ネット見てると気持ちが壮大になるけど、人の集まりに入ると壮大さが抜けて、そらになる。
監獄で人間を矯正出来るなら
おんなじ手法で
軍隊、学校、工場、家庭
どこでも誰でも俺が
お好みの人間に変えてやるぜ
ところが
そうは問屋が
納入数をちょろまかす、だ
「前科のな ....
佐渡おけさを
ぐーぐるで検索して
アのことばがアーだったらアアンみたいな
もうそうを
浮き輪にくうきいれるみたく
ぬけちゃわないように
たんねんに
くちぶりをそわせて
ふくらませたら
....
眼を伏せて共犯者の名前を心に浮かべながら
水中にもぐる。
割れてしまった男の肖像画
同じ個所で歩き遅れた娘の写真に
結像さそうと試みるけれど
血液状に固まりを始めた無意味な水の
流れに ....
僕に娘のふくよかなバストラインを
貸してください
若い頃僕たちをさんざんに悩ました
バストラインを貸してください
今度は僕が借りたバストラインで
若い男どもを
夜も眠れないぐらいに悩まして ....
廃墟となった街
交差点の真ん中に高さ10メートルのヒマワリがしなだれている
乗り捨てられた車のフロントガラスは割れている
飛散された破片は太陽を反射しながら
時折、吹き付けるビル風に舞って行く ....
故郷の父と母が亡くなってからは
故郷へ帰らなくなったという声を
よく耳にする
待っている人があればこその
故郷なんだろう
自分の家も
待っている人がだれもいなければ
さびしいものだろ ....
彼女は猫の名前を呼ぶ
ジャニス・ジョプリンが
お似合いの魅力的な声
猫には きちんと名前がある
かわいいいね かわいいね
繰り返し聞こえる 彼女の声
ほんわかとした時間に
突如 ....
友と道北を旅した
車窓から見えるのは
線路脇に繁茂する
沢山のイタドリ
「イタドリすごいねえ」というと
「いたどりってなに?」
と、都会育ちの友が言うので
「イタドリ知らないの?
ほら ....
円錐形の反射が
カーテンの隙間から潜り込む
あれは外灯だろうか
あまりにも揺れていて
息づいているようだ
南に居る嵐のせいで
むせかえる夜中だ
はりついたシャツを ....
私の{ルビ聖母=マリア}は今いづこ
私の{ルビ聖母=マリア}は今いづこ
臆病者の{ルビ迷える子羊=ストレイ・シープ}は無意味に泣いた
細枝の杖
回り続ける方位磁針
貴女の腕に ....
もうそれは溢れてて、熱くて
こわれるみたいに鳴っていた
わたしは切るところがなくなって
肌ざむい朝を待って 家をでる
やわらかいブーツとか、とくべつなジャム、
相槌がわりの歌詞やクレ ....
ぷかぷかと 心地よさそうに浮かぶ オレンジ色の果実で
今日が 冬至だと 思い出した
はしゃぐ 子供達
横目で 眺めているのが 分かるけれど
こちらは 痛みと 格闘している 最中だから
....
青みがかったグリーン
鏡のごとく透き通った水面
桃色の夕日
美の世界は危険だ。
君たちは蓮華のように、無執着であらねばならぬ。
嵐に倒れた彼岸花の哀れさよ。
まどろ ....
お月様が燃えている
先端を齧った苺から
液体が滴るように
金魚の尾鰭がゆらりと
鉢の中で弧を描く
血を垂れ流しているかのように
サクランボウに鷹の爪
カーネーションに
情熱 ....
強くなきゃ台風じゃねえだろ
と言っていたのもつかの間
遂にモーレツな台風が
日本にやって来るらしい
モーレツと言うからには
ミニスカートがヒラリ舞って
「OH,モーレツ!」とかになるのかな ....
見つめていた風が
いつのまにか
ぼく の頬に触れた
やがて
このまま 真っ直ぐ 下にある谷に
ぼく は抱かれるだろう
巨きな魚が蝶を呑むように
腹の中に
ぼく は消えてい ....
森より大きな緑を描いて、空より大きな青をつくるんだ。
嘘のない、まっしろな物語を、真っ黒な文字で書くんだ。
秋の花火/湿気る前に
秋の花火/湿気る前に
引き出しに入っていた
夏に使い切れなかった花火
力を持て余してるのに
発散する場所を知らない若者のように
袋の隅で数 ....
そんなことばたちが集まって、ハートがたくさん。
ハートが飛び交う結婚式が開催された。
朝と夜の結婚式に、誰もが集まり、
うすい光が飾る。ハートの形をした花束。
生き物たちの涼しい声が祝う、夜明 ....
誓うことは自分に手紙をだすことで
昨日の夢の占い師が手紙をくれた
開いたら、死ぬ、とだけ書かれていた
きっと明日もわたくしはうつくしい朝にめざめてしまう
そして新しい手紙をかく
忘れ ....
♪あーきのよながを
なきとおすー
あーめいわくだ
牛のこえ♪
確かに
その通りだと思う
一晩中A5クラスの国産牛に
モーモー鳴かれたら
寝られやしない
非常に迷惑だ
迷 ....
僕の目の中に映る大勢の人達
その中に大勢と言う名の僕が
人達と言う僕がいるよ
僕が皆なのか
皆が僕なのか
目に映るものは同じ
一人公園を歩けば
人と そして
季節の中にある寂しさを通り過ぎていく
もう来るべきではないのだろうと思う
葉や木々は 秋の色に変わり
少し温かい息吹をはらみはじめていた
その中 ....
リンリンリンリン
リンリンリン
鈴虫が
秋を連れてくる
やだ
やだっ
夏よ行かないで…
ジェット気流に散る雲
その向こうのブルースカイ
神様なんか
焼け死んだなって思えちゃ ....
植物は
置かれた所でしか咲けないが
人間は
置かれた所でない所でも咲くことができる
自分が
咲きたい所で咲きなさい
米寿のオバアサンに対して
「長生きはお国のためにならんのだよ」
と言っていた近所の、年下のオジイサン
先日先に逝ってしまった
幼い日
ふたりで日向ぼっこをしながら
影をみていた
ぼくの黒い指先が
少女の頬に触れようとする
と 触れるその直前で
影だけがふやっと膨らんで
ぼくより先 少女に ....
□涼しさが吹く
涼しさが人を助けてくれる。
クーラーは建物の外にもあって、涼しい風が今日を肯定してくれた。
あなたが風を吹く。
□公園で遊ぶ
眼鏡を外して散歩してみたら、町は迷路 ....
季節は構成されるものではなく
分析されるもの
世界中のすべてを持ち寄っても
季節を作り出すことはできない
ただ季節は解剖され
一人一人に細かく感知され
小さく分析されていくのみ
....
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