晩祷を捧げる夜
聖橋を渡る人々が吸い込まれてゆく
鐘が静かに鳴り響き
賢者を祝う

まるで葬列のように
厳かな夜が果てしなく続く
わたしはわたしの世界を見る
薄ぼんやりとした世界の表情を
いくつもの闇の交わり 
いくつもの光の温もりを

わたしはわたしの世界を見る
とぼけた朝の鋭敏な世界の景色を
悲しみの重なりや  ....
紅蓮の業火が背中を焼き
腹は氷雪の海に閉じ込められている
隻眼の瞳は目指す方角を失い
同じ海域をグルグル周り
砂浜にたどり着くことは無かった
父母の名前を呼ぼうにも
卵から生まれたぼくは
 ....
ハッピークリスマスイブとまだ
誰にも云っていないイブ
陽光が不安定な
そとを想う

と、光りがこの部屋に訪れた
わたしはしあわせの意味を視る
光りの色は光り色
あなたの骨の、色のその次 ....
おばあちゃんは
クリスマスパーティに呼ばれたからいくといいました

なにを持っていくの?ときいたら
ごぼうを持っていくとこたえた
今朝ほりだしたから
お正月につかえるだろうからと

土 ....
 いまごろになって
         やっと
 起床直後の呪文が 
         癖となった
 仏壇にたてかけた
         亡妻の遺影に
 「おはよう」と
        口 ....
どんなに 綺麗な 夕焼けも
夜に なって しまえば
眺められなくなって しまうから

鳴って くれたら いいのに
「これから 夜が 始まりますよ」

そんな 合図だけ
待ち焦がれてる
 ....
浮世で築いた財の金ぴか
光る像は空のかなたへ信仰つなげ
天から光るのは太陽のような祈りのような

白い雪が螺旋に降りて
駆けあがる道を天までつなげる
祈りが届いたのなら
独り者だとか問わ ....
真鍮製の羅針盤は
あまりにも正確な方角を示し
一等航海士は舵輪をゆっくりと回し
船長は満足な頬笑みを湛えていた

明日は金曜日だから
今夜のメニュウは
特製のカレーライス
久々の上陸に ....
口に出して言えない心に
一体どんな意味があるだろう?
渡せない恋文で屑籠は溢れ
伝えられない言葉なんて
消えて無くなって終わりじゃないか
温めた卵を踏み潰して
醜い吐瀉物が見え ....
クリスマス限定の白いチョコクロがある

でも今日は黒いチョコクロの気分だ

女子大生の隣の席に座ると女子大生はすぐに立ち上がって帰った

たまたまだとは思う たまたまだと思いたい

被 ....
まわりに誰もいない日に
私は少しだけ外に出た 
ティッシュペーパーを買うための少しだけの外出
それは なぜだろう 小雨の降るこの寒い日に


本屋で雑誌を立ち読みする私
本も商品も手 ....
いつものように
信号が赤から緑に変わって
歩き出して
家に帰っているよ

まだ君の香りが少し
残っていて
もったいないし寒いしで
窓も開けられずにいるよ
最初はちゃんと感じてたのに
 ....
鳥が鳴く

鳥が翔ぶ

熱く

嗄れるまで

郊外の神社で

あの頃のポーズ

丁寧なルーティン

約束のドタキャン


工場の横を過ぎた

ブックオフの横を過ぎ ....
私がそう叫んだ瞬間に
母はビルの屋上から飛んだ
最近、大人達がよくビルの上から飛ぶ
1日平均で300人飛ぶ
どこにそんなに人がいるのかと
思うが
そう報じられる
そう報じたニュースキャス ....
呼ぶことのない 
部屋のテーブルには
ざくろの 割れた実が ひとつ
むくれている ざくろには
いくつものやみがあって
そのうつろに 
赤黒い眼がおさまっている
ざくろの実に
穿かれた口 ....
切りつけた樹皮のような皮膚からの
血の疾走が止まらない。
血は螺旋になった虹のように、
この腕を伝いおりていく。
かたかたかたかた、
血の足音が三半規管を通過して、
押さえられた手のひらに ....
近頃は
スポンジだけ売ってるから
前の日に買っておいたよ

キッチンで一緒に
クリームあわだてたね

絞り袋なんて
使うのはじめてだったから
ちょっと失敗して
大笑いしたね

 ....
最後には閃光、そしてエンドクレジットになるのだけれど、胃のあたりですっぱくなって、のどの奥から舌の上、牙と牙、唾液のにおい、鏡の向こう、気づいた時にはすでに遅い、そう気づくまえに服を着なきゃいけない。 .... 冬の色をしているものとは他の色を探したけど
他にあるものといえば日差し
その日差しさえどこか高音に瞬いている
命に{ルビ値=あたい}はつけられない
つまりものすごく高価な値って訳だ
生きる値もない奴だって
持っている命の値は計り知れないお宝さ
故に人は高価で尊い
かけがえのない命というものが
こん ....
一時寒くなった初秋が過ぎて
再び訪れた夏日の朝
何を血迷ったか朝顔が起き出してあたりを眺めている
 なんか気の合いそうな方が芽ぇ出しとりんさるがな
 おみゃさん ひょっとしたらゴーヤさんやない ....
一旦強い言葉を発すると
優しい言葉や
弱い言葉では物足りなくなって
どこまでも
際限なく強い言葉を探してしまう
言い切ったと言う感覚が
後戻りさせなくするのだ
優しい言葉や弱い言葉ばかり ....
君が○○だ!



それは、決して軽はずみに口にしてはいけない言葉

君との距離が遠くなってしまいそうで…


君のその微笑み、その眼差し

君の事が、いつも頭から離れない
気 ....
オルブリヒト将軍に待機命令の電文を打った

戦闘態勢をとれ

ぼくは静かな飛行場に降り立った

そして将軍にもういちど連絡をとった

だれもが運命という深海を逝く潜艦の船底にいた

 ....
140通を超えた脅迫状

のべ130万人を費やした捜査

肉薄した三ヶ所の現場

狐目の男を二度目撃した捜査員


ヒトラーを殺せ

我等不具者にのみ

可能なやり方で

 ....
ショートカットキーはcommandQですべてが終了するゆうべ。フードを被ったあの娘は北へ片手運転チャリ走るはしらせる右、手がはなせないからあとでって言うともっとやさしく言ってって言う、思いやりが足りな .... 中村くんとは小学二年のクラス替えのときに出会った
中村くんは絵の天才だった
井の頭公園で学年写生大会があった時に描いた彼の孔雀の絵
僕はそれを観せてもらって圧倒された
画用紙から今にも跳び出し ....
風が大気を弦のように鳴らしている
あるいは木管のように
この大気圏という巨大な楽器を吹き鳴らすのは
人間の息ではなく大風や大嵐である
天上の音楽とはあるいは
宇宙線が宇宙空間を吹き鳴 ....
              151222

星新一が書き出したから
君は沈黙を守るのか
それとも新二と名を改めて
書き続けるのか
新国立競技場は森と林のA案が採用された
えー案だからねと ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ニコライ堂レタス115/12/24 19:28
リアリズム鷲田615/12/24 19:15
罪業の果てレタス5*15/12/24 18:52
ハッピークリスマスイブ 2015もっぷ4*15/12/24 13:50
大地より朧月215/12/24 11:18
風と光の変奏 ⑤信天翁415/12/24 9:51
合図藤鈴呼2*15/12/24 9:33
太陽の日這 いずる415/12/24 1:14
捕鯨船長レタス215/12/24 1:10
墨塗りの夜空凍月7*15/12/23 22:47
白いチョコクロ北大路京介215/12/23 22:44
今日街で番田 215/12/23 22:32
寒い部屋弓夜3*15/12/23 21:59
熱く嗄れるまで吉岡ペペロ815/12/23 21:55
お母さん、生きてopus015/12/23 21:21
ざくろ光冨郁埜12*15/12/23 21:19
骨のなかの血あおい満月715/12/23 21:00
おめでとう弓夜2*15/12/23 20:13
因果律片野晃司18+15/12/23 20:07
自由詩雨へのダブリ...215/12/23 19:25
命と塵の話ただのみきや11*15/12/23 18:48
二〇一五年十一月二八日 ー ゴーヤと朝顔の物語 ー  イナエ12*15/12/23 18:40
強い言葉花形新次415/12/23 18:21
言えないよHonest...115/12/23 16:42
ワルキューレ作戦吉岡ペペロ315/12/23 15:49
未解決事件簿015/12/23 15:26
ショートケーキをカットするショートカットの女の子/即興ゴルコ ...こうだたけみ2*15/12/23 14:56
中村くんたけし7*15/12/23 14:30
葉leaf515/12/23 4:59
ショートケーキをカットするショートカットの女の子あおば7*15/12/23 0:14

Home 戻る 最新へ 次へ
1438 1439 1440 1441 1442 1443 1444 1445 1446 1447 1448 1449 1450 1451 1452 1453 1454 1455 1456 1457 1458 1459 1460 1461 1462 1463 1464 1465 1466 1467 1468 1469 1470 1471 1472 1473 1474 1475 1476 1477 1478 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.86sec.