人 人 おまえは
ひと
噛み砕き
噛み砕かれ
野にあいた
暗い穴の淵に横たわる
天気雨
小さな蜘蛛が隠れる場所
風が
少しずつ少しずつ
強くなってゆく
....
リル
このあいだ 21日のことについて話したよ
あれはある種の アノマリーだったんだ。
たった一度の命を
祈りに変えた経験は?
そしてその気持ちは?
この手紙は必ず届く
問 ....
喋ってはいけない夜よはやくはやく
ぼくらは一人一人潰されていく
空気をすうようにかおをあげると
そこだけが赤くあとは青い
ぼくらは祈り祈られる
望まない死を望むようになるまで
こんなこと
どんな顔をしていえばいいのか
笑って誤魔化したいけど
こんなこと
一度しか言わないから
笑って吹き出すなよ
キスする理由は一つしかない
でもキスしない理由は2つ
男 ....
イラク戦争で
子どもを連れた現地の女性が
米軍に向かって
手榴弾を取り出したとき
米軍の狙撃手が
彼女を撃ち殺したことは
正当な行為
なのだろう
狙撃手が
自分は同胞のために戦っ ....
えげつないカステラ
三切れ
夜に鰻を食べると
骨が喉に刺さる
本を飲むと痛み
ブックマーク
「今宵は月が綺麗ですね」
満月から三日目の今日
「ええ解らないぐらいに欠けてる具合がとても」 ....
しだをもらった
めずらしい種類のものだというので
別に鉢を新調して植えつけてやる
さほどうまくはない手つきで
子供の手指ほどの根を土に埋めて
ひとまず一鉢を仕立てる
それを枕辺に置いて眺め ....
佐世保高一女子と名古屋女子大生が
反戦活動を行っている
彼女達の言い分はこうだ
人殺しは
人を殺すことだけに
価値を見出だすものであり
人を殺すことが目的そのものなのだ
従って何か他 ....
押し入れに
妙なキノコが繁殖しても
俺はそのキノコを食いながら
生き続けてゆける
何は無くても
生きてゆく
貝のような耳をそばだてて
微かに
波の音をきく
貝は何処にいるのだろう
貝はどこに居ても家を持っているんだ
じっと蹲りながらも
家を持っている
波にさらわれたとしても ....
この暴風の中で
どうしても僕が吹き飛ばされないのが
とても不思議だった
こんなにも無価値で
こんなにも無意味で
泣きそうになるくらい軽く脆いのに
自己分析をして
捜し出した犯人は ....
着いて翌日の朝は
マスタード色の
プラスチックのコップに注がれた
オレンジジュースで始まった
初めて見るプラスチック製のコップに
本物の生のオレンジジュース
九つになったばかりのこどもには ....
久し振り
雨粒 一つ 一つが
ゆっくりと 煌めいて
わたくしに
挨拶をして くれているかの ような
錯覚
それでも
嬉しくて
幾つもの 笑顔が
惑いながら
揺れた ....
ポエジーは
朝の光りだ
目覚めれば
其処に在る
生活に在る
卓袱台にだ
靴を履いて
路傍の歌に
耳を澄ます
空を見上げ
今日を思い
店頭の魚の
記憶を辿り
海を目指し
陽が ....
やさしいくまは
なんにも食べずに
やせている
かつてつややかだった毛並みは
ぼうぼうにとがって
やさしいくまは
そのうちひとかたまりの茶色になって
ちょうどきのうの晩ふきあれた強 ....
「本」という字は一画ひくと「木」になる詩、育てるからには木からと思い立って種を買う。なんの木だか知らないけれど窓辺に置いたプランタへ植えて水をやる。「水」という字に一画たしたら「氷」になるから水やりは ....
諸行無常
是生滅法
生滅滅已
寂滅為楽
宇宙の果てはあるのだろうか
だが
その宇宙の外にも宇宙があると感じている
そしてまた宇宙がある
閉じていながら
解放されていた ....
大根の葉についた青虫を
箸でつまんで地面に捨て
それを踏み潰す
青虫を見つけては
箸でつまんで地面に捨て
それを踏み潰す
そして小さな畑を一周する
朝の仕事を終え
しばし畑を見つめ ....
千円で二冊
手頃なんだから、
、と、擦りきれた本にきれいなままの文庫本
何故か捨てようにも捨てられない
同じような顔をして段ボール箱の中に眠ってる
たまに取り出してページをパラパラ ....
「もう誰も、必要とは思わないのですね・・・・。」と
黄ばんで染みだらけのまま
段ボールに詰められて家を出る文庫本の呟きが聞こえた。
私は
父の遺骨の欠片をぽっけに入れたときのように
読 ....
胃が悪化してきつい朝
今後のことを考えるためにわかばに火をつけた
ほら、また、咲いた、
本の花
読むたびに
ひとつ、また、ひとつ、
書店に種を選びに行き
本棚に種をまく
パラパラと
水をまく
色とりどりの
本の花は
読まれる時を
待って ....
人は
なんどころんだら
上手に歩けるようになるのだろう
人は
なんどないたら
上手に笑えるようになるのだろう
だいじょうぶだよ
まるでごむまりのように
やわらかいきみをだきしめる
....
夜、雪が降り止んだ頃、夜行性のノウサギはいっせいに跳ねだす
カンガルーのように飛び跳ねる後ろ足の腿の筋肉は巨大で
前足と後ろ足は途中で交差し、雪原を跳躍する
むき出した前歯をそっと樹皮にあてがい ....
ふと 空を見上げると
蒼かったのだと気づく
鼓動も、息も、体温も
みなすべて、海鳥たちの舞う、上方へと回遊している
ふりかえると二つの痕がずっと続いている
一歩づつおもいを埋め込むように ....
今日の日も
沈んでいった
まだ
僕たちには日常があって
まだ
僕たちの日は爆発しない
それでも
スライド
カレイド
いつか
二度と二度寝すら出来ない世界になってしまったりするから
....
心夜の域斬れ しんやのいきぎれ
粒焼き喜来 つぶやききらい
火杜離がいいから ひとりがいいから
賭粋 といき
まだ四六もならず まだしろくもならず
南尼もかも酎途犯羽 なにもかもちゅうとはん ....
深夜の息切れ
呟き嫌い
一人がいいから
吐息
まだ白くもならず
何もかも中途半端
寝れず泣けず愛せず
愛されたい
日に日に老いていくならば
鈍くなりたいのは今
幾分もやることは無い ....
ため池は空をうつすが
空はため池をうつさない
涙と呼ぶには
あまりにもふかい緑色のなかを
どこまでもどこまでも進んでいく
16歳の
おのののか似の
女の子が
とてつもなく
可愛いと感じる私は
変態なのかおのののか
(へんたいなのかおのののか
韻を踏んでるのかおのののか)かと
居酒屋の勘定の際
感情的にな ....
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