雨
そうあの時もこんな
雨
僕は駐車場で流れる雫を見ていた
助手席のシートに深く沈みこむ
君の存在は
抜け殻のように揺れていた
車から ....
嫌な過去は誰でも消したい
良い思い出は脚色して無駄な部分を消したい
自分の過去の不完全な行いを消したい
幸せな思い出をえんぴつでなぞってから消したい
消ゴムで消せたら
消ゴムで消せた ....
{引用=おい、
そこの石っころ
居てもいいよ
と 云ってもらえて
居るのかい
、それはだれ
だれがそれを決めているの
「なに」ならば
そう云ってくれるの}
貴方は
決して
手離してはくれない
こんなに長い
時を経ても
誓いは
永遠に
貴方を置いて
誰のところ
に行きましょう
幾千の
時を超えて
人々の
心を捉える
....
勝たなくていい
負けなくていい
それで、いい
秋が深まった休日
ある日私は友人と地下鉄の出口で待ち合わせた
彼に驚かされ 携帯を アスファルトに
私は不意に落としてしまったけれど
倉庫街にある画廊に
私達は向かった しかし すで ....
生まれてきて いつかは枯れていく
あの草は
わたしと出会えたことを
知っているだろうか
何も気づかず 何も気にとめなくて
ただ生き 息づいているだけ
息絶え絶えで
天に伸びる その ....
虫の音が止んだ
誰かが あたしの名を呼んだ
そんな気がして 振り返る
杉木立の陰から 雌鹿の目が見ている
闇の中に去っていく人に
かける言葉は いつも
木枯らしに引き摺られて ....
記憶は眠りで留められて思い出すときには一つの
うねる襞となっている
まずは糸の一番最後に玉結びを作ります
それから布に針を通していきます
縫い終わりましたら、
しっかりと玉留めをして ....
キンタマ王子は
2015年11月22日に
乗っていた車が
高速のガードレールを突き破り
50m下の谷底に転落し
死んだ
享年28歳だった
転落した理由は
運転中に自称俳句を
インター ....
本当は白菜が食べたいだけ
白菜ペロペロ剥いて
ザクザク心地よい
鍋の中で揺れる匂いがふふっ
昆布が寝てる
水炊きポン酢
鶏肉豆腐糸蒟蒻
コトコト揺れる湯気が出る
私の中で揺れる匂いでふ ....
空が晴れても
雨が降っても
僕らは幸せ
幸せを感じるように移行する
悲しくても
苦しくても
僕らは幸せ
幸せを感じるように移行する
幸せへの移行を
世界はずんずん後押しする
....
開かれた扉にはあらゆる意味があり、また、如何なる意図も無い
出入りも自由であり、また、戻るも戻らぬも自由である
選択とは本来そういうものであり、例外は存在せず、そして
それに ....
充たされれば
終わりだった
たとえば
クリームシチュー
何度も
おかわりしたあとの
認めあえば
終わりだった
そうだね
私の
たとえば
爪の先まで
あなたで充ち ....
閉め切った窓のすき間を
すり抜けた時報のチャイムが
昼寝のベッドへ潜り込み
勝者を確信していた私の手が
上げられる前に目を覚まさせる
惜しいことをした
確かに戦っていたのだ
始め ....
雨は止んでいつの間にか
少し傾いた電線の上に
冷たそうな空が切り取られている
横たわるものはそのままに
しておけば
やがてもっとあいまいになるのだろう
無造作に広がる煤けた空気の中
均等 ....
十字路でもない場所に
いちごジャムをサンドした食パンがおちていた
パンはアスファルトにくの字で立っていた、晴れの日に
それと気付いた時には数歩通り過ぎてしまい
Instagramにでも投稿すれ ....
私は死にます
毛羽立った蜘蛛猿を
折りたたみ、鞄に詰め
雨降りの後の細い小路を
私は気軽に駆けていきます
お元気で
どうか、お元気で。
ぼくは シリアで生まれた
たくさんの爆弾で 家が壊され
たくさんの人が 死に
父さんと母さんと シリアをでた
シリアをでて、トルコを歩き
港町で父さんは
高額の費用を支払い ボートに乗 ....
このページを開き
この文章を読んだら最後
お前は誰かに
キンタマ王子!と呼び掛けるか
局部の写真を撮って私に送らないと
1週間後悲惨な目に合うだろう
病人の集いとも言える
詩のサイト ....
終わりのない螺旋階段の中腹付近に到達しようとしていた頃、胸ポケットのハイカララヂオから途切れ途切れの雑音が流れ始めた頃、故障ではないかと思い左手で取り出して陽光にかざし全体をまんべんなく眺めていた頃、 ....
地下鉄の階段を昇れば華やかなプロムナード
様々なbrandshopが、
あなたの部屋へとつながっていた。
私はきまって
TIFFANYのshow windowで足を止め、
硝子の向こ ....
君は破裂した
突然破裂した
何の前触れもなく破裂した
笑顔で破裂した
もの凄い音を立てて破裂した
複数に分裂しながら破裂した
変な液体を飛び散らして破裂した
....
蝿叩きを振り下ろした瞬間
血混じりの叫びが聞こえる
えんえんと叩いているせいで
あたり一面が血の池のよう
この生ぬるい悪所に横たわって
深く眠らねばならない
歯で舌を噛み切らぬように
枕 ....
一
ひらひらした幸福が
街の中を舞っている
今日で地球が終わるので
皆は慌てて急いで楽しもうとしている
けっこうそれにしてもにこやかじゃないか
もしかしたら終わらないのかも、ね。
そのよ ....
剥がしてしまった
と思った時にはもう手遅れで
たらたらとこぼれさってしまう
葡萄の汁が点々と畳を汚し
部屋中をさまよい歩いて
どこにも行き場がない
指先を口に持っていき
吸いつづければい ....
僕は壊れてしまいました、
もはや一滴の乾きかけた涙としてしか存在していません、
光も闇も幻で真っ青な衝撃だけが現実です、
人間の正しさとは何かと問いかけると桜の花が散りました、
人間の貧しさの ....
クリスタルの薄い壁が
行く先を果てしなく延長させる
感情を腹に宿した目のない純白の生き物が
吐息と共にあらゆる喜怒哀楽を吐き出すから
辺りには雪のように言葉が舞い
その中に、かつての恋人に ....
暗い海の
底に
ゆっくり
降りていきながら
太陽が淡く
優しい、と
知った。
海の底で
震わせた呼吸
私の、聲。
ちぎれ散り
蒼い波紋
さざ波
どうか届けて
あなた ....
夕暮れの遊園地
ベンチに座って賑やかな景色を見ていると
走馬灯のように見えて
人生に終わりが来たのかと思う
でもそれはとても気楽で
気がつけば
いつかの自分が
ジェットコースターに乗 ....
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