識者は囁かれる
「きょうが 最後とおもって いきよ」と
そして その垂訓は
淡い桃色のこだまとなって
渦を巻いている が
哀れなことに
卒寿となった ....
よく知らないけど蔓延るアイドルたちが
やすっぽく人生の応援ソングを激しく踊って歌っていて
耳には残らなかったけど彼女たちも
生きるのには実際必死なので、あたまごなしには行かず
....
とんでもない独裁者でも
反米だったら
応援します的な
雰囲気を醸し出している人々は
自分でも何だか
分からなくなっちゃってんじゃねえか
あっ、そうだ、デモしろ、デモ!
戦争はんた~い ....
ぷろろん ぱろろん
ぽろらん むろらん
どんな音にしたら
聴衆が どよめくだろうかと
本気で考えて
鍵盤の上で 眠ったモノクロ
猫が行き過ぎる街
音が粋すぎるマチが合わな ....
くるしいね、
きみはかわいい
よるをほどいて
ほしをみている
たのしくても
いつかはおわるね、
どうせぼくらは
つかのまのできごと
さびしくなるね、
あそぼうよ
これか ....
世界は認識の中にある
平面に沿ったGのみの世界
天井が眼下に
床が頭上に
滑り落ちながら
眼下に床が
離れた鉄棒の上から
回転しながら上昇し
そのまま落下する
視点から眺める部屋の風 ....
枯れ木を集め
キャンプファイヤーを囲み
酒盛りをする
原始の力を競うように
空になった瓶を海に投げた
あなたに免じてと
きてくれたのに
ビーチへ向かう途上で
車をおりた
....
深い森の
キャンドルマン
月明かりを頼りに歩く
白い頬の
美しい溶け跡
熱帯雨林の
バナナ姫
川辺に座ってボートを見送る
{引用=メトロノームは振り子を揺らして
僕のピアノにけちをつける
きついオールドミスの先生のように
かちかちかちかちかちかち
ごめんなさい先生
今年は一度も笑いませんでしたね
....
{引用=庶務課午後3時47分
繊い太陽ゆらゆらと
甲板に整列した水兵たちは屈託ない笑顔で手を振り 敬礼
西の方角へ おちてく ああ、
不幸不幸不幸なわたくしの
わたくしの儚い夢は瀕死です ....
ぼくたちは
いつの間にか忘れてしまっている
今日という1日が
かつて、はるかな先の日だったこと
ぼくたちは
いつの間にか忘れてしまっている
明日という1日が
やがて、 ....
日めくりを引きむしってこの年を終わらせたとしても
眼前の巨鳥は微動だにしない
獲物が動く瞬間まで瞬きすら
木の実が散らばる穏やかな土の道に
名付けられない子供たちの影がしゃがんでしみついて ....
朝がくることを待ちこがれるほどではないが
ちょっと陽がさす
古い集合住宅の一階の湿気のこもりがちな
鉄筋コンクリートで仕切られた空間が
僕のすてきな居場所だ
教会の鐘はどこからも聴こ ....
日陰に吸い寄せられながら歩く
まるで虫けらみたいだ(>_<)
そんな卑下で悦に浸り
得られる満足など(ノ><)ノ
この日々の その意味を
鏡に聞いても返事は無い( ....
意識の混濁
高熱40度近く
どっさりと抜ける髪
何十袋もの点滴
細い血管
痛み 痛み 痛み
局所麻酔 時間切れ
我慢 我慢 我慢
埋め込まれたポート
カードを渡された
....
鈴虫がばらばらにないて
鳩がまばらに飛んで
脱け殻になった月が雲に隠れて
来たばかりの朝が消えていく間に
あなたのことを思い出せて本当によかった
いない人だからちょうどいい
午前11時半
バスに乗って学校へ向かう
ひどい朝寝坊にまだ耳の中で夢のなかの音楽が鳴っている
鳴りつづける音 瞼の裏側が膨れ上がって
空にバケツが一つ浮かんでいる
中身に憂鬱を貯めこ ....
月がようやく
煌めくような日々にこそ
誰しものひとつしかない夜空へ
静寂という名の平和を
本当に届けられるのか
アフォリズムを
唱えるみたいにして
時間が止まること
さえをも希望する
....
振り返りたいという衝動に駆られる
でも決して振り返ってはいけない
後姿も涙も見たくないから
「下を見て暮らしなさい」
下には下が、
その下には下がいるということを
赤いちゃんちゃんこを着た人は
底なし物差しを振りかざす
下を見て暮らしていけば辿り着く
プラスチック ....
言葉が心を離れていく
忘れたいのか
憶えていたいのか
その狭間に紛れていく
空の心には
よくできたまがい物が
すり寄ってくる
ざらつきがない
苦味がない
後悔がない
生 ....
潮の薫りを聴かせてよ
潮のうなりを聴かせてよ
静かなさざ波を聴かせてよ
満月の彼方に眠る夜光貝
貴女は夜の女神だから
ぼくたちの記憶を呼び覚ませてください
ぼくたちの願いを叶えてく ....
不正会計問題が表面化したQ社は
第三者委員会を設置し
真相究明に取り組むつもりだったが
第三者委員会のメンバーによる
情報漏洩が明らかになったため
第四者委員会を設置し
情報漏洩が何故行わ ....
突然の地震で硝子戸から こけしや人形のたちが落ちて
首と胴体が切り離されて 頭がどこまでも転がっていった
電子レンジがガガガガと 上手く喋れなくなり
冷蔵庫は大鼾をかいて 安眠した
....
満月がおおきく見えることがそんなにめずらしいのか
もうしょっちゅうスーパームーンとか言ってるけどさ
満月なんて地平ちかくにあれば昔からおおきく見える
錯覚なのか光の屈折率のせいなのか ....
新月の夜は
決まって聴く曲がある
深い海に溶けていくような
ピアノの音を
聴きながら
海辺に歩いて
拾い集める
黒の欠片
袋いっぱいに
溜まった黒を
涙と一緒に飲み ....
重い水の中から
泡が鈍い音を立てて昇る
肺に濾過される事で
汚染した人間の気泡が
こんな社会に生きてる僕らは
どうしたって孤独になんかなれない
だからこそ孤独なんて辛いのに
....
時が 煉瓦のように
積まれていく
臨界に達したら
この窮屈で鬱陶しい街も
木ッ端微塵 吹き飛ぶ
わたしはもうとっくに不在しているのに
街だけが存在しているのは
なんとも 気持ちが悪い
....
父の焼く卵焼きは
ほんの少し砂糖が入っていて
ご飯の上に乗せて醤油を垂らすと
一パック分の鰹節が欲しくなる。
(ご飯の上で、湯気の音頭に合わせてゆらゆらと踊り狂う鰹節。)
赤い箸で何 ....
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