眼が在り眼と映り凝視し続ける眼に
昔の戦場の消えない殺し合いか今の子供らの激しい絡み合いか
展開される焼き付けられるその恐怖
草むらの草熱れも左足にぐるぐる巻かれた包帯の中で腐乱していく肉も置き ....
霧によって大気が見え始める
霧は大気を着色するのだ
だが霧は大気に代替し空間に代替する
もはや大気も空間も存在せず
そこには霧があるだけだ
満たすということは
満たされたものを ....
踏み荒らし
老いた敗残兵の話を聞いてくれ
君よ
剣の川を泳いで渡れるか
しょせん一発の弾丸
マグネシウムのように命を燃やし
かっ と光っては消える若さよ
....
ねことまーぶるぶるふるえるねこちゃくしんおんはにゃーにゃーとまーるまるあしもとくすくすぐったいまがったしっぽのさきっぽのすきっぷのきっすなげたさきにきみのみぎのほっぺすてっぷじゃんぷするさんだんするひ ....
151216
電池そのものを改良しなければならないと
ラジオニュースは語る
マーブルチョコを好むのは
大人だけでなく
幼児
乳児
這い這いできる子供たちには
飲 ....
塩パンはあまい
悲しくても腹が減る
不幸は苦いだれのものでも
生まれた場所
生まれたとき
えらべない
塩パンはあまい
腹がたっても腹が減る
幸せだって腹が減る
ひとりのと ....
あなたは今、
いろいろなことばの海を
旅したいと思っている。
そこには淡い色の薔薇の花束のブーケだったり、
あたたかな木のぬくもりの漂うキッチンだったり、
そんな風景が香ることばを探している ....
スイッチだ日常の点けて弄ぶ消しても眠らない
壁を這いまわる夜にふやけた未発声の《》は過呼吸のまま乳房を求め
夏の光に目隠しされた幼い逢引と声の影法師
皮膚下の水脈を辿る山椒魚のふるえ蔓草が覆う戦 ....
ここで出会ってしまったがために
空いたもう二度と塞げない穴
私たちは
元々は平行線だった
何かの拍子で
一つ重なり合ってしまった
これは神様も予想外
二人並んで歩いた雪の日は ....
見えない夜の身代わりに
川は蒼く蒼くなり
金いろの径を従えて
海へ海へ落ちてゆく
けだものは居る
けだものは居ない
曇の十字
光の前の小さな羽
隙間 ....
湯たんぽを使うようになって
夢の中にまでそれが付いて回るようになった
野末のだだっ広い大座敷や
寂れた遊園地のおばけやしき
はたまた性交の場面の片隅に
それは寄り添うようにいて
まだら色の ....
ブスは
キレイな詩を書いても
お前がそれ書くか❗と
思わせるし
悲しい詩を書いても
自業自得だって
言いたくなるし
恨みごとを詩に綴ったら
すごいヒクからさ
いっそのこと
書かない ....
片翼だけで空を舞う
もしもヨダカの鳥になれたなら
成層圏の彼方に浮かび
宇宙の果てを知っただろう
友達がいなくても
寂しさなどはない
銀河を旅する喜びは
何にも代えがたいものだから
....
華やかな衣装に彩られた少女たちは
楽しそうに踊り
歌を謳う
やがて太陽に捧げられ
彼女らの花は散ってゆく
その喜びの祝宴は終末を迎え
活況に入っていった
一人ずつの名を呼ばれ
....
どうせ風に吹かれてゆく石ならば
ころりころりと
吹かれていたい
人に踏まれ
タイヤに蹴散らされようとも
ぼくは
ぼくに変わりはない
坂道を転がった路の果てに
やがて結末はくるだ ....
パチンパチンと音がする
シュンシュン シュンシュン、音 響く
半端な冬の夜半過ぎ
黒ずみ弾ける二股鞘と
剥き出される真っ赤な種子
街灯に照らされアトランダムに
蒼い地面に撒き散らされ
....
壁の向こうで
雨が歌う
今夜
雨は涙とちかしく壁に染み入る優しさで
噂の流星はみえずじまい
空のステージに
始まるはずだった
ピアノに向かって
私のためにとは
言わないけれど ....
この薄暗がりの中
木々も鳥たちも
滅びゆくと同時に栄えゆき
語ると同時に沈黙する
数限りない両義性を込めて
早朝は傾斜を深める
この論理的な時刻
介入する倫理はなく
大地に ....
夕暮れがそっと肩に手をかけて
淡い影が滲んでいく
ちぎれた雲の影が
ひとつずつひとつずつ
心の影のもようだなと
こつこつと
ぽつぽつと
とつとつと呟きながら
うつむくとくるぶしまでがア ....
よっぽどの関係でないと
死んだって
悲しくも何ともない
そんな自分は
異常なのではないか
心を痛めたキンタマ王子が
思いきって
心療内科のドクター石松に
相談したところ
ドクター石松 ....
朽ちたソファに鳥が座って
判子をまっている
ねむたい もう
立っていられない
鳥たちを 待たせたまま
ぐらぐらする頭をはずして
眠ってしまう わたしは 眠ってしまう
判子は
抽斗の ....
苦しみは夜のネオンに芽生え
朝の日常に消える
そうして透明な世界は回ることができる
迷いは夜の闇に映えて
朝の陽光に存在を消す
そうして各々の生活が回り始めることができる
一人の人 ....
空蝉がしがみついていた 葉は紅く
翔び立った鳥の羽風に ゆらりと落ちた
机に頬杖をついて 知らない間に眠っていた
痺れた腕は きみの髪の感触を覚えている
川に落ちたもみじ葉の 流 ....
151215
ここの盛りそばはそばの材料は良いんだけど、打ちが悪いね・・、それにこのつゆは出来合いじゃないか、溺愛する者どおしがひそひそと不満をぶつける
その不満が ....
休日
つるつるのコンクリートに落ちた
真っ赤な枯れ葉を見たときに
すべてわかった
光でも色でも形でもない
存在がうつくしい
うまれてきたこと
死んでゆくことの
今、真ん中にいる
あっ ....
善意の塊のような
振りをしたあたしに
癒しを求めて
近づいて来た奴を
片っ端から
抹殺していった結果
前代未聞の
悪意の塊になることが出来たんです
スターリン!
あたし、あな ....
眩しさを思い返す
ルミナリエ
太陽が出ている時の
骨組みだけの状態
緻密で綺麗だった
静かに光を浴びていた
気が付いたら目を閉じて
手を合わせて祈っていた
....
男たちの港は
場末のパブで
みないい加減なことをほざいていた
ある奴は巨大な銛を引っ提げ
ある奴は真鍮の潜水具を抱えてきた
ある奴はフランス製の渋いマドロスパイプを手にし
自慢 ....
今しかない
今しかないんだ
スズメの大群
目がくらむほど輝く夕日
橙と黄金色に染まる街並み
金色に閃く窓ガラス
生物は黒に染まり
無生物は鮮やかに色付き煌めく
世界が反転する瞬間
....
どうしても人には言えないことがあって
どうしても人には言葉にできないことがあって
ただ冬の林の中で落ち葉を踏みしめるだけしかないことがある
枯れ葉を一枚手に取って
溜息を吐き
そ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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