草の下の街
葉の影の底
光の板の重なりの塔から
三つの時間の羽がひろがる
子らは右を駆け
川は左を流れる
原が 水草が
光と光のまばたきを追う
水の ....
不安そうな目で僕は毎日毎日生きている。そんな僕に言いたい、子供のままでいいのだよと。
しかしながら、そんなことを言ってみても、そう呟いている自分も不安そうな目なもんだから、僕はますます不安になる。
....
損をした
損をしているように感じて 廻りを見る
損をして
比べた時に 鏡を見る
損なのに
本質は 本当に損なのか
損してる
その想いが損だ
損しても
....
君の相棒が16年着た
体を脱いで、天に昇った。
あまりにも静かに消える
湯気の後に――消えぬもの。
透き通ったビー玉の瞳
あの日のままの鳴き声
呼んでいる
いくども、いくども ....
さわやかな緑色
新蕎麦が疲れを癒す
鴨南蛮
冬葱がヴィオロンのようにハーモニーを奏でる
香り立つ鰹節がチェロのようにバランスをとり
かまぼこのティンパニが腹に響く
ほうれん草はフルートのよ ....
オリオンの紅いペテルギウスが瞬いていた
彼は相当な長命を永らえた
相棒のリゲルはまだ若い
ペテルギウスはしっかりと彼を労り
銀河の布団を用意する
二人が大切にする三つ星を守りながら
彼は眠 ....
今日は幼馴染との忘年会
家族ぐるみの付き合いだ
冷菜3品
ピータン
麻婆豆腐
ホイコーロウ
アワビのオイスターソース
フカヒレご飯
海老焼きそば
五目焼きそば
老酒
青島麦酒 ....
夜には私少し慎重になります
だれもが薄い肌着になる
そんな感じがするから
荒々しく
とがった言葉をかけたら
破れてしまうでしょう
みんなそんな薄い
肌着でなんかいるから
寒くて ....
今年一番のゲームは10月2日の阪神×ヤクルト戦だ
夜8時すぎ神宮球場に行ったがソールドアウトで入れなかった
仕方がない
ホテルに戻ってラジオで観戦した
部屋から神宮球場の方角を ....
『奇跡』 あおい満月
あなたは私を、
べしゃべしゃになるくらいに
叩き潰した。
私は鏡にそれを全部叩き映した。
あなたはそれを知らないままに
私を思い通りの ....
枯れた枝の先に
いくつもの空が見えた
それらは全て濃い瑠璃色で
星はひとつも無かった
立入禁止の看板のすぐ
隣に
小さな街灯で照らすことのできる分だけの
生活が あり
何かが落ちる音 ....
運転席の位置にある
座席から見る風景は
何時もと少し違って
海沿いの街の生活を
貫くように
流れているのが
よく分かる
隣で
きみが満足気に
微笑んでいる
ありがとう
....
天気予報が
明日から寒くなると
今年5回目くらいのはったりをかます
もうオオカミ少年みたいになっている
日曜日のお昼どき
町の中華料理屋にはいると和田アキ子が
なに ....
水が吹き上がり
キノコのような形を成す
傘の端から
数多の水の粒となり
粉々に崩れる
その時、
まるで散弾銃のように早く
砲弾のように重く
深い音を響かせる
想い描くは虹
気分 ....
晴れ上がり寒風吹く久々に冬らしい冬の今日
一晩苦しめられた疼痛発作に生きる気力萎え街をさ迷う
この街のあちこちに家族との思い出の染み貼り付き残り
歩けば歩くほどいよいよ無人の荒野に一人放り出 ....
卒寿の軽薄となってしまった想いは
足踏みを繰り返しては
うしろばかりをふりむき
まったく前を憑こうともしなくなった
かくして あぁ・・・・・
....
あなたの頬を包んだ私の両手
あなたの頬をぶった私の右手
私の涙を拭った自分の右手
そんな私にメリークリスマス
贈り物をした
届くだろうか
どんな顔をされるだろうか
私の名前について
細かい説明書を添付することを
忘れていたが
不親切だと思われないだろうか
何しろ
贈り物を ....
冬の縁を撫ぜるようにして
舞い落ちる雪の混濁を射抜きなさい
雪片たちは各々の命のようで
この冷たい空気の中
荒んだ風に吹かれて
行先もわからず耐えているのだ
この冷たい人生の末尾に ....
ねこが塀の上を歩いている
変わった声で鳴くから
三丁目の佐藤さんちでは
「みゅー」って名前で呼ばれてて
ピカピカ赤いランドセル
かなこちゃんの朝を毎日ほぐしてる
ねこが塀の上を歩いてい ....
十二月はもういらない
この部屋にはいらないから
そのようにあきらめていただく
権利はこれから定めさせていただく
私は堂堂とカレンダーから十二月に辞めていただき
しあわせなバラ色の
部屋 ....
シルヴィーがよみがえる
花々が一斉に掻き毟られる
足ひとつの孤島が 点々と
シルヴィーが落ちて来る
貪婪なクジャクの爪
わたしは乾いたペンキ缶
空間だらけの女から抜け落ちた
う ....
あの もり蕎麦を食べてごらん
きっと君は静かになれるから
あの たぬきうどんを食べてごらん
きっと君は少し幸せになれるから
あの キツネうどんを食べてごらん
きっと騙されることはない ....
あたしが思っているものと
きみが思っているものが
違っていた すれちがい
埋められない 深い谷?
着る服の好みも
好きな映画のトーンだって
ほんとは違っていたのに
嘘をついて ....
────大事なことなので5回言います
だから より
だけど に賭けてみる
だから より
だけど に賭けてみる
だから より
だけど に賭けてみる
だから より
だけ ....
私の耳は雑踏を歩く。
歩きながら無数の罵倒を食べている。
ある声は街中でぶつかりあった肩に
舌打ちし、
ある声は、休日の電話に悪態をつき、
ある声は、暖かな午後に寒いと言って愚痴を吐き、
....
39歳になったら、シリアスな詩人になっていると決めていた。
シリアスの意味をはっきりしらない。
たぶん、かかとのカサカサを本気で取りに行く真面目さのことをいうのだろう。
ある ....
瓶を持っている
普段は隠しているけれど
常に持ち歩いている
中には液体が入っている
一人でさ迷っている
瓶の底に手をあてて
注ぐ動作をするなど練習を怠らない
栓はまだ抜いてい ....
インターネットでいつか見た
欲しかったプラモデルを
わざわざ電気屋に買いに行く
休みなのにこいつらは
電気屋なんぞにやって来て
一体何を買おうというのか
家に帰ってニッパーで
パ ....
焼肉定食と生姜焼き定食
どちらにしようか…
どちらもレタスとトマト ポテトサラダが添えられている
それと豆腐とワカメの味噌汁
ふと 黒板をみれば
チョークで 銀ダラの照り焼き定食に
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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