あなたに辿り着いたのは秋
次のわたしは冬から始まる
寒さに耐えられたら
咲けるかもしれない
青い穴の中に白をくゆらせ、
朝と夜、晴れと雨、
春夏秋冬の色に、移ろう空

日の差すを拒まず、飛行機を拒まず、
歓声も、文句もお構いなしの態度の、
世界最大の、偉大な空洞

シャツの襟 ....
ヨラさんは小児麻痺だった
ヨラさんはよく笑った
ヨラさんはそのたび涎を机に垂らした
ヨラさんは頭が良くてクラスでいつも1番だった

僕はヨラさんを笑わせるのが好きだった
僕はヨラさんの涎を ....
右目が腫れていて
よく見えない
まぁ、そうだよなとか思いながら
薄汚れた道を歩く
遠くの方で
「ボー」と
何かの音が鳴っている

風に煽られて
火照った身体が
冷めて
また温まる ....
猿も木から落ちるかどうか
私が見た 赤い尻は 川下りの最中だった
橋の上だった
木では無かったから 解らないだなんて
想像力の 欠如

ケツをまくっても 
欠如してしまった思想は ....
いつか終わる
いつか終わるに当てはまるすべて
はうとぅぷれいざ楽器
つまるところすべてにあてはまるすべて
まだ泣かないで

「叫び」の「b」のはつおんが窓を振動させ誰かを怒らせないなら
 ....
冬庭は音符を奏でる

花の終わった残骸は
案外気難しく
やっと植木鉢から引き抜けば
無数にめぐらせた白い根は
持てるかぎりの土をかかえこんでいる
ああ うたはここからも
うまれてきてい ....
31才
Paris




血で血を洗い流す人たちがいる
日常に死神が降りたつ場所がある



戦闘機の飛行機雲が
十字架を写しだす
 ....
針を指先に刺して、
血の花を咲かせるように、
ことばを呼ぼう。
浮かんでは消えていく気配が、
幻聴によく似た囁きに呼応する。
 ....
もし悲しみに襲われた時は
楽しかった時を思いだして
笑えばみんなが笑う
でも泣いてしまえば
みんな泣いてしまう
どんなに悲しい時が訪れても
笑顔を忘れないで
私は王に伝えなければならない事柄があった。それでまず城の守衛に門を通してくれるように頼んだ。だが守衛は私の頼みを一蹴した。王がお前のような下賤のものを相手にするはずがなかろう、とせせら笑いながら。私は .... 自動車には神が宿っている。そう確信したのは、運転を始めて一年ぐらい経った頃だろうか。自動車が人間とは独立した別の人格を備えていることは、乗り始めてすぐにわかった。自動車は人間の命令通りに動いているよう .... 看取りは二晩続く。その二晩が終われば、二日お休み。そのあとは三日間通常の勤務。そしてまた看取りだった。看取り二日目の日はいつも息子は老人ホームで遊んだ。
「すっかり人気者だね」
同僚の立石さんがぼ ....
眠りから覚めてしばらくのあいだ、ぼくは不安なことのない世界にいられた。息子と公園で遊んでからぼくは家で仮眠をとった。
夕方のひかりがベランダから射している。掛け布団のおもてがすこしひんやりしている。 ....
保育所に息子を迎えに行くと、新しく入所してきたと思われるこどもにじっと見つめられた。ぼくが肌の色のちがう黒人だからだ。
コンビニの明かりに照らされたりしながらぼくは息子と家路をたどる。息子はぼくより ....

おはよう
と言う

それだけでほっとする

朝が来たということ

声がちゃんと出るということ

おはようを言わない1日は
もやもやしている
昨日がまだ続いているよ ....
臨界に旅立った母は、すこし痩せたみたいだ

もう、帰りたい。という
ここには団欒がない。という

距てるものは何もないのに
働きすぎたのだろうか
午後十時二分の、電動歯ブラシは
 ....
母から聞いた遠い日の思い出話です

貧しい農家だった父と母は
農耕馬に馬橇を引かせ
町の市場へ暮れの買い物に行きました

正月のための食材を買い
家族の冬のビタミン源として
おそらく当 ....
帰宅の歩みは
豚汁をもとめていた

豚バラ
ゴボウ
里芋
ねぎ
コンニャク
油揚げ
ワカメなどもちょっと良い

何時もの妻との阿吽は通じるのか

路を間違えながら
トボトボ ....
ぼくはいま何処を歩いているのか解らない
春か夏か秋か冬か
歩く足は変わらないのに

季節は変わらず
肩を抱く

あすも変わらず生きていられるのだろうか
それは誰も知らないことだ

 ....
存在の不安を癒すはずの
名も知れず 闇から生まれ闇に去る運命の
生者よりも はるかに数多い死者を看取った
神が それを許したのか?


大好きな町が 罪のない血に染まった  
夜が真 ....
今すぐあらゆる虐待行為をやめろ!

病院の片隅で、会社のオフィスで、学校の教室で、家庭の真ん中で

いたるところで行われている拷問を今すぐやめろ!

右の手で人を殴っておきながら

左 ....
滝壺の深淵から
天空に珠をさがす
うねる銀の龍の嘆き
龍は雷鳴とともに雨を降らした

飢えた民のために
龍は慈雨を与え
空の彼方へと去ってゆく
雲間にその痕跡だけが残っていた

 ....
埃の浮いたオレンヂジュース飲みながら
酸化して古ぼけた青空を眺めていた

ぽつりと視界に横たわる
誰もいない廃アパート
屋上で誰かが手を振っている気がしたけれど

たぶん気のせい

 ....
均衡は崩れている
もうとっくに

地面の空の裂け目から
鮮血に染まった手を伸ばす人、人、人
同情でも訓戒でもなく
ただ助けを求めて



独り冷え切った身体を震わせ
汚れて ....
秋と冬の境目の
限りなく冬に寄り添う秋だから
ならべてみたくもなる
あったかいものをしこたまに
{ルビ炬燵=こたつ} 湯たんぽ 綿入れ{ルビ袢纏=はんてん}
焼き芋 甘酒 鍋料理
{ルビ熱 ....
そう、北を向いて左手を伸ばしても
後ろから風が吹き日が昇る
何が変わったのだろう、
声に出してみても家族すらもう見えず
そのまま没入を止められないだろう
今の続きをただ生きていたい
帰らず ....
時々家族みんなで行く
安く食べられる回転寿司

息子たちは魚が少し苦手
回転寿司は最近何でもあるので
行くことを楽しみにしている

気軽に握り寿司を食べられる
安く食べられるので
何 ....
 名も知れぬ花々が倦怠を司っている。
 彼方に聳える山々が郷愁を誘う。
 人間は目に見えるものを真実だと捉えがちだが、
 夢の中までそれを固持することもないだろう。

 夜空に浮かぶ三日 ....
会社で働くようになると、仕事の能率を上げる行為や仕事に必要な行為は、仕事そのものでなくとも「業務」扱いされる。例えば、同僚のことをよく知ることも業務だし、同僚と親睦を深めることも業務だ。休暇をしっかり ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
終着秋イオン1*15/11/22 18:08
空し、空あなろぐ時計215/11/22 18:07
ヨラさんたけし10*15/11/22 17:20
Bodyopus115/11/22 15:25
さるすべり藤鈴呼3*15/11/22 13:42
16になりたいともちゃん9...815/11/22 13:19
冬庭の音符そらの珊瑚18*15/11/22 12:39
しし座流星群溶融115/11/22 12:21
残り香あおい満月815/11/22 12:03
忘れないでリィ1*15/11/22 8:55
守衛葉leaf015/11/22 5:11
自動車115/11/22 5:07
看取り(3/3)吉岡ペペロ315/11/22 1:12
看取り(2/3)215/11/22 1:10
看取り(1/3)215/11/22 1:08
おはようがなくなったら瑞海3*15/11/21 22:23
もんじゅたま15*15/11/21 21:27
林檎の思い出Lucy15+*15/11/21 20:55
帰り道レタス115/11/21 19:55
冬が来る前に115/11/21 19:26
虚構の大義藤原絵理子5*15/11/21 18:49
宿命ではないりゅうさん015/11/21 18:31
天空レタス315/11/21 18:25
涙があふれてwakaba0*15/11/21 18:10
墓石たけし315/11/21 14:37
扉の隙間からただのみきや21*15/11/21 11:48
100年後の世界nick015/11/21 11:33
回転寿司夏川ゆう215/11/21 6:04
ヒヤシンス5*15/11/21 4:36
業務葉leaf215/11/21 4:12

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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