見えなかった
どうしてだろう
愚痴をこぼし
不平不満ばかり並べていた日々
さえぎられていた視界に
何を見ていたのだろう
誰と比べていたのだろう
私は祝福の中を ....
わたくし、Eテレ2355で有名な考えるセイウチでございます。今日もプールでポーズとりながら回ってると、お客様が「きゃあ、見てぇ、セイウチのくせに哲学してるよ」って指さして笑うんですよ。まあ、もう慣 ....
自称詩人を誘き寄せるには
「インターネットで
あなたの詩を読みました。
感動しました。
是非とも
費用はこちら負担で
詩集を出版させてくれませんか?」
が殺し文句であることは
何度も言 ....
夕立がうるさくて目覚めた 降り止まぬ雨に君を重ねた
借りっぱなの金 体液や汗 夕日の茜 さだめ すべて
水に流せ 濁流と化せ あの日君はなぜ なんてくだらねぇ
今となってはもう遅い 細い糸 切っ ....
ぼくらが詰まるのは
おもにモノやヒトだ
モノやヒトと過ごす時間を大切にすれば
モノやヒトとの距離を適切にすれば
つまり愛することが身近であれば
相手あってのぼくらなら ....
ボロボロになった身体を引きずりながら
ぼくはどの方角へ向かうのだろう
食べられなくて
何も食べられなくて
週末には点滴が待っている
楽しみなのは大相撲中継だけで
週末の入院を待っている ....
困ってしまうんだ
生き物としてやるべきことはやったし…
残りはニンゲンとしてか
生き物でないニンゲンとして
やるべきことなどあるのかな
有るような…
無いような…
こう言 ....
きみへの愛は痙攣的な近親相姦、あるいはバスの中で音読する官能小説/ジンジャーエール片手に危なげに海の背中を泳ぎきり、思いっきりジャンプする、遠くの方へ、できるかぎりの軽快さで/各駅停車の青空/二度と聴 ....
ひと息ついて
何を飲もうかな と思った時に
いつもの紅茶のティーバッグが手を挙げた
だから紅茶にした
そういうふうに私は
一人暮らしをやりくりしている
風を聴く日は多く
大きな声では言え ....
ラベンダーが斜めに伸びていく
垂れていく
ムラサキの先端が指し示すのは
夢のあとだ
悲劇にもならない静かな悲しみ
朴訥な調べは
それだけで悲しいから水のよう
....
本当に行きたい道を往く人は
この世の中になかなかいない。
人の目を気にして
敷かれたレールに乗ることで
平均台の上
両腕を翼にして…一歩を、進める
あの醍醐味を、久しく僕は忘れていた。 ....
真夏の図書館で、
かび臭いエアコンの空気を嗅いだの、
と、
本棚に本を返す司書は、本が嫌いだといった、
空想を広げる前に、小説は冗長だ、長すぎる他人の話はうんざりで、
やっぱり海 ....
出口の見えない
トンネルに入ってしまったら
暗くて先が見えなくて不安になるけれど
隣からふいをつかれることはない
ただ、前だけを向いて進めばいいんだ
今は前だけ見て
集中トンネルなのだ
キャベツ千切りサクサクサクサク鳴りませら
したら意識、
奥まってゆく、 だんだんと
深まってゆく、 ゆっくりと
開いてゆく闇、 漆黒の
隙間隙間に優しい顔顔顔光り輝く
から
いっそも一度 ....
詩人の魂は宙を漂う
世界の響きを繊細に読み取り
心の琴線の僅かな震えを感じ取る
言の葉の海に身も心も投じ
狂おしく悶え苦しむ
時に歓喜の旋律を奏で
時に絶望の闇の淵 ....
「眠り猫」
眠りたかった
眠り猫のようにまるくなって
幸せな眠りの世界に入りたかった
好きだった
すべてを合わせても足りないぐらい
そのぶん言葉にできなかった
「猫の眼」 ....
寒空の下で
冬を謳いたくなる
大寒を 目前にして
落としてしまった思い出を
必死で 探すみたいに
防寒具は 必須
ちょっと ギャザーが入ったヤツが
オツです
キュッと ....
どこかの駅で
列車や言葉や人影など
待っていた
観念的な雪を肩に
積もっていくにまかせ
けれど沈む日の悲しさだけは
わたしたちを灼いてい ....
水子たちの
うつろな口から
明日が よだれのようにこぼれた
舗装された道をわたしたちがあるく
霧もないが月もない夜
大声で笑いながらあるく
ここは観光地だったけれど行列してまで食べたいものなどなくて
カラオケ喫茶みたいなところに入りオムライスを注文した
オムライスには外れがない
その代わり当たりもない
店のなかはペ ....
死刑廃止論者は
国家権力が仇討ちするのに
反対なのであって
殺人自体に反対な訳ではない
そうでなければ
殺人犯の片棒を担ぐはずがない
従って、民間人が
被害者に代わって
殺人犯を殺れば ....
影を踏んでみる
ドキリとする
世界が止まる
数えてみる
いち・に・さん
空を見上げる
太陽が輝く
白い雲が流れゆく
山の向こうへ
いち・に・さん
地平線に視線を落と ....
世界のどこかで
猫が丸まって眠っている
その背中を撫でてみたとき
自分が誰かわかる気がする
どうしてあんなに
夕焼けが燃えていただろう
どうしてあのとき
泣いたりはしなかったろう
レモ ....
険しい谷の崖っ淵
眼下にはうねる濁流
芸術家は
おもむろに背中から翼を生やし
かろやかに上昇気流に乗り
向こう側の崖に
降り立って見せました
芸術家は皆の喝采を浴び
伝説になり ....
訳の分からない事件は
取り敢えず
イスラム過激派の仕業だと
言っておけば済むので
楽だなと思う
だからと言って
地下鉄サリン事件も
そうだったなんて
言い出しやがったら
俺が許さ ....
そこで 街に住む誰かが描いた絵や
立体作品を見ていると
人気のない通りの何処かから
バンドの演奏が ぼんやりと 聞こえてきたりした
海に面した通りに スーパーマーケット そし ....
死んだはずの妻が、腐敗した体をひきずって襲ってくる!
暗黒の密室地下を舞台にしたゾンビストーリー!
・・・古事記。
カミングスーン明和電機の社長が奈良でのワークショップ
を終えてつぶや ....
等速運動をつづけているうちに鳥は羽根をもがれて
上腕二頭筋と三頭筋間のしがらみに別れをつげる
慣れない歌をうたいつづけて喉が嗄れたよるは
冷蔵庫のかたちをした夢をみる
B♭ないちにちの ....
僕の日記に焼き付けられたきみの刻印
空は犯罪的に青い
あたりには哀しみの歌が満ち溢れ
天使の微笑み ....
太陽の匂いが漂うんです
懐かしいあの土手沿いの道の一画に
両手から
はみだしてしまう大きさの
おおきな亀裂のあるトマト
とうさんが ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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