余計な言葉はいらない
今はただ
あなたの名前を呼びたい
呼べば呼ぶほどに
わたし 満たされていく
明かりの無い部屋
名前を呼ぶ声だけが
この空間を満たす
何もなくて ....
笑顔を抱きしめ続けていれば
悲しみなんて消えると思っていたよ
夜空の向こうにある明日から 目を逸らしてた
やっぱり僕は 脆いんだな
そっと、きゅっと、ではダメだ ....
道道いろいろ耐えました だから
わたしは不意に死にたいです
だけどかなしい気持ちで
つらい気持ちで
さびしくてたまらなくて そして
空腹を抱えて途方に暮れている
そんな時の不意打ちはいやだ ....
魚屋さんには
夕陽がさす
それは
雨が降っていても
モールの中でも
かまわずに
その匂いの中に
さしてくるのだ
とうつむいたり
それじゃ
見えるものも見えなくなって ....
闇を照らす明かりが 先の道を示す
雨がガラスを叩く 歌声みたいだね
ひとしきり泣いた僕を乗せ 電車はずっと真っ直ぐ進む
雨はきっと僕の代わりに泣いてる
心のまま上がる素振りなんか見せず
僕よ ....
アニメーション このことば
が、あなたがたに連想させるのは
ヲタク・ヒッキー・ニートといった消極的自由的端的頽廃だろうか、または
じゃぱにーずどりーむといったあからさまな資源的有用性なのか?
....
君の部屋で見つけた汚いライブハウスのチケット
まるで、聞こえない、層が、できたみたいに
豪雨が窓に叩きつけられている
開き直って、当たり前のことを言う
そんなの詩人のやることじゃない
文法に縛られ、添削に精を出す
そんなの詩人のやることじゃない
奇をてらって、珍妙な改行、記号の羅列
そんなの詩人のや ....
偶然に偶然が重なり必然となり、
わたしの中にあなたが
入って来た
束の間のこと、
わたしはあなたという人を
その懊悩、その優しさ、その臆病さを
生々しく生き体験した
一つの運命として掴み ....
つかれていたのかもしれません。
夏のさなかに
雪をかぶった連峰をみました
海辺を高速バスで走っているときでした
火事の中で氷を幻視するかのように
見たのです
うたたねの山々は ....
朝の散歩道で石っころと出会い
しばらく親しく話し込んだのちに私は
いきなり思いっきり蹴っ飛ばした
石っころが飛んでゆく そして
「きっと今夜の宙をみあげて
とっても綺麗でまばゆいよ
と ....
夏の間中じっくり眠り込んでいたものたちが
大地をぬぐうように冷たい夢を放ち始める
夢とうつつとが激しくこすれ合う中
秋の虫たちは生まれ秋の草たちは伸びる
夢が散り散りになって燃え果てていく ....
午前三時は翼通貨の時間
懐かしいあの歌がほしくて けれど
私は帰りたいから 売るに売れないこの翼
もう一度、聴いてから 明日に行きたいのだけれど
三叉路が現れて そのうち一つは「昨日方面」
....
気づかないうちにみえてくる
知らない小さな星だから
きみのこと
らしいなんて考えているとよけい気になります
投稿欄から消えてしまったひと
元気にしてますか?
それは ....
夜明けの港でラプラスを待った
単なるゲームだ
俺たちはアホだ
だけどここ何年かの間に
こんなに純粋な気持ちでアホになったことあったろうか
潮の匂いのする風に向かって
俺たちはま ....
考え事に埋め尽くされて
頭が体を超えて行くとき
私はスニーカーを履いて
ドアから飛び出す
目的地なんて関係ない
ただ走る為だ
町を抜けて
川沿いを疾走し
理由も無く走り続け ....
水と油が
分離するように
時折
私はゆらゆらと分裂する
それは
焦点がずれた映像のように
バスの窓から景色を見ている
光の帯が
賑やかな街に伸びて
ひとりの私を過去にして ....
ひび割れていく曇り空から
星の瞬きが姿を現す
雲は星の代わりに
夜空の川となり流れた
夜風に吹かれる度
川は進み
星が輝きながら返事をする
外では鈴虫が鳴いている
彼等の ....
星も見えない
月も無い
私を照らすのは
切れかかった街灯だけ
目を細めながら
ぼやけた夜を焼き付ける
何も無い訳じゃない
手の平の中に
あの日の言葉と
光が残っている
....
若輩者は
ふわふわしたことは言わずに
先人の声に耳を傾け
文句を言わず
5年頑張りなさい
そうすれば
何であろうと
形が出来てくるもんだ
自己流で
楽なこと、楽なことと
チョロ ....
決まった額面の配分に狼狽えて
冷や汗が出て来た から
雑貨のコーナーを見て頭を冷やそうと
綺麗な舶来のポストカード とか
大好きな粉引の器とか
アンティークのあるいはヴィンテージの
あるい ....
沈黙の言葉が語りかける
響き ヒビキ 響き
歩道に落ちた蝉の死骸が語りかける
[生きワタシの命はバトンされタ]
叫びもなく怒りもなく耽溺もなく
只愉しみ求め交わり苦しみ
生き ....
純粋にコマーシャルの陽気な音楽に踊らされたという理由で
白老の海が消波ブロックに砕けている傍を車で
クーラーに何かを充填しなければならなくて
充填しなければ冷房が効かない夏の日
波の音と
風 ....
日曜日はシネマ・クラブの日
イタリアやフランスの白黒映画を観る
つくづくイタリア語やフランス語ができたい
母はあまり関心がないようだ
昔の白黒映画は奥が深い
いつかイタリ ....
せみの声と鈴虫みたいな音がそろそろ合唱になる夕方
せみの死骸は
なんであんなに重量がないんだろう
木にしがみつくあの力を
重さと勘違いしているだけなのかなと
思ったことがある 遠い昔 ....
父が笑う。父が笑う。
もぎたてのきゅうりをかじり、今年の出来は上等だ。と呟いて。
父が笑う。父が笑う。
駆けよった娘達を抱き締めて
大きな手で頭を撫でながら。
父が笑う。父が ....
そりゃあかんが
山積みされた自治会
そりゃあかんの解決方法が
そりゃあかんなのだ
そりゃあかんから
自治会を辞めるぞと抗議すると
そりゃあかんと
役員側が辞める人を抗議する
市 ....
泣き腫らした女の顔は
紅潮していた
ホテルの窓の外に見える
海岸が騒々しくなってきた気がする
月はぼくらの妄想のように
闇夜に浮かぶ
血が騒ぐというのは本当だ
女 ....
街はガラスに囲まれている
反射する さまざまな夢は
灰色に熱くなったアスファルトに
焦がされて 揮発する
空調の快適な 何もない部屋で
ただ死ぬのを待っている 暇つぶし
ガラスの表 ....
山のむこうゆっくりと橙は灰
日暮れて暗く やさぐれて
苦楽の果てに捨てられた
途方に暮れてホウホウ鳴いて
ケルトの老婆アイヌの老婆
とろとろ炙る枯れた掌に
あまいこどものあたまのいたみ
....
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