冬が深まり、各地で豪雪が降り、外気は刺すような寒さで、ものみな凍り付きそうだった。私は復職が徐々に軌道に乗り、周囲の声や目があまり気にならなくなり、集中して仕事に取り組めるようになった。仕事も大詰 ....
ガードレールに寄り掛かり
白いスリムを履いて黒い髪を掻き上げ
冬の陽射し浴びながら
眩しそうに目を細める
今 ソコに居た君
ふっと消えた 今日この青空の下
一瞬結像した鮮明な過去の現実 ....
怖い
社会が怖い
なんかすげー怖い
家をでるときドキドキするのでもう一回おしっこにいく
玄関の扉を開けるとき、不安になり尿漏れする
外にキチガイが居て明日殺されるかも知れない
日付が変 ....
きみは、ぼくの、愛の痛み
そして誰も知らない言葉だった
忘れたことのない言葉だった でももう遠い
舌の上に転がしても 口にすることさえ遙かで
雪が降る、雪が降る、ぼくのさびしい ....
朝の机
オレンジペコを飲む 静かな 朝
朝の口の中に広がる大地の香り
東京の狭い部屋で 私は 朝
朝の中から出かける どこか遠くに
自由になりたい
そう思う私の部屋には
檻にいれられたハムスターがいる
飼っている
私が
檻は私を見ている
その中のハムスターは
ときおり私に立ち向かう
振り返れば今まで
止めを刺さないできた
いくら憎くても
止めを刺さないできた
その割りには
止めを刺されてきた
自然からも人からも
立ち上がる度に
強くなった俺もいる
で我思う
止 ....
炊いて二日を過ぎれば焼き飯にします。
それにも飽きてくれば残りもので雑炊に炊き込みます。
詩は雑炊のようなものだと僕は思います。
出汁にしっかりとした味付けさえあれば具材など要らない。
....
戻りたいかと聞かれれば
大して戻りたくもないが
あの頃の私は
非常に無垢で痛々しく
真っ直ぐに生きていたな、と
ふと思い出した
あの頃は
『好き』という感情に敏感で
勉強そ ....
猥雑な今日が
冬に凍りつき
床に転がされている
意味など
求めなくなった
そのほかの
どんなものにも
そんな気づきが
人を
どこかへ連れて行ってくれるなんて
寝言も
いい ....
夕焼けがにじむ
夜になれば身体の芯まで冷えてくる
焼酎の湯を沸かし買ってきたアルミの鍋に火をかける
このところ一人用の鍋ばかりつついている
アルミは潰せるので簡単だがプラスチックやト ....
恋が想いでになった時
上書き保存で前を向く 人(女)
恋に終止符が打てなくて
別名保存を繰り返す 人(男)
恋愛に比較対象を持たない 人(女)
場面、場面で脳裏の映像 ....
美智とは完全に疎遠になった。ラインもしなくなった。絶対出席しておかないといけない授業で見かけるだけの関係になってしまった。そのたびに嫌な感じがどんよりとあたしに刺さった。この感じは企業面接を受けても ....
「ご自由にどうぞ」
テイクフリー、とまで記して
おれは過去最高傑作の一編を
吉祥寺の北口のバス乗り場の
あたりに置いたんだが
テイクフリー、ってカタカナで
書いちゃだめじゃん
バカだなー ....
4番 ライト 希望
4番 ライト 希望 ────────
青春の延長線上 土俵際スタジアム
7回表2アウト
追い込まれた
チームこのおれ 対する人生
103000
016332
....
私は泣いている過去も今も泣いている
涙に濡らされた過去や今が
形を変えて未来を作ってゆくよ
涙に濡れるほど未来が滲んで破れてく
そんな未来に何もない
枯れずに溢れる涙
その涙1つ笑顔に変え ....
現実という時雨が降る朝に
大地が感じるのはどのような温度か
木の枝葉は水滴の重みに耐え
明日の太陽を望んでいる
今、曇った雲の切れ端から
太陽の光が漏れている
影と光が織りなす景色に
....
割れる音
ザラついた肌
焼ける匂い
掌に穴が空く
あぁ、そうかと目を抉る
(絶叫)
ダラリと舌が垂れる
あれ、もう終わってしまった?
そう思った時はもう手遅れ
吠えない犬がい ....
おめでとうと言いたいから
結婚してくれ
ホテルの結婚式って
うさんくさくて嫌いだけど
たぶんきみは
日本人のくせにドレスが似合うよ
さようならとは言ったものの
思い出してはほしいな
....
フランス語には名詞に女性とか男性とかがあるけれど、それはその言葉がほんとうに男とか女とかそういうことではなくて、ただふたつに分けるために男と女という概念をつかっているだけだ、とフラ語の教授が豆知識み ....
たかだか50万くんだりで
鬼の首でも取ったかのように
告発するバカもバカだが
それを得意気に報道する
マスコミもバカだし
許せませんねとかほざいている
一般ピーポーはバカの最上級だ
隙が ....
起きるための
エネルギー
夢見の果てに
疲労して
生きることへの
アレルギー
この世の毒気に
免疫乱れて
心見る身の
シニシズム
隠れた本当のこと
見さだめて ....
心を
沈めるのではなく
空に
飛ばすことができたなら
私は今でも
無邪気に笑えたんだ
なくしたんじゃない
奥深く
沈めたんだ
僕の朝は米研ぎから始まる
米袋から米粒を五握り深鍋に
シャッ シャッ シャッと開けていく
冷蔵庫から前夜冷やしておいたペットボトルの冷水を取り出し
米粒で満たされた深鍋に注ぎ込む
手の平 ....
今日はホテルに缶詰めぐらい言葉が雨注
今時の若者は缶切りつかえないって宇宙
今夜はご馳走だからみんな帰ってよ雨中
今更聞けない最期の言葉はかなたに宇宙
今ホームランみたい解放され右中(間)
....
拾った缶詰に
「宇宙」とラベルが貼られてて
持って帰って
缶切りでキコキコ開けた
空っぽだった
別にがっかりはしなかった
きっと誰かが
いつかの宇宙を
閉じ込めておきたかっただ ....
たとえば広すぎる世界に
この心がなかったら
孤独に怯えずにすむけど
味気ない花が咲く
僕らは日常の隅っこで
光と影を探る生き物
まぶたに悲しみを隠してる
夢の畔からクロール
淡 ....
いつもと違う 服を着て
いつもと同じ街に 服を着て 出る
服を着た 私は いつもと変わらない天気の中を
私だけが 違う 服を着た 思いで
どこに服を着たまま行くのだろう
そんなことを考えて ....
珍しく故郷に雪が降りました
梅の木が雪をかぶって
静かに佇むニュースを見ました
こっちも凄く寒くて
積もった雪が電線から
さらさら落ちることを知りました
俺は冬が好きだから
お前 ....
自問自答するのは世界の青さについて。どんなに光や闇に汚染されようと、世界はすべて青色であるのはなぜか。夕焼けの橙も朝焼けのピンクも、青色を解きほぐしたものに過ぎないのはなぜか。それは青が法則の ....
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