりそれがやがて海となる
海は陸地へと流れ出して川ができる
川はどこまでも ....
熟された精神の元は若い心なのだろう。
小学生二年生の頃、弱肉強食とよく言う生徒がいました。
「あなたの好きな言葉」という紙にも書いており
その頃、わたしも彼と同じ齢だったものですから
ライ ....
夕陽が
巨大な刃物に見えると
あなたは言う
浴衣の袖に
夏の終わりをぶら下げて
つま先で感じる
感じているらしい
闇とか、それ、本当か。
八月の深い所で
あなたが書いた詩は
セ ....
150916
この石は瀬戸内海の青木石だから長持ちするんだ
黒が人気が有るけど、ほんとは白の方が良いんだよ
幼い孫の手を引いて祖父は真新しい墓を満足そうに眺めて ....
深夜、遠くから爆発音が聞こえる
それは濃すぎて圧力が高まった闇の暴発
あるいは居場所を失った光の散華
あるいは人間の諦念が投擲した幾つもの痛みや欲望
深夜、もはや爆発音は聞こえない ....
薄くうつろうもののかたまりが
轟々と夜のはじまりをゆく
剥がれかけた
光の重なり
見えたり消えたりするものが
左側をしたたり落ちる
布や布状のものすべてが
四角い ....
吐き出せば 楽になる
だけどこの世には
吐き出せる場所がないよね
なぜこんなに人を嫌うのだろう
それなのに
なぜこんな人で居るんだろう
庭の隅にあの子はいつも 忘れられては置き去られ
白いお顔は赤くなり やがてはそばかすだらけになった
忘れられてもあの子は僕を 忘れてくれやしなかった
一冬越したあの子は違う
置き去 ....
何時も山裾を眺める君のこと
忘れるはずもない
約束だけが残っている
いつかまた逢おう
人として生まれ輪廻は続く
約束だよ
ラフロイグを呑みながら一緒に語ろう
些細な日々のことでもいい ....
本棚には
山にのぼるまえの登山家と
ネクタイをしめるまえの政治家
それからドラック中毒の神父さまと
やわらかい夢が眠っている
もうすこしわたしは
旅をしなければならない
鍵をかけ ....
山にキノコ採りに
出掛けたジジイが
3年経っても帰ってこない
「誰か捜しに行けよ!」
と誰も言い出さなかったので
そのままになっていた
みんながジジイのことを
完全に忘れていた頃
....
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