うそつきは
どろぼうのはじまり
と言うけれど
泥棒になるには
嘘をつかなきゃ
いけないのか
むしろ
自分の現実を
受け止めきれなくて
どうしようもなくなった時の
衝動な ....
誰もが夢見る自由は
ほんの少しの解放で
本当の自由を知らない
空に浮かぶ雲を自由だと思った事はない
自由とは自由なんだと言い聞かせ
生きる事も死ぬ事も
生まれる事も生まれない事も
一 ....
今日は日曜日なので家族と駅ビルにでかけた
ちびやろうが駅ビルのはじっこにあるスムージーとパスタの店がきにいっているのでいつもそこに行く
ちびやろうはミートソースしか食べない
飲み物はブルーベリー ....
デジタルに深呼吸して
目には見えない空を
本能でちょっとのぞいたら
そう、恋をきめたら
大丈夫をふるまうんだ
逃げないで
体幹で
ゆびさきで
忍者みたい ....
東南アジアは果物の宝庫だ
見たことも聞いたこともない
果物が道端で売られている
果物好きの
ヨシダ先輩が
ビニール袋に一杯のピンポン玉みたいな
真ん丸果物を買って来た
そして
僕に向か ....
人気歌手が
地球温暖化を防ごうと
歌う声からCO2が少し出る
歌を聴いて熱狂すれば
より多くのCO2が出る
それをテレビで放送すれば
電気供給のため
かなり多くのCO2が出る
それを繰 ....
「採用にあたって、残業はできますか?」
「はい、もちろん体力には自信があります」
「そうですか、高校時代はどんな部活動を?
「いえ、高校時代は帰宅部の部長でした」
「帰宅部に部長がいる訳がない ....
年度の途中で他の課に異動し、2か月ほど経った。新しい課の職員と互いに腹を探り合いながらも、その腹の探り合いの中ではぐくまれる親しみがあり、いつしかそれは互いの気遣いに変わっていった。私も少 ....
両手で掴みとった羽根が、
灰になって消えていく。
白い大地に佇む夢で目が覚めた。
(もう、約束はしない) ....
妙に白茶けた道を
道というより橋かもしれないが
いつの頃からか歩き続けている
疲れて立ち止まったとしても
死んだ馬が頭を押しつけてくるので
休むこともできず
馬の冷たい鼻息が気に障る
な ....
マリィ
いまはどうしているのか
二十歳になったおまえが変わった時は
さすがの俺もびっくりしたぜ
おまえはスロウなダンスが好きだったよな
赤いハイヒールがとても似合っていた
....
魂は存在するのか
聞かれたから答えた
聞く方も
答える方も
大切なモノを失っている
あくまで他愛もない質問
あくまで他愛もない答え
互いにさ
人の左胸には鳥籠があり
鳥籠が在るんだか ....
誰もがみな死を用意していた
そして伝言だけが残ってゆく
ただ一言の言葉が残るだけ
残された者の涙がひとしずく
花をたむけるならいは
原始から
すでに三万年を過ぎている
....
最近は、ずうっとご飯を食べていない。
胃を失くしたぼくは
ご飯が苦手なんだ
病院に通う土曜日は
予約をしてから
松家の朝定食
安いのにとても美味いのだ
痩せた身体をひきずりな ....
黒曜石は砕かれた
もうずっと昔のこと
何もかも失ってちっぽけな存在だ
もとの自分がどんな形をしていたか
思い出すこともできない
以来 変わらず尖ったまま
今も誰かの指が血を流している
....
海の青は虚構
掬っても透明
僕らは
海と少し溶けた
白い壁の内側で
生きてゆく
「たまに夢を見るの
黒いふちどりの報せが届いて
涙で海ができてるの
君が死んだら悲しいな」
....
近くの神社で節分祭がある為
実家では父の職場の人たちや知り合いが
やってくる
私も久々に実家に帰って
お酌なんてしたりして
夜
....
【酒場にて】
俺のような誇り高い男はな…
そのとき彼は一段と高らかに笑った
そして転げ落ちていった
何処までも転げ落ちていったのだ
私は月明かりの映える窓際で
杯から転げる音を聞いてい ....
キンタマ袋には
意外と
毛が生えていないことに
気付いたキンタマ王子は
陰毛が守るべきものは
キンタマではないと悟る
「私は自分を過大評価していたのではないか?」
キンタマ王子は悩み ....
パクリパクリ
月は太陽のパクリ
チンパンジーは人間のパクリ
ナポレオンはいいちこのパクリ
エジソンはドクター中松のパクリ
モーツァルトはキダタローのパクリ
パクリパ ....
(誰かが見ている)
そんな気配で
窓を振り返ると
一匹のしらすの目があった。
思い出した、
弁当箱いっぱいの
ぎ ....
その日は
お花見の桜より うんこの話のほうが
うつくしかった
お隣さんが用意してくださった花見弁当を囲んで
いっしょに 盲の方と お花見をした
お洒落な桜色のスカー ....
(鍵はどこだ、鍵はどこだ、)
誰かが後ろをついてくる。
(鍵はどこだ、鍵はどこだ、)
何かが握られている気配 ....
大切な人に手紙を書いた
心を込めて書いた手紙
郵便ポストに投函した
街中の郵便ポストは
人の心と繋がっている
心で生み出した言葉が
相手の心に届けられる
郵便ポストは心 ....
(明るさに滲みた空があり
されど傘は閉じられず
雨はぽつりぽつりと降っては消えて
湿りを立って眺めるばかり)
秋雨のうっすら青いなかを
ほのかに明るいほうへはからずも振れて
ふわ ....
手首の傷は
一昨年の
5月5日の夜
ブサイクだし
ポエムなんか書いてるからキモい
と言われフラれた時に
同情するなら
アソコを舐めろ的に
勢いに任せて
やったリスカの跡
この跡を
....
夕暮れだろうか、明け方だろうか。
深い森の中に薄紫色の光が差している。
薄い霧のかかるどこか懐かしい空間で
いくつもの死と生命の誕生とが
上品な絹のように織り交ぜになっている。
遠くか ....
色々なことがありました
でももう少し
いやまだまだ欲しいのです
いつまでたっても消えることは無いでしょう
僕は生きてる
何をするかはどうでもいいの
あなたはあなたでいてほしいから
好きなようにして
それすらなくなったらい今まで以上に
私を愛して
私は今まで以上にあなたを愛せるでしょう
だってあなたは傲慢だか ....
ちっこい白と赤の金魚
ちっこい赤の金魚
それより大きい赤の金魚
目の飛び出た黒い金魚
妙に細長い白と赤と黒の金魚
ぶくぶくと飛び出す泡っ粒
広がる水草と背の低い尖った造草
みんな仲良く餌 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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