あなたの心は
とても広い、白い
とても深い
子守歌の舟を浮かべて
種を撒いていこう
愛しているよ と
抱きしめる
今日いちにち
さみしかったこと つまらなかったこと
傷 ....
白 白い白 白い日
白い目と白い手を
白い夢の白い瞼を白に開き白い壁の白さに列なる白い花瓶に白い花の
白い髪に白く書きつけた白のかわりの白い手紙
白い名は白とは呼ばれずに
....
今日を殺そう、ベッドの上で
首を絞めて殺そう
頭を押さえつけて、喉を掻き切って殺そう
馬乗りになって、もとの形がなくなるまで
殴って、殴って、殴って、殴って、殺そう
....
解体工事中の廃ビルから
鉄材が鳴り響く音が
突然、微かに聞こえた
それは完全に想像
理由も無い幻聴
壊れた仕掛けを隠すハリボテも壊れた
くたびれた様子で
うつらう ....
151001
木を育てるには水を与え植物生育必要な栄養素を与え、日の光に当ててやると良い
そんなの当たり前ジャンと思うのだが、現実はなかなかそうなっておりません。
....
魚を釣りに行きましょうと
手を引かれて行く
氷のように冷たい手である
連れてこられた川辺には
沢山の人がすでに釣りを始めていて
思い思いに竿を上げ下げしている
自分もどこからか
骨のよう ....
小さな子供たちが
毎夜、枕の中で騒ぎ立てる
オキテ、ハヤクオキテ
耳に温かい息がかかって
あまりに生臭いものだから
頭を枕に打ちつけて
子供たちを潰す
何度も何度も打ちつけて
そうやっ ....
地球儀をぐるぐる
世界を静かに確かに巻き込んでゆく
目の大きい宇宙人が「マジヤバイ」と言って
飢え衰えた子供のそばで鳥が死を待っていては
ラーメンの3分を知らせるアラームが鳴っている
....
耐える
この二日続く激痛
脳髄抉られ掻き回され
それでも耐える
独り放逐され
孤立無援で
私というこの存在現実
与えた宇宙の神性
その未知の真意
知らずにして
死ねるものか
....
地上からほかのどこかに通じる
風通しの良い扉が一斉に閉じると
秋の始まりだ
秋は閉ざされながら熟していく
密度の高まった空気と光と音楽
みな緩やかに撹拌され混ざり合いながら
ひ ....
ぶぶぶっぶりっっっっっっ
ぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶり
ぶぶっ
ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶっ
ぶりっぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶっ
ちゃっぽんちゃっぽん
ちゃっぽちゃっぽちゃっぽちゃっぽ
....
きれいな言葉を汲みたいのなら
ゆかりの川へ赴きましょう
手折った枝に
わが身を載せて
澄ましてみるが良いでしょう
そっと
寄り添うひかりの粒を
かぞえてみるが良いでしょう ....
古墳群に立つ
前方後円墳の周り
鴉と古木
楠の古木が一本だけ屹立する
人と古木
楠の古木も敵わない
古木といったところで七〇〇年
その倍の歳月をこの小山はやり ....
床に寝そべって本を読んでいて
なんとはなしにうしろが気になる
真っ黒いもやのような男が
扉の陰に立っている気がして
おそるおそる振り返ってみても
当然誰もいない
誰もいないのに
誰かが扉 ....
夫と言い合いになった日の深夜
冷蔵庫の前に這いつくばって
冷たい床に雑巾で輪を描いた
何度も何度も同じ輪郭を辿って
ただ一心不乱にひとつの輪を描いた
怖い顔で子供を見送ってしまった朝は
....
憎しみは
分かち合うことを拒む
吊るされた人影
すぐさま照り返され
いくつもの道を選び損ねる
大きな水たまり
憎しみは転がり
転がっていることさえも
空隙の中に遺失する ....
ひきちぎられたこころたちが
あきのてんじょうを
およいでいる
うめつくされて
ひしめいている
ちいさないきもののように
おびえながら
むれている
ねてもさめても
どこへにげて ....
スジが悪いって
感じていないとしたら
それだけで終わってるよ
詩もへったくれもねえよ
人としてのセンスの問題だ
しっかし、これだけ
スジの悪いのが
仰山集まったな
呆れるわ
それ ....
金魚や錦鯉を食べるわけにはいかない
ぼくは原始の世界にゆくわけにはなれないのだ
ゆらゆらと泳ぐ世界を観ているだけで
手を下す事を知らない
なんやかんやと食べているのに
金魚や錦鯉は除 ....
何も知らず
生きるものは
少しだけ
優しくしてほしかった
もう少しだけ
知識が劣っている間に
とんでもない命令を
自分の責任ではないことを
押し付けられているようです
そもそも無 ....
目を凝らす。
無数の死体が見える。
目を凝らす。
無数の家が燃えている。
目を凝らす。
子供たちが泣き叫んでいる。
目を凝らす。
母たちは血を流している。
目を凝らす。
父たちの腕に ....
夜、よるが終って朝がくる
来た、朝がきて、光は
体のかたちに心を整えるが
ほんとうは心のかたちにからだを沿わせたい
紺色のクローゼットとか壁の白とかも、
でも本当にしたってそんな ....
ジリジリと時が過ぎてゆく
届かない荷物を待っている
何かが邪魔している時間
絶えられない焦りとせめぎあいの中で
インターフォンが鳴るのを待っている
来るのか来ないのか
ぎりぎりの時間だ ....
出会いのカウントダウンの始まりは
いつも突然現れる
乾ききった優しさと 歪んだ笑顔
細く白い指先と 甘い言葉
私を取り巻くすべてのものが
ひとつの頼りない空間を作り出す
左足の ....
名無しの歴史教科書
誰だろうってぱらぱら捲ってみれば
私も同じ名無しさん
あんまりはげしく抱きあったので
朝には顔も忘れてしまった
バスルームに焼けのこった
愛と情とは
紙袋に入れて駅のホームに置いてきた
西日に首を傾げている
絃を爪弾きながら 全く
永遠の光芒の野は無邪気で
故に無伴奏から不在を学ばず
そのままです神さま 私は全く
手放した数多の心には
なみだを送り毛布を送り
子守唄 ....
文句があるかとムンクが叫ぶ
天狗になるなとコングが応じ
透明ゴングが鳴り響く
ガンガン玩具でやり合って
「レフリー チョークだろチョーク!
「何がジョークだ さっさと絶句 ....
私に花を差し出した君は
ほんのり口元に笑みを浮かべていて
花を分からない馬鹿を付きつけられた気分で蹴散らした
分からない私に
分からない花を贈るな
散ったアネモネ足元を飾る
靴はレース ....
気持ちは外を歩き、仕事のプランに燃えながら、
身体は、病の鎖でベッドに繋がれている
これがこれからの私の姿なのか。
二十四時間、寝ながら点滴を受ける
それが、今の私の唯一の仕事で ....
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