眠れない夜が好き
(二行目は思いつかなかった)
ペットボトルの水を飲み
ソファで何もしないことをしている
新聞で読んだ伝説によると
こんな夜には黒豹が
宝石を探してうろついているそう
カ ....
あなたは光のように
輝いて
手の届かない存在
ちっぽけな私には
手の届かない存在
でもね
あなたの周りには
たくさんの人
あなたも
その人たち ....
のそのそとなら動く
動きたくないことを
精一杯に表現してみる
声も上げずに
反抗的な目の色を纏い
一歩にすべての体重をかけて
これよりも重い歩みはないことを
なんとか知らしめ ....
君は本のページをめくって
{引用=ネイティヴ・アメリカンは
母なる大地が子をはらむ春になると
モカシンを脱いで
素足で
そっと大地を歩く}
そう君は読んでくれ
私は誤りがないこと ....
新しいばんそうこうを貼って
おもてに出たらば
白いクジラが通り過ぎて
桃も潰れていた
夏休み~
誰もいない家の中
パスタを袋の中で折って
折って折って
折って折って
普通に美味し ....
わあ、やべえ ココ
もしかして 「とってもホテル」?
やべえ.... とってもホテルじゃん!
バリくそ とってもホテルじゃん!
Wow あかん
....
さよなら自分
こんにちは自分
歌っているのは夕空の下の
いまだあの頃 雁行を見上げながら
誰に向かって いつに向かって
泣いているのはやっぱり自分
忘れられない
忘れないから
そう言い ....
季節外れのブランケット
雨音の波を 遮断しきれない
少し薄手のブランケット
ほんの少し 体に纏わり付いて
―――午前二時、
雨を受け止める窓硝子は
淡く蒼い夜の色
寒い訳 ....
ひとつ
ひとつ
思い出を辿る
佐世保女子高生同級生惨殺
名古屋女子大生老婆惨殺
どちらも
殺したいという他に
これと言った理由のない犯行
あの人やその家族は
今頃どうして ....
真っ白な毛に覆われた猫が
黄色い瞳を光らせて言う
走れ
だから逆立ちして見せた
ただそれだけのこと
シャノアは私を威嚇した
尻尾を立て
全身の毛をさ逆立て
黄色い目の輝きを ....
160817
エアコンを弱から強にすると
0.5℃だけ室温が下がります
古跡有事のご子息の落とし胤が
日誌に書き込んで小難しい上司へ
送る
定時連絡だから ....
Lと出会ったのは、まばらな枯れ木が散らばる空地が豊かな森に変わる、街のはずれの小ぎれいなパン屋だった。そのパン屋で、僕は毎週土曜日、夢のようなケーブルを敷設するプランについて話す場をもつため、大勢の客 ....
思い出してしまうことも
思い出そうとしなくても
切ない記憶だとしても
思い描いてしまうことも
思い描こうとしなくても
狂おしい目標だとしても
頑張ることを
がんば ....
さみしい人が
さみしい人に
さみしいですと
手紙を書いた
なんてこと
シロヤギさんより
たちが悪いね
わかりあえない
私たちには
明日のことがわからない
台風が
また ....
詩人たちよ
詩を書くな
風になれ
朝は夢のお告げとともにやってきた。
都市のあらゆる時間の色を濃縮して色鉛筆を
つくり、その色鉛筆をもって描け。この目が
見るものすべてを丁寧にえがきつくすことで
立ち上がる都市。今この場所で、 ....
あの頃、彼の人影は発光した
暗闇に跪き、両手を組んで
あの頃、彼は両手を差しのべた
背後の照明に、照らされて
顔の無い客席へ
歌だけを残して
若い彼が世を去った
あの日から――僕は耳 ....
緑を渡り
砂を運び
波を煽り
渦を巻きあげ
静かな野辺の昼下がり
焼き付けられた青空の下で
見失った行先
迷子の風は
回帰へ向かう
忘れ去られた後悔の渦が
始まる ....
ぼくは 鍵をかけるけど
果たして それは
ドア一枚を隔てた
あちら側を守りたいのか
こちら側を守りたいのか
考えてたら 遅刻した
カゴの中で今日も小鳥が歌う せかい
街の ....
いよいよ人気研究グループSTAPが
今年一杯で細胞分裂するらしい
あれだけ世間を騒がせておいて
まだ辞めていなかったのかという
気もするが
なんでも、STAPの育ての親とも
言える人が
....
サヨナラといえば君の
傷も少しは癒えるだろう
どうしたんだ。頭がパニック
何故なんでを繰り返す。自問自答
離ればなれになってしまう
未来は暗く、何度あなたたちに救われただろう
すごくフ ....
青い闇の中に
うすく光って浮かぶのは
吊された
右半身だけの
白いレースの婚礼衣裳だ
その左半身を
纏って逃げ去った美しい少年は
そのまま白い流星と化したという
そもそもその衣 ....
月夜ばかりではないから分かる
曇りの夜は 風の薫りに敏感になり
雨の夜は 自然の奏でる音に耳を傾け
新月の夜には 星の灯が一層強く輝く
どの夜も等しく
愉し ....
なみなみと注がれた盃に
映る
かつて訪れたもの
掴むことも消すこともできず
ゆらり ゆらして
とけることもかけることもない
見つめれば朧
目を閉じればありありと
油絵の月の ....
たしかだとは言えないんだが風の音とも音楽ともつかない
遥か彼方より開いたドアからやってくるもの
空っぽのそらの高みに燃え尽きようとする太陽
響きが海岸に打ち寄せるところに遠くからやってくる僕 ....
牡牛座があって
牝牛座がないとか
牡羊座があって
牝羊座がないとか
許されると思ってんのか!
乙女座があるじゃないか?
フフ、そう来ると思ったぜ
乙女とおっさんには
明らかに違 ....
八月一五日、僕は早朝仏壇の前で線香を上げ
手を合わせ、妻の位牌に向かって詩の息を吹きかける。
随分長い間詩を書かなくなった僕は肺の中にたくさんの思いが膨らんでしまい
他人様には気づか ....
揚げすぎたコロッケがはじけた飛沫をたてる
これ以上もう無理の逃走本能がわきおこる
さまざまなバリエーションの試み
フジツ誠のお歳頃
透かしそこねた屁の具の香
あゝ、こんなさみしい呼鈴きいたこ ....
秋立って 盆が過ぎ
虫の声 増しに増し
日中は 酷暑にて
夏の日よ 思い出に
盛衰の 無慈悲さよ
誰も皆 是非も無く
黒い冬 無常さよ
私一人 心待ち
いきなり水曜におぼれる水に酔う
ふんでおくれ
ところう どころう
水びたしのことばは
町の名をいいまちがいながら
おたがいはりつき
電柱のほうにながれてかたまり
白々 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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