神さまなんて信じてないわたしだけど
太陽を神とすることにした
わたしは確かに太陽から
うまれたんだとおもうから
困ったときも
うれしいときも
太陽を想う
なんだか顔をあげたく ....
弁解の余地なく
悪徳の日々だ
どこへも出かけない日
動物のように食べ
3キロ太った
人生の入り江に
打ちひしがれた椰子の木の流木が
浜辺に突き刺さっている
幸福を憎悪す ....
別手が側面環の中心部から這い上がる
リ紙を平面からわずかにそらせて
青島からやってきた肺殼隊の銃声にも
別手がある。常に別手が。
そうしたまま、多くの人-知が消滅した
それらは皆、羽のな ....
まだ三角形の底辺にいる気がする。転がる気配もない。器用にもなれない。
あなたにならどれだけ深く刺されようとも、痛みを感じていたいと思う。
こんなにも思っているのに、あなたは何一つ考えていないの ....
夕闇の空に
漆黒の羽根を羽ばたいて
ゆれてゆく蝙蝠は
羽虫を追う
十五時のアパートの屋根にこびりつく
蝙蝠たちは
飽くこともなく羽虫を追いかける
哀しいバンドネオンが歌い
....
「キンタマ王子くんのキンタマって
キンタマキンタマしてなくてイイね!」
川越に住むブスカワ女子高生のまゆちゃんに
そう言われたとき
キンタマ王子の背中に
ゾゾッと寒気が走った
今まで感じた ....
ミアタラナイっていったら何を思い浮かべる?って聞いたらやっぱりメガネかなあって答えるそんなあなたが好きなんです眼鏡めがねはいつだって足らない時間スマホ片手に無駄に過ごすのに夢中で見足らないテレビならチ ....
キンタマ王子は
シンクロよりも
フィギュアの方が好きだった
特にアンパンウーマンこと
伊東みどりの大ファンだった
芸術点など無視して
テクニックのみで勝負する姿に
涙することも度々だ ....
或る日の朝に
電車に乗った
ふと見た貴女の瞳がとても透明で
あまりにも透明だった
ぼくはとても驚いた
揺れる眼差しの果てに
何を観ているのだろう
住宅や公園が過ぎてゆく
....
ミルキーウェイ milky way
この川は誰かの涙 止め処なく流れる悲しみ
水面に浮かぶ星屑は 叶わず散った誰かの願い
掬おうしても 指の隙間から逃げてゆくの
彼方の君の笑顔 ....
(最後まで、引き渡したくなかった大きな身体。)
「お骨になっちゃったから、仕方が無いね。」と
諦めた様に叔父さんが呟いた。
「お骨になっちゃったから、仕方が無いね。」
マイクロバスに乗 ....
新館と旧館を繋ぐ渡り廊下が
道路の上にかかっていて
それをくぐって行った先が海です
わたしたちが着いた頃にはもう真っ暗で
大急ぎで荷物を運び入れ
各々の部屋に落ち着いたのでした
厨房の火は ....
床に流れた黒髪は
流れ 流れて何処までも
白い柔肌が静かな鼓動に波を打つ
君の背中に彫られた地図をたどれば
エルドラドに往き着くのだろうか
果てしない疑問符が襲う
ぼくはまるで ....
一面の海。一面の空
波の飛沫のとどかない中空の城
折れた七節を
秘密の糸で縫って
生き返ったと
誇らしげなきみに
魂について説く
きみより多くを知る道理はあっても
深く ....
午後三時を過ぎると
気持ちがおかしくなる
行かないで今日
光りよまだそのままでいて
午後三時がもうすぐ
わたしの部屋に訪れる
お願い来ないで
気持ちがおかしくなる
午後三時は地 ....
僕は まだ ここにいる
君は まだ ここにいる
皆は まだ ここにいる
ふと思い出す 当たり前のこと
ふと思い出す ごく当たり前のこと
ふと思い出す 当たり前ではないということ
....
キンタマそのものの威力の
衰えを感じ始めたキンタマ王子は
このままではいけないと
キンタマに桜吹雪の
彫り物を入れることを思い付いた
ちょうどラグビーブームが
到来しそうな予感もするし
....
消えない泡と見えない泡が
手をつないで終わりを見ていた
おぼろな背中 光の蔽い
けだもののかたちの曇を見ていた
指を灯す指を絡め
指を照らす光を見ていた
歪ませ ....
降りたはずの人が
まだ乗っているのに
そこに居る人々は
誰も何も尋ねないのだった
列車がいつのまにかバスになり
やがてワゴン車に変わっても
共に乗っている人々は
....
地下二階で 小説を書いている
と、謂ったのは誰だったかしら すっかり忘れてしまった
ね、詩人はどこで詩を書くの?
地上?
地下?
雲の上?
あ、そうだ 地の底かしら
小説と謂えど ....
産んでくれた親がいるから
決して言えない言葉がある
線路の露に消えていった彼の想いは
やっぱりものすごく悲しいけれど
もしそれが本当だとしたら
分かる かもしれない
語られない事実 ....
マルチポスト
屋台がひしめく中を抜き足差し足
敵に見つからぬようぐっと腰を落とし
気配を抑えて中心へと向かう
一時は絶望に襲われたものの
そこはそれ我ら歴戦のつわもの
べっとりと黒いオイルを体に塗り
影 ....
一面は乾ききった砂の大地
太陽が容赦なくあぶりつける
植物の集まりかと近寄るも
風が作り出した砂の山陰だったことに落胆する
重たい熱風が背を押し付け
やせ細った体は倒れ ....
暗闇に ぽっかり浮かぶ 花たちも
そりゃあ オツですけれども
一瞬の 静寂とともに 視界を染める
白い 塊が
ガイコツの ようにも
キノコのようにも 想えて
切ないのでした
....
それは
いつも
傍らで
鱗粉の睫毛の爆発を
捕食する
鉛雲の底辺を結び
つめたい足の自閉した雨が
背を反らしながら
あなたを
呼びとめ
あなたは
....
左手で書いた鏡文字 かたるしす
溶解して揺れる かくざとう
しっぽを振っているにもかかわらず
熱帯魚の水槽みたいな胃
汗まみれで凍結した手紙は私のために詩を唄わない
....
151018
あるはずのものが無い
無いと思ったものが有った
見回したところ、平坦に見えても
凸凹があり、水溜りがある
雨が止んでしばらくすると
消えてしまう水溜 ....
私は誰だろう
今日も暗い原宿の道を そして
どこかに向かって 歩いて やがて
たどりついた いつしか この部屋に
水曜日にゲスの極み乙女のライブを見た
私は客層の中で浮いていた
そ ....
ことばをさがしながら
五万の文字をたどる
幸せなのか
どうなのか
私には解らない
一日に百文字を覚えたならば
二年以内にすべては解けてゆくのだろう
眼鏡を着けたり
外したり ....
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